「もやしパンなちゃんと近所の石」阿部トマト

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西暦4649年。
いずれ地球は太陽に飲み込まれると理科の先生に教えられたが
残念ながら地球は今も健在である。
なぜ残念なのかと言えば僕は地球がいずれ太陽に飲み込まれるということ前提に人生設計を立てていたからだ。


僕の名前はケン
西暦4629年生まれの20歳
両親は3歳の頃に夜釣りに行ったまま帰って来なかった
机には「カジキマグロを釣ってくるから米を炊いとけ」とパパの汚い文字で殴り書きされていた
一年後に気がついたがそのとなりに控えめに小さく「ファイト一発」とママの綺麗な文字で書かれていた
今でもこの手紙を僕は大事にもっている

両親がいなくなったあと僕は家賃を払えず大家さんに追い出された
ペタペタと消えかかった白線の上を歩いていると誰かに声をかけられた

「僕ひとり?」

振り返るとそこにはお世辞にも綺麗とは言えない40歳くらいのおばさんが立っていた
僕はおばさんに連れられて「スナック 筋膜リリース」へと向かった

店につくとおばさんは朝からずっと煮込んでいたという
鶏ガラベースの透き通ったスープの塩ラーメンを食べさせてくれた
正直に言うと味は100点満点中54点だったけど
僕は満面の笑みで「こんなに美味しい塩ラーメンは食べたことがないと言った」
僕は自分の印象を良くするために生まれて初めて嘘をついたからか涙が止まらなかった

そんな僕をみておばさんは泣くほどうまいなら
このラーメンをスナックの看板メニューにしようかしらなんて言っていた
このままではまずいラーメンを出して店が潰れてしまうと思い
「ごめんなさい!さっきうまいって言ったのは嘘です!本当はまずいです!」と言った
するとおばさんは大きな声で「出て行けこのガキ!」と言って僕を外に放り出した

お世辞を言えば喜ばれるが胸が苦しくなる
本当のことを言えば嫌われるが胸は苦しくない
僕は何が正しいのかを考えながらまた白線の上を歩いていた


電気屋の前を通りかかるとテレビがついていた
テレビでは谷間を強調したニュースキャスターがニュースを読んでいる
僕は谷間が気になってニュースが入ってこないことに気がついた
対策を考えて目を閉じてニュースだけを聞いてみたら現場の写真などが見えずいまいちニュースが理解できない
ということで目は開けるがより目にして画面を見ながらニュースを聞くというスタイルに落ち着いた

ニュースではこれからの人類の未来について討論が行われていた
科学者とか政治家とか哲学者とか頭の良さそうな人がたくさんいるのに
何1つ良い解決法を見つけられずにいた

2100年地球の資源は尽き人類は火星へ移住しようとしていた
しかし火星に行ける人間は地球人口100億人のうちたった1000人だけだった
そしてどうやってその1000人を選ぶかを決めるために
196の国のトップが全員集まる首脳会議G196が開催されるわけだが
どこの国も自分の国で開催したいと主張し開催場所が決まらず2200年になってしまった

幸か不幸か、この100年のあいだに戦争が起こり地球上には日本、アメリカ、中国の3つの国だけが残ったのだった
西暦2200年、日本、アメリカ、中国のトップが集まる会議が開かれた
開催場所で揉めないようにホログラムを使い電子空間で行われた
話し合いの結果、火星に行けるのは日本333人、アメリカ333人、中国333人、猫1匹となった
なぜ1000人ではなく999人かと言うと残りの1人を決めるために戦争になりそうだったからだ

ではなぜ犬ではなく猫かといえば猫を見ているとなんか色々とどうでもよくなるからだ
火星に行けば最初は色々と問題もたくさん起きて他国とギスギスするだろうから
そんなとき猫をみてボーっとして一回落ち着こうという効果が狙いだった

西暦2201年
ようやく各国で333人のメンバーを選び始めた
科学者、哲学者、芸術家、スポーツ選手、音楽家、弁護士、大工、プロゲーマー、ニートなど様々な職業の優秀な人間を集めた

西暦2202年
人間999人猫1匹すべてが決まり宇宙船に乗り込んだ
宇宙船は勢いよく飛んでいき火星へとたどり着いた

火星につくとそこにはすでに先客がいた
見た目は地球人そっくりだったが何か違和感を感じる
話しかけると彼らは100年前に40億光年のはるか遠くから
火星に移住してきたハジメチョロチョロナカパッパ星人だという

ハジメチョロチョロナカパッパ星も地球と同じように
欲望のままに資源を使い果たし住めなくなり火星に移住したという
はじめは1000人で火星に来たが事故、殺人、自殺で今は10人しかいないという

地球人たちはひとまず宇宙船で待機し
ハジメチョロチョロナカパッパ星人の長老と話をすることにした
地球人代表はアメリカのガイルが行った

ガイル「長老、我々地球人は火星で暮らす!一緒に住もうぜ!
長老「いやだ。人が多すぎるから無理。おれ人見知りだし。」
ガイル「あ、大丈夫。火星につくまでに船内で内戦があって今10人しかいないから」
長老「えっ?そうなの?まあ10人ならいいよ。」
ガイル「マジで?ありがとう!じゃあいまからみんな連れてくるな」


生き残った地球人はわずか10人だった
アメリカ出身 / ボブ / 30才 / 男/ ニート
アメリカ出身 / ガイル / 30才 / 男/ SWAT 
アメリカ出身/ ステファニー/ 23才/ 女/ Webデザイナー 
中国出身/ ユー・チン・リー/ 23才/ 女/ 図書館司書 
中国出身/ レッドス・リー/ 23才/ 男/ ギャンブラー
中国出身/ ワン・ウェイ・ウェイ/ 30才/ 男/ 高級官僚
日本出身/ 剛田強/ 22才/ 男/ パティシエ
日本出身/ 小早川今日子/ 28才/ 女/ 黒術師
日本出身/ 小早川明日子/ 28才/ 女/ 詐欺師
日本出身/ 石田光一/ 22才/ 男/ 大工


一通り挨拶をすませ地球人は
ハジメチョロチョロナカパッパ星人の村の隣に村を作ることになった
宇宙船から使えそうなパーツを取りながらなんとか村を作ることに成功した
3年分の食料と水は船にあるためそんなに焦ってはいなかったが
先のことを考えて作る方法を考えることにした

ガイル「長老、食べ物と水はどうしてるんですか?」
長老「最初のうちは腹が減って共食いでなんとかやっていた」
ガイル「あ、だから10人になっちゃんたんですか?」
長老「そうそう。本当は事故、殺人、自殺じゃなくて食っちゃったのよ。でも本当のこと言ったら引くでしょ。だからさっき嘘ついたの、ごめんね。」
ガイル「僕は素直な人が好きなので許します。ではそのあとはどうしたんですか?」
長老「まあ腐っても俺たちはハジメチョロチョロナカパッパ星人だ。いくらなんでも仲間を食ってまで生きるなんてどうかしてるんじゃないかと我に返ってそれからは空腹を我慢していたんだ。そして空腹のピークを超えたら食わなくても生きれるようになったんだよ。」
ガイル「そんなことがあるんですか?それは進化したということですか?」
長老「そうとしかいいようがないね」
ガイル「では我々地球人もそのスタイルで行ってみます。ありがとうございます。」

ガイルはこのことを地球のみんなに伝えると皆んなは驚いていた
しかし他に方法がないということでやってみることにした
それから1ヶ月後、熾烈な共食いがはじまった
そして生き残ったのはニートのボブだけだった

なぜボブだけが生き残ったのかと言えば
ボブは持ち前のやる気のなさで共食いに参加せず
持ち前の存在感のなさで食われずに済んだ
さらにボブは知らないうちにハジメチョロチョロナカパッパ星人と
同じように何も食わなくても生きて行ける体に進化していた
(※3084文字11/30)
  
しばらくするとハジメチョロチョロナカパッパ星人の長老が訪ねてきた
長老「やっぱり共食いをはじめたか。まあそれが普通だよ。君はなぜ食べなかったんだ?」
ボブ「ぼくベジタリアンなんで。」
長老「なるほどね。それにしてもよく食わなくても生きれる体に進化できたな」
ボブ「ぼく3〜29才までホームレスしてたんで」
長老「なるほどね。よかったらうちの村で一緒にすむ?」
ボブ「ぼく人見知りなんで」
長老「なるほどね。じゃまた」

30分ほどボーッとしたあとボブは突然火星を歩きはじめた
ボブは地球にいることから毎日3時間ほど散歩をする習慣があった
ニートだったがこの習慣だけは毎日欠かすことがなかった

地球にいるときはいつものお気に入りのコースがあった
川沿いを歩きながらゴミを拾いタンポポをみつけたら
ワタの部分を鼻の穴に入れてはクシャミをし「増税反対!」と
大きな声で叫びながらタンポポのタネができるだけ遠くまで行けるように願っていた

そのあとは川に足だけを入れる足湯ならぬ足水をする
これはボブが考えた独自の娯楽で足だけをキンキンに冷やし足の感覚をなくしてから
歩くことでまるで足がなくなり宙に浮き宇宙にいるような感覚になれるというもの
このときからボブは火星に行くことをすでに考えていたのかもしれない

公園のベンチにすわるとたくさんの猫が集まってきた
ボブは猫に一度も餌を与えたことはないがなぜか近くに動物がいつも集まる
そういえば動物が好きな人に悪い人はいないって父さんが言ってな
このときからボブは火星に行くことをすでに考えていたのかもしれない

猫は全部で26匹いた
アルファベットと同じ数だったので名前はA〜Zとつけてやった
しかしある日、隣町からきた猫が一匹増えてアルファベットが足りなくなり
ややこしくなるということで全ての猫を複数形のキャッツと呼ぶことにした

しばらく猫でキンキンに冷えた足を温めたら
丸い回転するジャングルジムへと行く
勢いよく回転させてから飛び乗る
これをインターバルは短めの1分で50セットやる
これはNASAで行われていた宇宙空間でGに耐えられるようにするための訓練と全く同じ方法だった
このときからボブは火星に行くことをすでに考えていたのかもしれない

その後は全身の筋肉を鍛えるトレーニングをざっと行う
ベンチプレス、バタフライ、ケーブルクロスオーバー
ラットプルダウン、サイドレイズ、フロントレイズ、リアレイズ
EZバーバーベルカール、ケーブルプレスダウン、スクワット、デッドリフト
レッグプレス、レッグエクステンション、カーフレイズ、シットアップ

その後は近所の昔からある銭湯にいく
ここでは掃除をする代わりにタダで温泉に入らせてもう契約をしている
初めはなんどもなんども土下座をしてマスターにお願いしたけどダメだったけど
100万円をあげたらと言ったら快くOKをもらった
ニートの僕がどうやって100万円を作り出したのかと言うと
全国の自動販売機の下に手をツッコミ小銭を集めて作りだした
のべ12年と4ヶ月の年月をかけた壮大な旅だった

家に帰ると、家と言ってもホームレスなので
駅前に自分で立てたわずか600坪程度のダンボールの家だった
最初は4畳1間だったが増築に増築を重ねているうちに大きくなっていた
気がついたら駅よりも大きな家になっていた

さすがに一人で600坪の家を管理するのは難しく
家政婦紹介センターから紹介されたフィリピン人の家政婦のガルシアを雇うことにした
ガルシアは3人の子供も持つシングルマザー
子供たちはフィリピンでおじいちゃんとおばあちゃんと暮らしてる
出稼ぎのために単身日本に来たという

家政婦紹介センターへの支払いは毎月1万円
そのうち5000円がセンターへ支払われ5000円がガルシアに支払われる
センターが半分持って行くって取りすぎじゃない?とガルシアに言ったが
ガルシアは5000円ももらえれば私は十分ですと言っていた
この国では力あるものが搾取し力無いものが搾取されるんだと改めて思った

ガルシアの得意料理は以外にも鶏ガラベースの塩ラーメンだった
あまりにも美味しかったので僕はガルシアに店を出すことを進めた
しかしガルシアはこんなの誰でも作れると店なんて無理だと言った
ガルシアは異常なまでに自己評価の低い人間だった

僕はダンボールハウスの一角をラーメン屋へと改造し
ガルシアのラーメン屋「塩ガルシア」をオープンさせた
自信とは小さな成功体験を積み重ねて作るものだ
つまり自信をつけるには挑戦をし続けるしかないのだ

駅前という立地の良さで宣伝はひとつもしなかったが
オープンから行列のできるラーメン屋となった
ガルシアの母親のような母性的で暖かい微笑みと人当たりの良さと
回転率の良い立ち食いスタイルで1杯600円(税込)という良心的な価格設定も功を奏した

ラーメンの一杯の原価は200円
週4日営業で1日50杯、1ヶ月で800杯
月の売上が48万円、粗利は32万
家政婦の仕事をしているときの5倍の収入になった

自信のついたガルシアは
隣町の駅に2号店を出すといいだした
僕は少し早いんじゃないか?と言ったがガルシアは聞かなかった
その後、塩ガルシアは全国350店鋪に増え巨大ラーメンチェーン店となった

しかし駅前に作った初代塩ガルシアだけは売上が大幅に落ち毎月赤字だった
ガルシアが好きで来ていた常連さんは誰も来なくなったのが原因だった
まだ店舗数が全国10店鋪くらいのうちはガルシアも初代に顔を出していたが
全国350店鋪になると本社を東京に移しすっかり顔を店なくなった


それから3年後のことだった
ガルシアの右腕だったマルシアが味を盗み「塩マルシア」をオープンさせた
「塩マルシア」は味こそ「塩ガルシア」とほぼほぼ同じ味だったが
「塩マルシア」が「塩ガルシア」と違ったのはチェーン展開しても
お客さんとの距離の近いアットホーム感を維持し続けたことだった
「塩マルシア」は飛ぶ鳥を落とす勢いで全国400店舗になり
「塩ガルシア」は倒産することになった

コン、コン(ダンボールのドアなので正確にはボン、ボン)
ドアを開けるとそこにはガルシアが涙を流して立っていた
ボブは何もいわず閉店した初代塩ガルシアへ連れていった

ボブは透き通った鶏ガラスープの塩ガルシアらーめんを作った
ガルシアは嗚咽しながらラーメンをすすった
ガルシアは何も言わず600円をカウンターに置き店を出た
店にはいつもガルシアが体臭を消すために多めにつけていた
キンモクセイの香水の匂いがただただ漂っていた
それから風の噂で聞いたがガルシアは塩マルシアでバイトをはじめたらしい
(※5778文字12/1)


ボブは火星を歩きながら考えていた
人間に必要なものは一体なんなのか?
進化により食べ物と水は不要になった
食べる必要がないということは金を稼ぐ必要もない
というよりかそもそも火星にはお金というものが存在していない

ボブは地球ではニートだったが友達のシルベスターもスタローンも
シガニーもウィーバーも食べていくために毎日働いていた
週休2日で残業を合わせて1日12時間は働いていた
シルベスターは冷蔵庫をつくる工場で働いていたが会うたびに
「こんなに冷蔵庫を毎日作って誰が買うんだよ!」とブチギレていた

現に冷蔵庫はすでに世界中の家庭に行き届いていて
もうすでに必要としている人はいなくいくら作っても売れない時代にだった
しかし会社は売り上げを上げなければ潰れてしまう
ということで新しい機能をつけては新商品として売り出すことに必死だった
一番最新の冷蔵庫には太木数子が監修する今日の占いがついていた
シルベスターはそんな現状に文句をいいつつも冷蔵庫を作らなければ
自分も食っていけいないという状況も理解しているがゆえにイラだっていた

そんなイライラがよくない方向へと行ってしまった寒い冬のことだった
酔っ払って勢いよくバーからでたスタローンはパンダのタトゥーの入った男にぶつかってしまった

スタローン「お前どこみてあるいてんだよ!バカヤロウ!」
パンダ刺青男「お前オレが誰かわかってそんな口を聞いているんだろうな」
スタローン「しらねえよ。パンダマンかよ。やるか。」
パンダ刺青男「後悔してもしらねえぞ。お前このパンダのタトゥーは・・・・」
スタローン「バン!バン!バン!バン!バン!」
パンダ刺青男「・・・・・・・・」
スタローン「パンダがなんだっていうんだよバカが」

スタローンは家に帰るとパンダ刺青男の胸ポケットから盗んだ葉巻に火をつけた
30分ほどむせていたがだんだん慣れてきてようやくむせずに吸えるようになった
ソファーに座りながら冷蔵庫を作るときにでるカスのついた革靴を机の上に投げ出し
音だけを消してハリーポッター賢者の石をただただ眺めいていた

部屋の奥のにあるバスルームからは水がこぼれる音がする
バスルームに行くとそこには全裸の女がルンバを踊っていた
スタローンはシャルウィーダンス?と女の手をとり踊り狂った
3時間ほど踊り続けたあとふと鏡をみると
顔にも冷蔵庫を作るときにでるカスがついていることに気がつき鏡を叩き割る
振り返ると女はもうそこにはいなかった
スタローンは幻覚だったのかと落胆していたが下に落ちていた長い髪をみつけ
現実だったのかと安堵したがよくみたら自分の髪の毛だったと気がつき絶望する

絶望とは不思議なもので落ちるとことまで落ちると開き直りがはじまる
開き直るとなにか一次元別の世界へといけた気持ちになる
すこし気持ちの大きくなったスタローンは思い切ってピザを頼むことにした
ローションでふやけた電話帳を開きピザ屋に電話しLサイズのマルゲリータを3枚頼んだ

ピンポーン!ドアを開けるとそこには金髪の80歳ほどの老婆がいた

老婆「ボンジョルノ!ピザ屋ジローラモです。 」
スタローン「ずいぶん遅かったな3時間はたっているぞ」
老婆「すいやせん。先月、免許返納して歩きできたので結構かかりました。足には自信があったんですがね。お詫びに私の乳を揉ませてあげます。」


スタローンはがさつに乳を揉むと優しくピザを受け取った
ソファーに戻り冷蔵庫を作るときにでるカスのついた革靴を机の上に投げ出し
テレビをみるとハリーポッターは賢者の石からアズカバンの囚人になっていた
少し不機嫌になりつつもスタローンはピザを食べはじめた
ふとノドの渇きを覚えキッチンに行き冷蔵庫を開けると
チルド室にピザをもってきた金髪の80歳ほどの老婆が入っていた
スタローンははじめは戸惑いつつもコーラを取り出し何事もなかったかのように冷蔵を閉めた

ドンドン!ドンドン!ドアがぶち破られた
突然殴りかかられ顔に黒い布をかぶされどこかへと連れて行かれた
車にのせられ何時間かハイウェイを走っているようだった
もうオレは殺されるのかと思ったとき頭の中でダンシングクイーンが流れていた

黒い布が外された
目を開けると目の前に小柄でメガネをかけた男がいた
周りを見渡すとパンダのタトゥーが入った大柄の男たちがたくさんいた

小メガネ男「君は昨日、パンダのタトゥーの入った男を殺したね」
スタローン「お前はあいつのボスか、何者だ」
小メガネ男「われわれは地球外生命体、いわゆる宇宙人を倒すために作られた秘密結社。フリーパンダソンだ」
スタローン「なんでパンダなんだ?」
小メガネ男「パンダが嫌いなやつはいない。ただそれだけだ」
スタローン「オレを殺すのか?殺すならその前にうちのチルド室にいる老婆を出してやってくれ」
小メガネ男「悪いようにはせんよ。お前フリーパンダソンに入らないか?お前のように躊躇なく人を殺せるやつを探してんだ」
スタローン「時給はいくらだ?」
小メガネ男「週4日労働、1日4時間、基本給50万+歩合でどうだ?」
スタローン「冷蔵庫を作らなくてもいいなら殺しでもやるぜ」

スタローンはフリーパンダソンにはいった
はいったといっても正社員ではなく福利厚生のないパートのような扱いだった

(株)フリーパンダソンは表向きは全国の動物園のパンダの餌を卸す作る会社だが
実態は地球にやってくる宇宙人を殺す暗殺組織だった
宇宙人が地球にやってくる方法はいくつかあるが一番多いのは
宇宙船で大気圏を突き抜けてパラシュートで降下するアナログな方法だった
(8030文字12/2)

今日はスタローンのはじめての仕事だった
本部に連絡が入りスーパーめだかの駐車場に宇宙人が降りてきたという
急いで現場へと向かうとそこには2人の宇宙人がいた

みた感じは人間と同じようだったがよくみると眉毛がつながっている
人間にも眉毛がつながったやつもいるが100万人に1人くらいだろう

スタローン「お前たちはなぜ眉毛がつながっているんだ」
眉毛星人「わたしたちは眉間が急所です。急所を守るために進化した結果です」
スタローン「なるほど。お前たちはなぜ地球にきたんだ?」
眉毛星人「地球にチキンラーメンという美味しい食べ物があると聞いてきました。私たちは地球で言う所の夫婦です。実は妻が眉毛脱毛症になり余命3日と診断されました。最後に妻に美味しいものを食べさせたいと思い地球にきました。」
スタローン「悪い奴じゃなさそうだな。ではチキンラーメンを食べたら帰るのか?」
眉毛星人「はい。すぐに帰ります。」

スタローンはスーパーめだかでチキンラーメンと生卵とガスコンロを買った
駐車場に戻るとチキンラーメンを作りはじめた
しばらくしてフタをあけると勢いよく湯気が上がった
驚いた眉毛星人は攻撃されたと勘違いをしマシンガンで僕を撃ちまくってきた
僕は15発もの弾丸を受けたが持ち前のタフさで一命をとりとめた

誤解だっと気がついた眉毛星人はおでこがエグれるほどの綺麗な土下座をみせた
僕はそれをみて悪い奴じゃないと思い許すことにした
弾丸は急所をはずれていはいたものの少し血が流れ過ぎた
スターバックスのキャラメルマキアートでいうところのベンティー20杯分は出た
僕はスーパーめだかに行くとレバーを買い占めてすぐに生で食ってやった
すこしすると気分がよくなってきた
いつも買う安いレバーではなく高めのレバーを買ったのがよかったのだろう
やっぱり大事なときはケチるもんじゃないな

駐車場に戻ると眉毛星人にチキンラーメンを食べさせてやった
2人は涙を流しながらこんなうまいものを食べたことはないと言って喜んで帰った
人の心を動かすのに高級食材は必要はない
必要なのはただ相手に喜んでもらいという気持ちだけだ
あとで図書館で眉毛星人について調べたら彼らには味覚がないことがわかった

シガニーは今日も学校の校庭に引く白い粉を工場で作っていた
高校を卒業すると大学には行かずすぐに就職をえらんだ
べつに家が貧乏で大学に行けなかったわけではない
ただなんとなくすぐに社会に出たほうがいいと思ったからだ

私の直感はすごくあたる
私は誰が誰を好きなのかすぐにわかってしまう
小学校3年生の頃、警察が犯人とか被害者の写真をボードに貼り付けて
線を引いてこいつがこうでとかやる人物相関図みたいに
黒板に誰が誰を好きかを書いて地理の授業で発表したら全部当たっていた
しかしそれをよく思わなかった給食係の佐々木さんに
体育館の裏に呼び出され手足を銀杏の木に縛り付けられながら
「この魔女め!」と罵声を浴びせながら頭からきな粉をたくさんぶっかけられた
佐々木さん的には魔女というのは罵る言葉だったのかもしれないが
私にとって魔女とは最高の褒め言葉だった

私が学校の校庭に引く白い粉を作る仕事を選んだのも
このとき頭からきな粉を被ったことが影響してるのは言うまでもないだろう

シガニーは中学生になると部活動には入らなかった
以外にも運動神経は抜群でトレーニングなしで100mを10秒で走れるポテンシャルを持ってはいたが
人より早く走ることに何の意味も見出せず陸上部には入らなかった

中学2年まで友達は1人もいなかったが中学3年で初めての友達ができた
シガニーも心のどこかではこのままではいけないとなんとなく思っていた
そしてシガニーはついにいつもの帰り道を思い切って変えることにした


中学2年間はできるだけ人と会わずできるだけ暗い道を選んでいた
しかし中学3年からは人が多く明るい道の王道のルートを選択した
これは人類にとっては小さな一歩だったがシガニーにとっては大きな一歩だった

シガニーが王道のルートで帰っていると小さめの公園を見つけた
これといって面白そうな遊具はひとつもない
しいて言えば大きめのダンボールがあるだけだった
シガニーなんとなくダンボールを蹴っ飛ばした
すると中からおじさんが飛び出してきた

おじさん「おいこら!なにやってんだ!」
シガニー「すいません!まさか人がいるとは思いませんでした」
おじさん「アホか?お前中卒か?ダンボールがあったら人が中にいるに決まっとるやろ」
シガニー「すいません、まだ小卒です」
おじさん「小卒なら仕方ないな。まあお茶でも飲んで行くか」

シガニーはダンボールの中へと入っていった
ダンボールの中は思ったよりも暖かった

シガニー「おじさんはいつからここで暮らしてるの?」
おじさん「もうかれこれ10年は経ったろうな」
シガニー「それまではどこで何をしていたの?」
おじさん「サラリーマンだよ。週6日勤務、1日12時間労働、残業代なし。
まあ食ってくのに困らない金はもらえてはいた。でも同僚が40才で過労で死んで気づいたんだよ。いつ死ぬかわかんないから好きなことしようって。」
シガニー「おじさんがしたかったことって何?」
おじさん「色々考えた結果、俺がしたかったことはただボーッとすることだと言うことがわかったんだ」

シガニーはダンボールからでると何かを考えながら家に帰った
家に帰るとすぐに制服を脱ぎ全裸になってただボーッとしてみた
おじさんの気持ちが少しわかったような気がした

お父さんもお母さんも先生も塾講師もみんな将来の夢は何?
って聞いてくる。実際とくになりたいものなんてない、
でもお父さんとお母さんが悲しまないように夢はポケモンマスターです
と言うことにしているけど私が本当にしたいのただボーッとすることだった

それからわたしの中学3年生はずっとボーッとしていた
中学3年生冬ひさしぶりにあの公園にいってみるとおじさんはいなかった
近所の人に聞いてみたらおじさんは最近よく遊びにくる若い女の子が
パイロットってかっこいいよねと言う言葉を聞いて必死に勉強しパイロットになったらしい
なんかおじさんらしくていいなと思った

ボーっとしているってことは一見無駄なことのように思える
しかしボーッとしていれば何か新しいチャンスに出会うこともできる
あまりに忙しい毎日ではチャンスを見逃してしまうからだ

そんなことを考えながら歩いていると
前からトボトボと下を向きながら歩く小学生がみえた
話を聞いてみると学校で校庭に白線を引く係になって引いてみたけど
粉のでる量の調節を間違いトラックの途中で粉が足りなくなりボコボコにされたという


さらに学校の先生にお前のミスで粉がなくなったんだからお前が粉を自腹で買えと言われ
家に帰ってお父さんに言ったら
お前のミスで粉がなくなったんだからお前が粉を自腹で買えと言われた
可哀想だとおもったシガニーは粉の製造会社である(株)校庭白粉工業製作所へと
電話をして事情を話したところ製造過程で出たB級品の白粉ならタダであげると言われた

わたしは翌日、電車に乗って(株)校庭白粉工業製作所へ白粉をもらいにいった

シガニー「こんにちは昨日電話したものです」
社長「おうきたか、これもっていきなよ」
シガニー「ほんとうにタダでいんですか?」
社長「B級品は商品にならないやつで今までは捨ててたからいんだよ」
シガニー「ありがとうございます!あれ?バイト募集してるんですか?」
社長「おう君うちで働かないか?いま何してるの?」
シガニー「いまはただボーッとしています」
社長「じゃあちょうどいいね。明日か来てよ」
シガニー「よろしくおねがいします!」

こうしてシガニーは(株)校庭白粉工業製作所で働くことになった
社長はシガニーが人生の中でボーッとする時間を大切にしていることを知ってから
週4日労働の1日4時間勤務のパートとして働かせてくれた

働き始めてから20年が過ぎた頃、新卒の子が面接にくるということで
社長に呼ばれ2人で面接をすることになった

社長「君はなぜうちの会社で働きたいのかね?」
新卒「小学生の頃、白粉がなくて困っていたときある人がここのB級の白粉を無料でもらってきてくれたんです。その恩返しがしたいと思い応募しました」
シガニー「君はあの時の!」
新卒「もしかしてあなたがあの時の!」
社長「そうか!この子があの時の!」

ボブは地球のことを思い出しながら火星を歩いていた
しばらく歩いているとポツンと明かりのついた屋台がみえた
看板をみてみるとそこには火星タピオカと書いてあった
どこでも流行りって一緒なんだなとボブは思った


タピオカ屋「いらっしゃい、何にしますか?」
ボブ「オススメは?」
タピオカ屋「うちは火星タピオカミルクティーだけです。火星タピオカミルクティーはミルクティーに火星で取れた新鮮な土を固めて丸くしたものを入れただけです」
ボブ「じゃあそれ1つ」
タピオカ屋「100テロメアになります」
ボブ「テロメアってなんですか?」
タピオカ屋「テロメアとは私たちの細胞の中にある染色体の端にある部分です。細胞分裂を繰り返すたびに短くなっていきます。テロメアがなくなれば死にます。つまりテロメアとは寿命のようなものです」
ボブ「僕はあと何テロメアあるんですか?」
タピオカ屋「いま30才なので約30万テロメアくらいですね」
ボブ「そんなにあるんなら全然問題ないですね。火星タピオカミルクティー1つください」
タピオカ屋「ありがとうございます」

ボブは火星タピオカミルクティーを飲みながら歩き始めた
やがてボブは火星に来てから進化し食べ物も飲み物も不要な体になったことを思い出し
火星タピオカミルクティーをゴミ箱へと放り投げた

今日は少し歩き過ぎた
持病の外反母趾が悪化したので今日はここで野宿をすることにした
落ちていた大きめの葉っぱを集めて屋根を作り
地球から飛んで来たであろう新聞紙を布団がわりにして眠りについた

朝目がさめるとまたボブは歩き出す
歩きながら昨日見つけた地球の新聞を読んでいた
新聞にはこう書かれていた「地球人999と猫1匹人火星へ到着!」
いまはもうボブしか生きていないことを地球人は知らなかった

しばらくすると大きな村が見えた
ハジメチョロチョロナカパッパ星人は火星には他に誰もいないと言っていた
遠くから村の様子をみていると子供から大人まで約50人ほどは暮らしている
みたところ人間と同じような見た目をしている

子供が1人で村の門から出てきたのでつけていくことにした
子供は土を拾っては何かを探していた
なんか繰り返しているうちにヤッターという大きな声が聞こえた
子供の手をみるとそこにはビックリマンシールがあった
きっと地球から流れて来たゴミだろう
地球のゴミが火星で子供を喜ばせていることは驚きだった

ボブはなんとなく行けそうな気がしたので思い切って子供に話しかけてみることにした

 

ボブ「こんにちわ」
子供「だ、だ、だ、だ、誰?」
ボブ「僕は地球から来たボブ、君の名は?」
子供「僕は13番。」
ボブ「そうか13番。君たちはいつからここにいるんだ?」
13番「僕らはいろんな星から集められた犯罪者だよ。この刑務所の名前はキャットリバー火星刑務所だよ」
ボブ「13番きみは何をやったんだ?」
13番「実は僕の兄が12のときにガレージで作った星を爆発させる超新星爆弾つくって土星を爆破させたんだ。でも兄はすべて僕のせいにして僕が捕まったんだ」
ボブ「じゃあ冤罪じゃないか。刑期はどのくらいなの?」
13番「土星にいた50億人を殺した罪で懲役50億年だって」
ボブ「よし僕が出してやろう」
13番「無理だよここは銀河最強の刑務所だよ」

ボブは歩きながら13番を助ける方法を考えていた
ボブは割とパソコンには強い方でキャットリバーをハッキングし設計図を手に入れた
しかし東京ドーム10個分もあるキャットリバーの設計図をすべて頭の中に入れるのは不可能だった
 
色々考えた結果、髪の毛を100mほど伸ばし床に広げ設計図を書くことにした
普段は渦巻き状にして頭の上に乗っけているので誰も設計図だと気づくことはない
(12931文字12/3)

 
とはいうもののボブの今の髪型は黒髪の角刈り
100m伸ばすまでかなりの時間がかかってしまう
髪の毛は1ヶ月に約1cm伸びると言われている
1年で12cm、10年で120cm、100年で12m、1000年で120m
さすがに1000年は待てないということでエクステをすることにした

ボブはハジメチョロチョロナカパッパ星人の村にある美容室へと向かった

美容室「今日はどうする?ちょっと重たい感じだから軽くシャギーいれて毛先を遊ばせてみる?」
ボブ「いやエクステで髪を100m伸ばしたいです」
美容室「100mだと25万テロメアだけどほんとにいいの?」
ボブ「たしかあと大体30万テロメアあるんでお願いします」

テロメアは火星タピオカミルクティーのくだりで説明したが
テロメアは寿命の源であり失くなれば死ぬ
しかし誰かからもらうことでテロメアを増やすこともできる
ということで火星では地球でいうお金の代わりにテロメアが使われている

美容室「セットしちゃっていいかな?」
ボブ「いやワックスがちがちにつけられて髪を立たされるの嫌なんで結構です」

ボブはすぐに家に帰ると早速、髪に設計図を書こうと思った
しかしボブは書くものを持っていなかった
文房具屋にいって書くものを買おうかとも思ったが
美容室でテロメアを使いすぎたのでやめることにした

突然ボブは勢いよく左手首を噛み切った
すると透き通った赤い血が流れ出てきた
その血をペットボトルにいれインクが完成した

次は筆を作りはじめた
エクステで伸びた髪の先端を少し切ってそれをしばって筆にした

これで準備が整った
ボブは一睡もせず148時間ぶっとうしで設計図を書き上げた
描き終わるとボブは死んだ魚のようにぐっすりと眠りに落ちた

ボブの計画はこうだった
どこかで凶悪犯罪を犯しキャットリバー刑務所に収監され
髪に書いた設計図をつかって13番と一緒に脱出する

つまりまずは凶悪犯罪を犯す必要があった
ボブは地球から乗ってきた宇宙船に目をつけた
宇宙船を調べたところ中に1人用の小型の宇宙船をみつけた

これで別の星に行って凶悪犯罪を犯そう
火星からあたりを見渡すと北のほうにドス黒い赤い星がある
みるからに邪悪な感じがしてその星に行くことにした

ボブはドス黒い赤い星に着陸した
着陸すると小型宇宙船がみつからないように
下に落ちていた使用済みホッカイロの粉をかけて隠しておいた

3kmほど歩いていると大きな城が見えた
周りには城を守る兵隊が1000人はいる
ボブは兵隊の1人を首を後ろから締め上げ殺した
兵隊の装備を外し自分に装着すると城に忍び込んだ

すると突然、城の門が開いた
中から豚に乗った王様らしきものがでてきた
王様は何もいわずひざまづく兵隊達をムチで叩いて行く

ボブ「おい、あいつら一体どんな罪を犯したんだ」
兵隊A「なんだお前新入りか。あいつらは何もやっていないよ」
ボブ「じゃあなんでムチで叩かれなければならないんだよ」
兵隊A「そんなの楽しいからに決まってるじゃないか。王様の娯楽だよ」
ボブ「許せないな。俺が王様をぶっ殺してやるよ」

ボブは王様の前に飛び出すとムチを取り上げ王様の首を締め上げ殺した
すると周りの兵隊たちに手足を持たれ殺されるとおもったら
気がつくとボブは胴上げをされ兵隊たちはボブを英雄として扱った

 
その後、ボブはこの星の王様になることになった
ちなみにこの星の名前はユーズドホッカイロ星という名前だった

ボブが王様になると毎日がパーティーだった
元王様がいなくなりハメを外した兵隊達が踊り狂っていた
なかには薬に手を出す兵隊たちもいてボブはついにキレた

ボブは小型宇宙船に戻るとユーズドホッカイロ星から離脱し星破壊光線を発射した
大きな音とともにユーズドホッカイロ星は消滅した

すると向こうの方からギャビン!ギャビン!という音ともに銀河警察がやってきた
ボブは惑星破壊罪で現行犯逮捕された
ここまではボブの計画通りだったが予期せぬ自体が起こった

ユーズドホッカイロ星には1000人しかいなかったため
ボブは銀河一の凶悪犯罪者が収監されるキャットリバー刑務所ではなく
まあまあの凶悪犯罪者が収監されるラットリバー刑務所に収監された

ラットリバー刑務所につくと2部屋に入れられた

マイク「よお新入り。今日からよろしくな」
ボブ「よろしく」
マイク「お前なにやったんだよ。ちなみに俺は3人も人を殺してやったぜ」
ボブ「僕はユーズドホッカイロ星を消滅させたんだ」
マイク「まじかよ。お前すげーな。兄貴って呼ばしてくれよ」
ボブ「まあ好きに呼んでくれよ」
マイク「おう兄貴。それよりもあいつには気をつけろよ、正面の房にいるシザーパンズ、あいつは兄貴みたいに長い髪をみると切ってくるからな」

午後になると運動場で運動をする時間を与えられる
ボブはマイクと運動場にでてベンチに座っていた

シザー「おい新入り。お前その髪切らせろよ。俺は美容師を30年やっていたが、ずっと見習いで最後までシャンプーしかやらせてもらえなかった。ある日ブチギレて髪を切らせてくれないオーナーをハサミで切り刻んでやったんだ」
ボブ「この髪は誰にも切らさない」
シザー「お前らこいつの体を抑えろ」
ボブ「この髪にはキャットリバー刑務所の設計図がかかれいている。本当はキャットリバーに入って仲間を救うはずだったがラットリバーにきてしまったんだ」
シザー「お前面白いやつだな気に入った。俺が所長に頼んでキャットリバーにうつしてうやるよ」
(15146文字12/4)

こうしてボブは無事にキャットリバー刑務所へと入ることができた
到着するとすぐに裸にされ肛門になにかを隠していないかチェックされ
消防車からでるキンキンに冷えた水をかけられ房へと連れて行かれた

 

13番「おい!ボブか!嘘だろ!なんでお前がいるんだ」
ボブ「ここから出してやるからまってろよ」

ランチの時間になるとボブは食堂で並んだ
今日のメニューはチーズフォンデュらしい
ボブの番になり皿を取ろうとすると大柄な男が横取りしてきた
「俺のモノは俺のモノ、お前のものは俺のモノ」そう言って去っていった
まあ僕はもう飯を食わなくても生きていける体に進化したから平気だった

椅子に座ると13番が小走りでやってきた

13番「どういうことだよ」
ボブ「俺の頭をみろ。この髪にはここの設計図がすべて書いてある。脱獄するプランはもう考えてあるからお前は目立たないようにしていろ」
13番「お前なんで俺のためにそこまで・・・」
ボブ「なんか似てるんだよ」
13番「もしかしてお前の弟とかか?」
ボブ「いや、俺の友達の友達のいとこの彼氏の腹違いの弟にな」
13番「・・・・そっか。まあ助けてくれるならなんでもいいや」

ボブ「あと今日から一切何も食べるな」
13番「なんでだ?」
ボブ「お前の体重からしてあと30kg痩せれば房の鉄格子をすり抜けられる」
13番「そんなことしたら死んじゃうよ」
ボブ「人生はいつも死ぬか生きるかだ。」
13番「わかったやるよ」

3ヶ月後、13番はガリガリに痩せ鉄格子を抜けられる体になった
しかしここで思わぬ自体が発生した
13番が病気になったと思った刑務官が所長に報告し2階にある診療所に移されてしまったのだ

ボブは少し計画を変更することにした
(15859文字12/5)

診療所の先生はエリー30才女性独身だった
バーバード大学を卒業すると大手証券会社で働いていたが
ほぼほぼ詐欺の金融商品を売らされ老人たちから老後資金を奪い
泣きつかれる日々に精神的にまいってしまい退職した

その後、人の役に立つ仕事をしたいと医師免許をとり医者になった
初めは泌尿器科で働いていたが毎日、老人のペニスをいじり
1日2回は卑猥な行為をしてくれと泣きつかれる日々に精神的にまいってしまい退職した


その後オンラインゲームで知り合った人に紹介され
キャットリバー刑務所で働くことになった

はじめは男だらけの刑務所で働くなんてやめなさいと家族や友達に反対された
だけど私にとっては詐欺師や老人ペニスと働くよりはずっとマシだった

今日は初出勤の日
いつもより5分ほど早めに起きてシャワーを浴びる
シャワーの温度は少し熱めの42℃
だけど私のうちは築300年のヴィンテージハウス
最初の16分間は水しかでない

隣に住むシンディーは毎日のように大家さんに直せとブチギレている
そんなシンディーをみて私は羨ましかった
私はいままであれほどまでに感情を表に出したことがない
実際のところは、ないというより、どうやって出せばいいのかわからなかった

小さいころから私は感情を表に出さない子だったとママンは言った
しかし私が感情を表に出さなくなったのはあるきっかけがあった

わたしは近所に住む日系アメリカ人のタケシが好きだった
タケシは私が10才の頃、嵐のように引っ越してきた

プップーという大きなクラクションを鳴らしながら一台の軽トラックがやってきた
荷台にはたくさんのカレースパイスとタケシが乗っていた
タケシと目があったとき私は電気クラゲに刺されたような衝撃を覚えた
あとで知ったがこれが一目惚れだということを知った

ママンはよそ者には話しかけちゃダメと言っていたから私からタケシに話しかけることはなかった
だけどある日、家のチャイムがなって外にでると誰もいなかった
何かいい匂いがするなと思って下をみると
透き通ったスープに細いパスタのようなものが入った器がおいてあった
あとで知ったがこれが塩ラーメンということを知った

塩ラーメンをグーグルで調べてみるとどうやら日本の料理らしい
わたしはすぐにピンときた日系アメリカ人のタケシだと
急いで自分の部屋へ運んでいき食べてみることにした
私は衝撃を受けた。こんな美味しい食べ物が地球上に存在しているのかと
この衝撃を感じたのはマクドナルドでハンバーガーとポテトを同時に食べたとき以来だった

私は食べ終わった器を丁寧に洗い
「Delicious!」と手書きのメッセージを添えて玄関に置いておいた
翌日、朝起きると玄関から器が消えていた

それから毎日12:00になるとチャイムがなり
ドアを開けると誰もいず下をみると熱々の塩ラーメンが置いてあった
この生活が4年と3ヶ月続いたある日のことだった

いつもご馳走してもらってばかりの私は何かお礼がしたくなった
だけどわたしは料理なんてしたことがない
ママンに料理を教えてなんていってもママンは料理ができない
私にとってのおふくろの味はマックのチキンフィレオセットだった

そういえば近所に料理教室ができたというチラシがあった
「世界一周食べ歩き放浪したナンシーおばさんの世界料理教室」と書いてあった
これならきっと日本料理も教えてくれるわと私は嬉しくなった
チラシをみてみると10才以下無料と書かれいたので私は行くことした

料理教室のドアをノックすると中からイメージとかけ離れたおばさんが来た
わたしのイメージでナンシーおばさんは身長が低くぽっちゃりでニコニコした感じだった
しかし出てきたのは筋骨隆々、スキンヘッド、肩にネコのタトゥーの入った人だった
(17386文字12/6)

ナンシー「こんにちわお嬢ちゃん?なんのようだい?」
エリー「わたし日本料理を習いたいです」
ナンシー「そうかじゃあ入りな。」
エリー「お邪魔します」
ナンシー「馬鹿野郎!うちは土足じゃねえよ!」
エリー「ごめんなさい。アメリカでは土足が常識なので」
ナンシー「うるせい!お前の常識は他人の常識じゃあないんだよ。だからお前の料理は浅いんだよ。」
エリー「え?でもまだ何も作ってませんよ」
ナンシー「あたしくらいになると作らなくてもわかるんだよ。そんなことよりお前もってきたんだろうな?」
エリー「何をですか?お金ですか?」
ナンシー「馬鹿野郎!料理人に持ってきたかと聞かれたら包丁に決まってるだろ」
エリー「もっていません。まだ10歳なので」
ナンシー「包丁に年齢は関係ないんだよ。じゃあこれをやる。」
エリー「なんですかこのサビだらけの汚い包丁は」
ナンシー「これは私が10歳のころ師匠にもらった包丁。その名も神風だ。」
エリー「こんなの切れないんじゃないですか?ガッ!ガッ!ガッ!」
ナンシー「馬鹿野郎!お前ごぼうを切った後に鰆をさばいたら臭みがでちゃうだろう!この素人が」

エリー「そろそろ料理を教えてもらえますか?わたしも暇じゃないんで」
ナンシー「よしじゃあどんな日本料理を作りたいんだ?」
エリー「やっぱり日本料理といったらスシ、テンプラ、スキヤキですよね」

それからエリーは毎日ナンシーの料理教室へ通うようになった
通い初めて3年がたちようやく満足のいくスシ、テンプラ、スキヤキが作れるようになった

きっと今日も12:00にチャイムがなり塩ラーメンがくる
わたしは思い切って9:00から玄関を監視してタケシくんが来たら
直接スシ、テンプラ、スキヤキを渡そうと思って待っていた

AM11:58
誰かがやってきた
小太りで頭のハゲあがった中年の男性だった
こんなときに郵便がきちゃったよとガッカリしながら私は外にでた
しかし男の手をよくみると熱々の塩ラーメンをもっていた
わたしはあまりに衝撃に声がでなかった


小ハゲ男「はじめましてエリーちゃん。ぼくの塩ラーメン美味しいでしょ。」
エリー「・・・・・・・・・ゲボゲボゲボ」

エリーはあまりの衝撃に嘔吐してしまった
これまで食べてきた塩ラーメンを体からすべて吐き出したい
そんな思いでいっぱいだった

この瞬間から私は感情を失ったのであった

シャワーを浴び終わるとまだ少し濡れた髪のまま窓際に腰かける
ジャケットの胸ポケットからタバコを取り出し火をつける
わたしはタバコを吸いながら向かいにある部屋をのぞくのが日課だった

向かいに住んでいたのは80代の老人だった
少し前までは同い年の奥さんと一緒に暮らしていたが
ダンス教室のコーチに恋をして家を出ていった

夫婦で暮らしていたときは朝5:00になると目覚ましが鳴った
老人は不機嫌そうに枕で耳を塞ぐ
そんな老人をクスッと鼻で笑いながら妻は目覚ましをとめる

ベッドから起き上がるとすぐに神棚へと向かう
手を合わせながらなにやらブツブツと唱えている

「わたしとあなたと友達と親戚、犬のチャップとネコのキャンディーがずっと幸せでいられますように。」と決まって5回唱えて最後にショットグラスでウイスキーをストレートで1杯飲む

バスルームにいくと勢いよく冷水で顔をあらい
しばらく鏡を見つめなにやらブツブツと唱えている

「わたしは綺麗!わたしは美しい!わたしは最高!」
と決まって5回唱えて最後にショットグラスでウイスキーをストレートで1杯飲む

キッチンにいくとヤカンに水をいれ火にかける
水にはこだわりがあるらしく毎日近くを流れる川に汲みにいっている
その川は生活排水が流れる川なので確実に汚い水だ
しかし彼女は「水に綺麗も汚いもない」と言っていた。
おそらくそれは金と勘違いをしているのだろう。

ギャリーバー!ギャリーバー!という音がすると彼女は火を止める
はじめは市販品のピー!ピー!という音だったが老人が絶対音感を持っていて
この音はドレソの不協和音がして気持ち悪いと言って鳴るたびに嘔吐してしまうので
妻がヤカンの穴の部分をニッパーとペンチで色々と改造して言った結果
ギャリーバー!ギャリーバー!に落ち着いた

沸騰したお湯をマグカップに注ぐとすぐにシンクへと捨てた
妻いわく最初の1杯には悪魔が入っているから飲んではいけないらしい
2杯目のお湯をマグカップに注ぐとゆっくりと味わうように飲み干した

結婚して最初の頃は白湯ではなくコーヒーを飲んでいたが
2人とも仕事を引退してからはカフェインで無理やりやる気をだす必要がなくなったため
白湯にすることになった

白湯にしてからは思いのほか体調がよかった
カフェインは摂取すると睡眠を促したり心拍数を落ち着かせたりするアデノシンを抑制しやる気ホルモンのドーパミンも刺激し戦闘態勢の交感神経優位状態になる
しかし過剰摂取したり生まれつきカフェイン耐性が弱いと
自立神経が乱れ不眠になったり精神が不安定になったりする

フライパンを温め卵を割る
たいていは黄身が一個だがまれに2個黄身がでるときがある
そんなときは妻は老人を起こしディープキスする
これは結婚当初からの決まりだった


目玉焼きができると軽くバーナーであぶったトーストに載せる
ベランダにいくと飼っているミツバチの巣からはちみつをいただく
はちみつをスプーンに載せるとベットルームに行き老人の鼻に近づける
老人は無意識にスプーンをつかみハチミツにむしゃぶりつく
するとパッと目が覚めバスルームへと向かう

バスルームにいくと勢いよく冷水で顔をあらい
しばらく鏡を見つめなにやらブツブツと唱えている

「俺はカッコいい!俺はイケメン!俺は最高!」
と決まって5回唱えて最後にショットグラスでウイスキーをストレートで1杯飲む


老人はリビングにくると椅子に腰かけ中国語の新聞を手に取る
老人は中国語はまったくわからなかったがなんかカッコいいと思って毎日読むことにしている
とは言ってもその姿を見るのは妻だけなので今だに妻からカッコいいと思われたいという
老人をわたしは少し可愛いと思ってしまった

妻「あなた今日は中国でどんなことがあったんですか?」
老人「あー今日か、今日はあの不倫だな不倫」
妻「また不倫ですか。昨日もおとといも不倫でしたよね」
老人「まあどこもかしこも不倫だらけだな。世界はな」
妻「でもその新聞の一面の写真はパンダがじゃないですか?」
老人「そうだよ。パンダが不倫したんだよ」
妻「パンダもいろいろ大変なんですね」
老人「そうだな」
(20025文字12/7)

そんな平和な日々が終わったのは汗の滴る暑い夏至の朝だった
老人は目を覚ましいつもの日課をすませリビングのテーブルに座ると
一枚の置き手紙が置いてあった

”Dear  あなた
わたしはもう限界に達しました
じつはわたしも絶対音感をもっています。
あなたが嘔吐してしまうのでピー!を改造しギャリーバー!にしましたが
わたしはギャリーバー!が鳴るたびシンクに嘔吐をしていました
しかしあなたはそれに30年間全く気がつくことがありませんでした
これからはダンス教室のコーチと余生を過ごすことにしました
ダンス教室は2ブロック先のコーヒーショップの2Fにあります
ヒップホップダンス体験無料チケットを同封しておきますので
興味があったら来てください

PS.ネコのキャンディーにチョコを食べさせないでください"

 

老人は驚きを隠せなかった
ネコのキャンディーはてっきりチョコが好きだと思っていた
しかし調べてみるとチョコに含まれているカフェインやテオブロミンが猫にとって有害だとうことがわかった
老人はしばらくゴメンよキャンディーと泣きながら叫んでいた
ひとしきり泣き終わると老人はキャンディーにチョコをあげていた
おそらく老人の脳はもうどこかが壊れてしまっているのだろう

そんな風景を窓から今日も覗き終わると私は着替えて家をでた
キャットリバー刑務所は私の家から歩いて5分の場所にある
はじめはそのまま歩いて言っていたけど同じことの毎日に飽きてきた私は
ふと本屋に立ち寄り「人生を変える10の方法」という本を手にとった
その本の最初に書かれていたのが"いつもと違う道で会社や学校に行く"だった

翌日、わたしはバス停に向かった
バス停につくと時刻表がかいてある
見方がよくわからず目を細めてじっくり眺めていると誰かが話しかけてきた

おじさん「あんた見かけない顔だな!初めてか?」
エリー「そうなんです。バスってなんかブスに近いじゃないですか?だから避けてました」
おじさん「でもあんたどうみたって美人じゃないか」
エリー「あ、わたし全身整形のサイボーグ人間なんです」
おじさん「そうなのか!じゃあ手のひらからクモの糸だせるか?」
エリー「ごめんなさいそれはまだやってないんです」
おじさん「そんなことより、あんたどこに行きたいんだ?」
エリー「キャットリバー刑務所なんだけどグルっと街を一周してから行きたいの」
おじさん「お安い御用だぜ!俺はこのバス停を使って30年のベテラン。俺がコースを組んでやる。もしよければ街を案内しながらガイドだってできるぜ」
エリー「本当に!じゃあお願いするわ」

エリーはおじさんとバスに乗り込んだ
バスは意外と空いていてエリーとおじさんだけの貸切だった
(21134文字12/8)

"次は新世界です。お降りの方はボタンを押してください。"
おじさんは勢いよくボタンを押した


新世界は小さな店1000以上あるたくさんある大きな商店街だった
新世界にないものはないといわれるほど大きな商店街だった


おじさん「お前なんか欲しいものないのか?」
エリー「あるけどおじさんに言ってもわからないよ」
おじさん「いいから言ってみな」
エリー「雪崩からインスピレーションを受けたチャネルの新作アイシャドウ、アヴァランチ。いまOLに人気でどこへいっても売り切れで注文しても35年待ちよ」
おじさん「あるよ」
エリー「え?嘘でしょ?」
おじさん「ついてきな。斎藤のばあさんがやってる斎藤商店にいくぞ」

斎藤商店「おー金ちゃん、ひさしぶりやな。景気はどうだい?」
おじさん「まあぼちぼちやな、ばあさんチャネルの新作ある?」
斎藤商店「あるで、そのコーラとサイダーのあいだにあるやつやろ」
エリー「えー!嘘!本当にある!」
おじさん「斎藤商店は痒いところに手が届く品揃えで有名だからな!よし1つくれや。」
斎藤商店「6000テロメアやな。でも金ちゃんだから5000テロメアにまけてやるわ」
エリー「安い!アヴァランチは定価3万6480テロメアですよ。」
おじさん「あんまり大きな声で言えねーが斎藤のばあさんは新世界のゴッドマザーって呼ばれててな政界、財界、極道を裏で動かしているんだよ。だから定価もクソもねんだだよ」
(21725文字12/9)

 

金ちゃんとエリーはしばらく新世界を食べ歩きしていた

空気屋「おい!金ちゃん!久しぶりやん」
金ちゃん「おう!空気屋の六兵衛か。どうだい景気は?」
空気屋「まあ新世界は見ての通り見渡す限り人だらけの大賑わいや。人がいればそれだけモノも売れる。新世界に不景気なんて言葉はないね」
エリー「金ちゃん空気屋って何を売ってるの?」
金ちゃん「空気屋は文字通り空気を売ってるんだよ。例えばハジメチョロチョロナカパッパ星の空気を閉じ込めたビンとかユーズドホッカイロ星の空気を閉じ込めたビンとかな」
エリー「そんなの誰が買うんですか?」
空気屋「この街には社会からはみ出した奴らが宇宙中から集まってくる。だけどたまには自分の星の空気を吸いたくなったりするもんだ。お前もあるだろ、毎日大好物のラムネを飲んでるとたまにサイダーが飲みたくなること」
エリー「例えが絶望的に下手だね。ラムネとサイダーは同じものだよ。だけど言いたいことはわかるわ」
金ちゃん「エリーお前はどこの星の生まれだ?」
エリー「私はここから3000光年東にあるイトシノエリー星よ」
金ちゃん「イトシノエリー星か!そういえば俺の前の前の元カノがイトシノエリー星だったぞ、名前はエリーだったな」
エリー「それはそうよ。イトシノエリー星はみんな名前がエリーだからね」
金ちゃん「よし六兵衛!イトシノエリー星の空気ビンを一個くれ」
空気屋「毎度あり30万テロメアになりやす!あ、でもこの前、金ちゃんに八頭身星の可愛い子紹介してもらったからタダでいいよ」
金ちゃん「ありがとうな、またよろしく、ほれエリー吸ってみろよ」
エリー「いいの?ありがとう。」

エリーはビンのフタを開けると紙を丸めて筒状の棒をつくり鼻から一気に吸った

エリー「わー!懐かしい!この匂い!小さい頃の記憶が蘇るわ!!!」
金ちゃん「たまにはいいだろうこういうもの、まったく粋な商売しやがるぜ空気屋」

新世界は枠にハメたがる社会からはみ出た人が集まったような街だった
人口は正確には把握できてはいないがだいたい3000人ほどのコミュニティーだった

はるかむかし人間は1人では生きていくことができなかった
そのためみんなで協力して暮らしていくことが必然であり孤独を感じる暇もなかった
しかし現代は文明が進み1人でも生きて行けるようになったことで孤独を感じるようにっなった人が増えたと言う

エリーもその中の1人だった
しかしエリーは新世界に来てから一度も孤独を感じたことがないことに気がついた
わたしはもっと新世界について知りたいと思った

エリー「金ちゃん、わたし新世界に住みたい」
金ちゃん「そう言うと思ったぜ、お前の顔を見てればわかるさ。ほらついたぜ不動産屋」
 不動産屋「いらっしゃい!金ちゃん、あなたがエリーさんね、何軒か用意したからこれから物件を見に行こうか」
金ちゃん「よろしくなガンちゃん!エリーの月収は20万テロメアだから家賃は月5〜10万テロメアでよろしくね」

不動産屋「まずはここ。月10万テロメア、10F建てのビルで8Fでオートロック、1Fはコンビニ。築1年でかなり綺麗で人気の物件だよ。」

エリー「いいですね。でも一応もう一軒みてもいいですか?」


不動産屋「じゃあ次はここね。月5万テロメア、2F建てのアパートの1F角部屋。風呂なしだけど歩いて5分のところに銭湯がある。小さいけど庭もあるから花でも育てられるよ、築20年でみためはちょい汚くて、漫画家とか芸術家とか医者とか色んな変わった人が住んでいるけど若いお嬢さんにはちと合わないだろうな」

エリー「ここです!ここに決めます!」
(23218文字12/10)

エリーは直感でここだと家を決めた
カブトムシかクワガタかを決めるとき
ヒトカゲかゼニガメかフシギソウかを決めるとき
おじいちゃんを延命させるかさせないかを決めるとき
いつだってエリーは何かを選択するとき自分の直感を信じてきた

金ちゃん「よしそうと決まれば引っ越しだな」
不動産屋「うちの軽トラなら貸せるよ」
金ちゃん「サンキュー!じゃあ早速やろうエリー」
エリー「でも私これから刑務所の仕事があるから・・・」
金ちゃん「そんなもんやめちまえ、せっかく新世界に来たんだから新世界で働け」
エリー「それもそうだね。じゃあ私仕事やめるわ」

プルルルル・・・・プルルルル・・・・ガチャ!

刑務所「はいキャットリバー刑務所、事務局の鈴木です」
エリー「あの診療所のエリーですが本日付で仕事をやめさせていただきます」
鈴木「え?エリー先生!そんな急に言われても困りますよ」
エリー「大丈夫です。後任に私の大学時代の後輩のエリーがいきますから」
鈴木「エリーということはもしかしてイトシノエリー星の?」
エリー「はい。イトシノエリー星はみんな名前がエリーで顔も一緒。」
鈴木「つまり今までと全く変わらないということですね!それなら問題ありません。エリー先生いままでご苦労様でした。今月分の給料は日割り計算で月末にお振込させていただきます。」
エリー「おう!よろしくな鈴木!」
鈴木「なんか急に態度が大きくなりましたね。」
エリー「おう!だってもうお前は上司じゃないからな!じゃあな鈴木!」

エリー「金ちゃん仕事辞めたらから引っ越しはじめよう」
金ちゃん「よしじゃあ家に荷物を取りに行くか」

2人は不動産屋で借りた軽トラックに乗って一度、新世界を離れた
エリーはずっと軽トラックの荷台に乗って走ってみたいと思っていたということで
金ちゃんはエリーを荷台に乗っけて走り始めた

エリー「金ちゃん!わたし今生きてるって気がする!」
金ちゃん「そうだろエリー!自分の欲望に忠実に生きるんだ。そしたらたくさん人に迷惑をかけるから、たくさん人に優しくするんだぞ。

エリーの家にアパートにつくと早速2人は荷物を運びはじめた

金ちゃん「まずはいるものといらないものに分けよう。右にいるもの。左にいらないもの。」
エリー「こうやってみるといるものって意外と少ないね。ほとんどが、あったらいいけどなくてもいいものばっか」
金ちゃん「人間は年を取れば取るほど必要なモノが減っていくんだよ。若い頃は何もない自分に価値を感じることができず高級ブランド品やアクセサリーをたくさん買って自分を大きく見せたりするもんだ。だけど大人になって人生は他人と比べ競争するのではなく今の自分と理想の自分と比べ、より理想の自分に近づこうと努力することが大事だとわかってからそういうものはいらなくなるんだ。」
エリー「確かに若い頃は友達よりいいバッグをとか友達よりいい男を手に入れることしか考えてなかったわ」

金ちゃん「友達もそうだ。小さい頃は友達100人できるかななんて歌を歌ってもっともっと友達を増やそうとするけど、人間は脳の容量の関係で顔見知りは150人まで親友は3人くらいまでしか維持できないようになっている。だから友達をたくさん作ろうするよりも大事な1人の友達ともっと深く付き合うことに時間を使ったほうがいい。だから年を取れば取るほど友達も減って行くもんさ」
エリー「確かに20代の頃は毎日クラブ行って1日10人くらいLINE交換して登録が6000人くらいあったけどもう誰が誰かわかんないし全員とLINEしてると1人1人と深く付き合うことができなくて結局、全員顔見知りの友達だけで親友と呼べる人はいなかったな」
金ちゃん「だったらこれから新世界で作ればいい」
エリー「そうだね金ちゃん」

ピンポーン
???「あのー?引っ越しですか?隣に住んでるアザーですが・・」
エリー「あ、アザーさんこんにちわ。どうしたんですか?」
アザー「実は僕、エリーさんが引っ越して来た初日、ウチに、にんにくチューブを借りに来たときからずっと好きでした!付き合ってください」
エリー「え?そうだったの。でもごめんさい。わたし新世界にいくの。
それに私とあなたの関係はにんにくチューブだけの割り切りの関係でしょ。」
アザー「そんな!じゃあ僕はただのニフレだったってことですか!」
エリー「そうね私とあなたはただのにんにくチューブフレンド、ニフレよ」
アザー「わかりました・・・。じゃあ・・・・」
エリー「じゃあ元気でね。あなたのにんにくチューブ美味しかったわ。」
(25076文字12/11)

ようやくエリーと金ちゃんは荷物を軽トラックに積み終わった

金ちゃん「エリー荷物はこれだけか?」
エリー「そうね。色々考えたけど結局必要なものは、この2mの木彫りの仏像だけだったわ。他のものは触ったときにトキめかなかったけどこれだけはトキめいたの」
金ちゃん「人生に大切なのはトキめきとひらめきって昔から言うからな」

2人は新しいアパートへと向かった

金ちゃん「この仏像はどこにおく?」
エリー「あ、それはリビングの真ん中に置いて」
金ちゃん「いまのところこの部屋には仏像しかないけどベッドとかどうするんだ?」
エリー「わたしむかしから硬い床で寝る派だから大丈夫。やらかいベットで寝ると蕁麻疹がでちゃうのよ」
金ちゃん「そうだ俺はもう帰るけどアパートのお隣さんに挨拶しとけよ」
エリー「うんわかった!」

このアパートは101、102、103、201、202、203の6部屋
エリーが住むのは103である

ピンポーン
101「ガチャ!うるせい!俺は新聞を読まねえっていってんだろ!バタン」
エリー「あ、あの103に引っ越して来たものですが・・・・」
101「ガチャ!あっ、すいません。103の方ですか。最近、1時間おきに新聞屋が営業にくるのでまた新聞屋かと思って」
エリー「そんなに頻繁にくるんですか?」
101「えーどういうわけか私の家だけくるんですよね」
エリー「あ、それたぶんこれのせいだと思います。ポストに"新聞とります!"って言うステッカーが貼ってあるからですよ。」
101「あーだからか。これこの前、公園で拾ったんですよ。ウチのポスト、前に住んでいた人の名前が油性マジックで書いてあって拭いても落ちなかったんでそのステッカーで隠したのですがまさかそれが原因とはね。ありがとう」
エリー「いえいえ、ところでお名前はなんて言うんですか?」
新聞取男「あ、わたし新聞取男です。」
エリー「あ、だからか。」

新聞取男「せっかくなんでお茶でもどうですか?さっき作ったばかりのカレーがあるんですよ。」
エリー「あでも私カレーは苦手なんです。」
新聞取男「へ?この宇宙にカレーが苦手な人がいるんですか?じゃあ麺から手打ちで作った水深3000mオーバー深海魚のペスカトーレはどうですか?」
エリー「それは気になります」
新聞取男「よしじゃあちょっとリビングで待っててください」
エリー「新聞さんってお仕事なにをしてるんですか?」
新聞「わたしは型抜き屋だよ」
エリー「型抜きってむかしよくお祭りにあったやつですか?」
新聞「そうだよ。40才までサラリーマンやってたんだけど、ある日、いつものように会社に向かって歩いていたら前を歩いている40才くらいのサラリーマンが突然マンホールの穴に落ちて死んじゃったんだ。俺はその日に会社をやめた。なんとなく定年までサラリーマンやって定年になったら好きなことでもやろうと思っていたけど俺も今日死ぬかもしれないと思ったら時間の無駄だと思ったんだ。やめてからふと俺は何がやりたいのかと考えていたら子供の頃、型抜きが好きだったことを思い出した。しばらくは家で1人でひたすら削る毎日だったんだけどだんだん周りの人たちもやりたいと言い出したので路上で型抜き屋をはじめたんだ。まあ収入はサラリーマンのとき10分の1くらいになったし売り上げが少ないときはバイトをしてる。だけど楽しそうに型抜いてるお客さんをみてると楽しくてさ。
(26479文字12/12)

 
エリー「そんな生き方もあるんですね。私もこれから仕事探さないとなんですよ」
新聞「そっか。このアパートには変わった仕事してる人ばっかだからみんなと話したらいいよ。さあ食べようか。水深3000mオーバー深海魚のペスカトーレ。」
エリー「おいしい!何これまるでお口のなかが深海魚のジュエリーポーチやわ」
新聞「そうだろ。残りはタッパーに入れておくから持って帰りな」
エリー「ごちそうさまでした。おやすみなさい」

エリーは家に帰るとすぐに嘔吐した
実はエリーは深海魚アレルギーだった
しかしお隣さんということで食べないわけにもいかず無理をしてしまった

エリーは庭にでて月を見ながら歌った
「うさぎよ、うさぎよ、うさぎさん
あなたはどうして私のからだを深海魚の食えないからだにしたのでしょう
あーあ、あーあ、あーあ」

Aメロが終わってサビに差しかかろうとしていたとき
ふと横をみるとそこには新聞さんも月を見ながら歌っていた

「うさぎよ、うさぎよ、うさぎさん
あなたはどうして私のからだを淡水魚の食えないからだにしたのでしょう
あーあ、あーあ、あーあ」

翌朝、目がさめるとわたしはすぐにゴミ出しにいった
今日は燃えるゴミの日なので早めにゴミ捨て場にいった
ゴミ捨て場はアパートのすぐ前にあった
私はゴミを捨てようとすると誰かがゴミを捨てている

エリー「おはようございます」
???「あ、おはようさん。もしかし103に越してきた人?」
エリー「そうです。アパートの方ですか?」
???「僕は102のジェル・ネ・アントワール・ジュニオール・マイクです」
エリー「あ、なんて呼べばいいですか?」
ロミオ「みんなからはロミオって呼ばれてるからロミオでいいよ」
エリー「あ、ロミオさん?ロミオってどこから名前どこからきたんですか?」
ロミオ「僕はむかしからミロが好きだったんだ」
エリー「ミロってあの画家のジョアン・ミロですか?私も好きです!」
ロミオ「いやちゃうちゃう。緑色のパッケージでココア味の甘い飲み物のほう」
エリー「あーそっちですか。」
ロミオ「いつもミロ!ミロ!っていってたらだんだんロミオになってロミオになったんだ」
エリー「なるほどね」

エリー「ロミオさんは仕事何してるんですか?」
ロミオ「いまは墓掃除やってるよ」
エリー「そんな会社あるんですね?」
ロミオ「いや会社っていうかフリーで墓掃除やってるんだよ」
エリー「その話、詳しく聞かせてもらっていいですか」

ロミオ「僕今35才なんだけど、30まで脳外科医やってたんだよね。でもなんか違うなと思ってやめて3年くらいニートやってたんだけど、ある日、ばあちゃんが死んで墓参りに行ったんだ。そしたら墓石と墓の周りが汚くてしたんだ。なんかはじめたら止まらなくなって結局、そこの墓地全部掃除しちゃったんだ。広さはセブンイレブン10個分くらいかな。それからも週一で掃除をしていたらある日、おばさんに話しかけられてもしよければお金を払うのでうちの墓を掃除して欲しいって言われたんだ。そんな感じでどんどん増えていっていまは100件くらいのお客さんがいるんだよね」
エリー「そんなこともあるんですね」
ロミオ「まああんまり深く考えないほうがいいよ。なんとなく自分の興味のままに動いていったらいんだよ」

そう行ってロミオはスケボーに乗って走り去って行った

エリーは家に帰ると2Fの人に挨拶がまだだと思い出し
昨日買っておいた明太子スパゲッティーをもって201に行った

ピンポーン

???「はい?どちらさま?」
エリー「103に越してきたものですが。これつまらないものですが・・・」
ナンシー「え?これ明太子スパゲッティーじゃない!私の大好物!ちょっと上がりなさいよ」
エリー「お邪魔します。なんかすごい部屋ですね」
ナンシー「あ汚くてごめんさいね。わたしマスク職人なの」
エリー「なんですかマスク職人って?」
ナンシー「ミッションインポッシブルみたことある?別人になれるマスクね、人って今自分が背負ってる人生からいっとき離れて自由に生きてみたいっていう願望があるのよ」
エリー「お客さん来るんですか?」
ナンシー「ここだけの話、タレントとか政治家とか顔バレしてる人が多いわね。こないだ来た強面の政治家なんだけどディズニーランドが好きで行きたいんだけどイメージが崩れるからと行ってマスクを作りにきたわよ」
エリー「なるほどね、私もいつかお願いしてもいいですか?」
ナンシー「そのときがきたらね」

続いてエリーは202をピンポーンした
すると203のドアがあいた

203「202の人はほとんどいないよ。」
エリー「あ、わたし・・・・」
203「エリーさんね。さっきナンシーとの話してるの聞こえたよ。ここ壁が薄いんだよね。あたしはここの大家のドロシーよ。よろしく。」
(28425文字12/13)

 
エリー「え?大家さん住んでるですか?」
ドロシー「あたし18のときに水商売やってて、常連の土建屋の社長の愛人だったの。なんだかんだあたしが40になるまでずっと愛人やっててさ、あるとき、お前には悪いことをしたなっていってアパート一棟もらったの。」
エリー「よくある話ですね」
ドロシー「まあ俗にいう手切れアパートってやつね。でもいい男だったわ」
エリー「あの、これつまらないものですが・・・」
ドロシー「え?これ明太子スパゲッティーじゃない!私の大好物!ちょっと上がりなさいよって言いたいところなんだけど今、男がきちゃってるからまた今度ね」
エリー「あ、わかりました。これからよろしくお願いします。」

これで一通り全員に挨拶はすませた
101は型抜き屋の新聞さん、102は墓掃除のロミオさん、103が私で
201がマスク職人のナンシー、202はいなくて、203が大家のドロシー
なんだかよくわからないアパートだけどエリーはワクワクしていた

エリーはそろそろ仕事を探そうと近くのグッバイワークへ入った

職員「いらっしゃいませ。本日はどんなお仕事をお探しですか?」
エリー「まだ何がやりたいというのはないんですが、どんな仕事がありますか?」
職員「いまですと、スキンヘッドのカットモデル、犬のノミをピンセットでとる職人、-40℃の冷凍庫で肉の仕分けの3つですね」
エリー「どれもきつそうですね、他はないんですか?」
職員「あっ、今朝入ったばかりのがあります。殺し屋の助手!」
エリー「え?そんな裏の仕事がグッバイワークの求人にあるんですか?」
職員「だってここは新世界ですよ。新世界に法律はないですからね。」
エリー「じゃあ殺し屋の助手でお願いします!」
職人「この仕事結構人気で募集は1人ですが応募は1000人入ってます。最初はグループ面接になりますので午後3時になったら会議室Aに来てください。
エリー「よろしくお願いします」

エリーは午後3時まで少し時間があったので
グッバイワークの中をぷらぷらとしていた
よくみると眼光の鋭い人たちがたくさんいることに気がついた
もしかしてみんな殺し屋の助手を狙っている人なのかも
エリーは急に緊張してきて手汗が止まらなかった

少し小腹が空いて来たと思ったらおしゃれなカフェを見つけた
私はカフェの前にあるメニューをみてここに入ることに決めた
テーブルに案内されあたりを見渡すと眼光の鋭い客がたくさんいる
もしかしてみんな殺し屋の助手を狙っている人なのかも
エリーは急に緊張してきて手汗が止まらなかった


私はテーブルのベルを鳴らし店員をよんだ
そしてメニューの中で一番安いタマゴサンドとコーヒーを注文した
心なしか店員の目も眼光が鋭いきがした

しばらくするとテーブルにタマゴサンドとコーヒーが運ばれてきた
まあどこにでもある普通のタマゴサンドだった
しかしよくみるとタマゴサンドに赤い血のようなものが付いている
もしかして実はあの店員が殺し屋でわたしが血に気がつくか試されているんだと思った私はベルをならし店員を読んだ

エリー「これ血ですよね殺し屋さん。わたしこう見えても結構、頭がキレるんですよ」
店員「申し訳ございません。ケチャップが付いてしまったんですね。すぐに新しいものをお持ちします」

店員はただの店員だった

ピンポンパンポーン
放送「殺し屋助手の面接でお待ちのエリーさま。すぐに会議室Aにお越しください」
ピンポンパンポーン

そんなことをしているうちに午後3時になってしまっていた
わたしは急いで会議室Aに向かった

 

エリー「遅れてすいません!」
面接官「エリーさんですね。早く席についてください」

周りを見渡すと私をいれて4人並んでいた
男1人女2人なぜか全員、黒のコートを着ていた
わたしは普通に白いセーターを着てきてしまったので
隣の人にドレスコードがあったのか聞いてみると
ドレスコードはなくなんとなく殺し屋っぽいと思って着てきたと答えた

 

面接官「では殺し屋助手の一次面接を開始します。」
 (30058文字12/14)

 

面接官「では左の方から順番に殺し屋助手を希望した動機を教えてください」
A子「わたしは小さい頃からレオンが好きでマチルダみたいになりたいと思ったからです。」
面接官「ミーハーかよ」
B男「僕は小さい頃からゴルゴ13が好きでゴルゴみたいになりたいからです」
面接官「ミーハーかよ」
C子「私は小さい頃、両親を目の前で殺されました。だから復讐をするために来ました。」
面接官「重い」
エリー「わ、わたしはなんとなくです!」
面接官「・・・・・」

面接官「では続いて演技テストです。左の方から順番に飼っていたネズミが突然死んだときの演技をしてください。」
A子「誰か助けてください!誰か助けてください!誰か助けてください!」
面接官「セカチューかよ」
B男「なんじゃこりゃあ!死にたくないよ…なんで死ぬんだよ、おれ…」
面接官「ジーパン刑事かよ」
C子「人も動物も結局みんなわたしの前から消えていくのね」
面接官「重い」
エリー「わー!死んでる!ネズミって燃えるゴミで捨てられるかな?」
面接官「・・・・・」

 

面接官「ではこれから30分話し合って誰にするか決めますのでロビーのソファーでお待ちください」

エリーたちはソファーへと向かった
すると後ろの方で苦しそうな声が聞こえる
ふと振り返るとA子がB男の首をしめて殺そうとしていた
B男が生き絶えるとスキをみてC子がA子の首をしめて殺した
残っているのは私とC子だけだった

C子は明らかに戦闘慣れしていて私に勝ち目はないようだった
私は脳をフル回転させC子を言葉で説得することにした

エリー「C子さん。実は私も小さい頃、目の前で両親をころされたの(ウソ)」
C子「え?あなたも?じゃあ私たち友達?友達だよね!」
エリー「そうだよ友達だよ!ほら来て抱きしめてあげるから」
C子「うれしい!はじめての友達!とーもだち!とーもだち!ウッ・・・!」

エリーは素早くC子の後ろをとると力一杯首をしめた
しばらくするとC子の力が抜けてC子は崩れ落ちるように死んでいった

面接官「殺し屋助手のお仕事の合格者はエリーさんです!」
エリー「え?わたしですか?」
面接官「はい。殺し屋になんの執着を憧れもっていないこと、飼っていたネズミが死んだことを悲しまず平気でモノとして扱う心が評価されました。あれ他の方は?え?殺しちゃったんですか?」
エリー「まあなんやかんや色々あって結果的にはそういうことになりますかね」
面接官「やっぱり私の目に狂いはありませんでしたね。では殺し屋さんと顔合わせがあるので明日のAM3:00に料亭マサコへ来ていただけますか?」
エリー「料亭マサコってあの高級料亭の?1食10万テロメアはしますよね?わたしそんなテロメアもってないですよ」
面接官「心配しないでください。全部、殺し屋さんが払いますから」

エリーは家に帰るとお母さんに電話した
エリー「もしもしママン。あの成人式のときの着物ってまだある?」
ママン「あるけどなににつかうの?」
エリー「あした殺し屋さんと顔合わせだから必要でね」
ママン「そうなん。じゃあいまトマト運輸で発送するから頑張りなさい!」
エリー「ありがとママン!」

 

ピンポーン

エリー「はい?」
???「トマト運輸です!」
エリー「はや?え?さっき発送したばかりですよね」
トマト運輸「うちの速達は早いですよ。最近研究所のチームがどこでもドアみたいなドアを開発したんですよ。」
エリー「それってすごくないですか?ニュースとかになるんじゃないですか?」
トマト運輸「まだ極秘ですからね。ライバルのアクタガワ急便には負けられないですよ。じゃあサインお願います」
エリー「はい。」

エリーは箱を開けて着物を取り出した
むかし1人で着れるように何度か練習したので綺麗に着ることができた
そろそろ時間になるので私はタクシーを呼んだ

タクシー「どちらまで?」
エリー「料亭マサコまで」
タクシー「はいよ!料亭マサコね!なに?今日お見合いでもするの?」
エリー「いえ、今日は殺し屋さんに会いに行きます」
タクシー「え?殺し屋さんてあの殺し屋さん?新世界で殺せない人はいないという伝説の殺し屋、一本松のゲンさんですか・・・・・」
エリー「いや名前はまだ聞いてないのでわかりません」
タクシー「つきました。」
エリー「いくらですか?」
タクシー「テロメアはいりませんので命だけはとらねえでくだせい!」

エリーはタクシーを降りると料亭マサコの門の前に立った
それはそれは大きな立派な門で入り口にガードマンが6人とドーベルマンが4匹いた

ガードマン「エリー様ですね。お待ちしておりました。こちらへ」

エリーは中に通されると長い廊下を歩き一番奥の和室へと通された
中に入るとまだ誰もいなかった
テーブルにはまだ温かいチキンフィレオセットが置いてあった
しかもポテトはLだった
(32019文字12/15)

私はひとまず座ろうと思ったがこれももしかしたら試験かもしれないと思い
まずは座布団を裏返して何か仕掛けがないか確かめてみた
いっけん何もないようにみえるがよくみると血のついたようなあとがある
これはおそらく前に来た人が確認せず座布団に座り何かしらのダメージを受けたのだろう
そう思ったわたしは安全策をとりテーブルの上に座ることにした

それにしてもなぜテーブルにまだ温かいチキンフィレオセットあるんだろうか?
しかしまだ温かいチキンフィレオセットは1セットしかない
これはわたしのために用意されたものなのか?それとも殺し屋さんの?
でもこんな高級料亭でまだ温かいチキンフィレオセットなんてでてくる?
もしかしたら高級食材を食べ過ぎて一周回って結局まだ温かいチキンフィレオセットが一番うまいってことに気がついたのかもしれない

それにしてもうまそうな、まだ温かいチキンフィレオセットね
ポテトくらい食べても平気かしら?
あ、まてよ。もしかして毒が入っているのかも!

わたしは部屋を見渡し椅子をみつけた
その椅子の上に乗っかり天井板を外しそこにポテトを置いて観察してた
30分くらいたった頃だった暗闇の奥からなにやら光る目がみえた
ネズミがポテトを食べにきたのだった
ネズミはポテトを貪るように食べると突然苦しみだし死んだ

バン!
ネズミが死んだと同時に和室のドアが開いた

???「コングラッチュレーション!エリー!」
エリー「え?だれですか?」
殺し屋「まだ生きているということは殺人座布団に気づいたということですね。そうです私が殺し屋です。」
エリー「あ、なんか裏みたら血がついていたので座りませんでした。それよりポテトの毒には驚きましたよ」
殺し屋「へ?なんのことですか?」
エリー「まだ温かいチキンフィレオセットのポテトをネズミに食べさせたらすぐ苦しんで死んだから毒はいっていたんですよね?」
殺し屋「入ってないですよ。あ、たぶんあのネズミ、まだ温かいチキンフィレオセットのポテトアレルギーなんできっとアナフィラキシーショックで死んだんですよ」
エリー「え?だったら、まだ温かいチキンフィレオセット食べればよかった」
殺し屋「まあまあ安心してください。これからコース料理がきますから」
エリー「うそ!やったー!」

スタッフ「失礼いたします。お料理をお持ちいたしました。前菜のマクフライポテトのLでございます。」
スタッフ「続きましてスープのコーラのLでございます。」
スタッフ「続きまして魚料理のフィレオフィッシュバーガーでございます。」
スタッフ「続きましてお口直しのチキンマックナゲットでございます。」
スタッフ「続きまして肉料理のビックマックバーガーでございます。」
スタッフ「続きましてデザートの三角チョコパイでございます。」

殺し屋「どうだ。すごいだろこのフルコース。」
エリー「なんか普段食べているマックと同じはずなのに全然いつもより美味しく感じます。やっぱり順番にでてくるコース料理って意味があるんですね」
殺し屋「まあ俺はポテトとバーガーは一緒に食べる派だけどね」

殺し屋「じゃあ食事もすんだことだし仕事の話をしようかエリー」
エリー「よろしくお願いします。」
殺し屋「まあ仕事内容は実にシンプル。殺しの依頼が来たら殺す。それだけ。」
エリー「わたしは何をすればいいですか?」
殺し屋「俺の背中をみて学べ!って言いたいとこなんだど最近の子ってすぐやめちゃうからちゃんと一個ずつ教えるから安心してね。とりあえず明日の仕事に一緒にいって俺がやってるところをみてみなよ」
エリー「わかりました。服装はやっぱり黒いコートを買った方がいいですか?」
殺し屋「エリーちゃん映画の見過ぎだよ!普通にヌニクロのフリースでいいから」
エリー「わかりました。」
殺し屋「じゃあ明日AM9:00に銀杏公園集合で!」
(33590文字12/16)

ヌニクロのフリースでいいって簡単に言うけど
みんながみんなヌニクロのフリースをもっているわけじゃないよ
と少しイライラしながらエリーは急いでヌニクロへ向かった

店員「いらっしゃいませ。何をお探しですか?」
エリー「フリースが欲しいんですけど」
店員「いろいろ種類がありますがどんな用途で使いますか?」
エリー「殺し屋なので殺し屋用のフリースってあります?」
店員「ありますよ。こちらへお越しください。その前に合言葉を言っていただけますか?」
エリー「え?合言葉?」
店員「殺し屋さん共通の合言葉があってそれを言っていただけないとご案内できません」

殺し屋さん、合言葉なんて何も言ってなかったよな
もしかして帰り際にもらった領収書に書いてあるのかも
私はくしゃくしゃに丸めた領収書をポケットから取り出しよくみた
表面はいたって普通だが裏面をみるとある文字が書いてあった


"うさぎよ、うさぎよ、うさぎさん
あなたはどうして私のからだを深海魚の食えないからだにしたのでしょう
あーあ、あーあ、あーあ"


これはわたしのオリジナルソングの歌詞だった
なぜここに私の曲の歌詞が書いてあるのか?
この曲は私しか知らないはず

エリー「うさぎよ、うさぎよ、うさぎさん
あなたはどうして私のからだを深海魚の食えないからだにしたのでしょう
あーあ、あーあ、あーあ」
店員「正解です。ではこちらにどうぞ」

エリーはハイパーライトダウンジャケットのコーナーにつれていかれた
店員がハイパーライトダウンジャケットの棚の裏のスイッチを押すと秘密のドアが現れた
エリーはハイパーライトダウンジャケットをかきわけドアを開けると長い階段があった
エリーは下に落ちていた、たいまつにライターで火をつけるとゆっくりと階段を降りていった

しばらく階段を降りていると光が遠くに見えてきた
エリーはその光の方へと歩き続けたどり着くとそこは無人島だった
エリーはわけがわからず店員に聞こうと思い振り返ったがドアはもう消えていた

私はもう戻れないと悟った
戻れないことがわかった以上、ここで生きていくしかない
まずは水と食料の確保が最優先ね

私はジャングルの中へと入っていった
ジャングルからはいろんな動物の声がする
動物の声がするということは食べ物もあるんじゃないかと思って少し安心した


しばらく歩いていると遠くの方からゴォーという大きな音が聞こえた
近づいてみるとそこには大きな滝があった
やった水飲み放題だ!わたしは嬉しくなって水を手にすくい勢いよく飲んだ

ゲホ!ゲホ!ゲホ!ゲホ!
わたしは水を吐き出した
これは水じゃない、これは炭酸水だ!
天然の炭酸水がこの世に存在しているなんて
わたしはしばらく衝撃で動けなかった

でもこれにはちみつとパクチーとライムがあればコーラができる
わたしは元の世界に戻ることを忘れるほど興奮していた

わたしはさらにジャングルを進んでいくと断崖に蜂の巣をみつけた
あの蜂の巣からはちみつを取ればコーラへ一歩近づく
しかし崖の上から蜂の巣まで10mはおりなければならない
こんな場所に都合よくロープがあるわけわない

わたしはロープの代わりになるようなものを探した
みた感じ使えそうなのは植物のツル
しかし強度が持つか心配だった

近くにあったわたしと同じくらいの体重の切り株に縛り付けて
ためにし崖から下ろしてみた
しかしツルはすぐに切れて切り株は下へと落っこちてしまった
これがわたしだったら即死

下でバラバラになった切り株をみながら
なんか型抜きの失敗した残骸のテーブルみたいだなと思い
同じアパートの101の新聞さんのことを思い出した
(35056文字12/17)

 
他に何か方法はないかと考えているとあることを思い出した
クモの糸は鋼鉄の4倍強くナイロンより柔軟性がある夢の繊維だと週刊文春で読んだ

 
わたしは片っ端からクモをかき集め100匹くらい集められた
まずはクモを左手で掴み右手で優しく肛門を刺激してやる
そうすると糸がチョロチョロと出てくるのでそれを木の枝に巻き取る
これを永遠と繰り返し一週間後かなりの量の糸が取れた
取れた糸を三つ編みにしてみるとかなりの強度がある
これはいける私はそう確信した

近くにあったわたしと同じくらいの体重の切り株に
蜘蛛の糸を縛り付けて崖から下ろしてみた
今回は問題なく切れずに蜂の巣までいけそうだ

私はクモの糸を体に縛り付けるとゆっくりと崖を降りていった
蜂の巣の目の前についた瞬間、ミツバチが襲いかかって来た
わたしは痛みに耐えながら素手で蜂の巣を掴み再び崖を登った

痛みとは不思議なもので初めのうちは痛みは不快だが
なんども刺されて行くうちにだんだんと痛みが心地よくなってくる
これはおそらく脳内で痛みを和らげるエンドルフィンやセロトニンなどのホルモンが分泌されるからだろう
もしくはSMクラブの常連だった父と女王様だった母の遺伝のせいだろう

なんとか手に入れた蜂の巣をみて私は思った
苦労して集めたハチミツを奪うのはなんかかわいそうだな

ハチミツはミツバチが花から集めたミツを一度胃にいれて
唾液と混ぜて蜂の巣に戻しそれを羽で羽ばたいて水分を飛ばすことで作られる
想像絶する苦労と手間がかかっている
文字通り血と汗の結晶なのである

われわれ人間でいうと時間と手間をかけて育てた農家から野菜や果物を盗む窃盗と同じこと
人から盗むと罪になるのになぜハチから盗んでも罪にはならないのか?
犬をいじめると罪になるのに?なぜハエは殺しても罪にならないのか?

法律とは人間を中心とした人間のための都合のいいルールなのだと私は思いながら
採れたてのハチミツを指ですくい心の隅にほんの少しある罪悪感をかき消すかのようにハチミツをペロペロとなめていた
(35902文字12/18)

 
ハチミツを手にれた私は最初に来た場所へと戻ってみた
あわよくばドアが復活しているんじゃないかと淡い期待を抱いた自分をフランスパンで殴ってやりたかった

万が一、ドアが復活もしくわ誰かがドアからくる可能性も考えて
ここにキャンプを作ることにした

幸い緑の生い茂るこの島には大きな葉っぱの木がたくさんある
できるだけ大きめの葉っぱをとりこれを屋根にしようと考えた
とは言っても屋根にするためには骨組みが必要
細い枝なら手で折れるがナイフや斧がないと取れない

むかしお父さんがフィリピン旅行にいったときのお土産でもらった十徳ナイフ
あのときはこんなもんもらってもいつ使うんだよなんて言っていたわたしだが
はじめて十徳ナイフが欲しいと思った
もしかしたらお父さんは私がいずれ無人島に1人で行くことを知っていたのかもしれない

色々考えた結果、あることを思い出した
普通の人は小さい頃に乳歯が抜け永久歯に生え変わる
わたしもほとんどの歯は生え変わったが前歯だけはいまだに乳歯だった
つまりこの前歯を抜いても永久歯が生えてくるので抜いてもいいことになる

わたしは前歯を抜いて研いで尖らせ前歯ナイフをつくることした
とは言っても前歯は抜ける前兆のグラグラはまったく来ていない
こんな島に麻酔なんて当然あるわけもない

色々考えた結果、さっき作ったクモの糸を歯に縛り付けて
反対側に切り株をつけて崖から落とす作戦で行くことにした
わたしは準備が整ったので切り株を落とそうとするが怖くて落とせない

なぜ私は恐怖を感じているのか?
私は自問自答した
怖いのは痛みか、歯が抜けるときの痛みが怖い
それがわかればしめたもんだ、歯の痛みが気にならな痛みをはじめから与えればいい

私は落ちていた先の尖った木の枝を自分の大腿四頭筋に突き刺した
痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!
その痛みを感じている間に私は切り株を思い切って崖に投げた

バッコーーーーーーン!
大きな音が聞こえて下をみると切り株がバラバラになっていた
ふと気がつくと私の前歯は無くなっていた
実験は成功だった

わたしは下に降りて切り株の近くを探っていると前歯を発見した
わたしは前歯を水につけては研いで水につけては研いでナイフを完成させた

ナイフが完成してからは早かった
わたしの腕ほどの太さの木を何本か切り倒しそれを骨組みにして上に大きな葉っぱで屋根を作る
最終的には2LDKの割といい家ができてしまった

ひとまず家ができた
ハチミツを手に入れたから次はパクチーだな
こんな島にパクチーなんてあるのかな?

わたしはジャングルをさらに奥へと歩いていった
歩いていると草に囲まれた遺跡のようなものを発見した
これはなんかカンボジアとかタイににあるような遺跡だな
ということはパクチーも近いんじゃないかと私は思った

遺跡の入り口には「入るな危険」と書かれていた
しかし私はここまできて危険もクソもないと思い看板をぶち壊し中へと入った

中へと入ると地面には蛇やサソリがたくさんいたが
わたしはライターで唐揚げにして食べ歩きしながら進んでいった
久しぶりのタンパク質だったのですごく元気になった

ようやく一番奥の部屋につくとそこには棺桶があった
棺桶には"ホンナームユーティーナイカップ"と書かれてあった
おそらく王様の名前だろうと私は思った
あとで調べたらそれはタイ語でトイレはどこですか?という意味だった

わたしは棺桶を開けると中にはそれはそれは汚ねえミイラが入っていた
こんな汚ねえミイラになるくらいなら死んだ方がましだわ!と私は思ったが
もうすでに死んでいるミイラをみて自分でも何を言っているのかわからなくなり失神した

目がさめるともう一度ミイラをよくみてみた
すると手に何か握られていることに気がついた
私はゆっくりとミイラの手を広げると10粒ほどのタネだとわかった

一体なんのタネだろう?
タイの王様が最後まで握っていたタネ?
それってやっぱりパクチーじゃないの!
興奮した私はすぐにタネを家に持ち帰り庭の畑に撒いてみた

数日後の朝、畑をみるとそこには綺麗なバラが咲いていた
私はブチギレた
なんでタイの王様が最後にバラのタネを握って死ぬんだよ!
タイと言ったらパクチーだろ!
女がみんなバラが好きだと思ったら大間違いだよ!

ひとしきりブチギレ終わった私は急に便意をもよおし自作のトイレに向かった
用を足し終わるといつものように近くの葉っぱを取りケツをふいた

この葉っぱは本当にカメムシの匂いみたいに臭いんだよな
だからこの匂いが臭くてうんこの匂いが消えてちょうどいんだよな
そんなことを考えながらふと私は誰かが言っていたことを思い出した

「パクチーってカメムシみたいな匂いがするから嫌い!」

まてよ、もしかしてこれがパクチーなのか?
まさかこんなところに普通にパクチーが生えてるなんて
まあなんにしろ結果オーライだな
(37871文字12/19)

 

あとはライムだけか
ライムってそもそもなんだっけ?
なんか酸っぱい系の果物だよな
てことはやっぱりジャングルか

そういえば滝の近くに実のついた木があったな
あーこれだこれ黄色くて先が尖っている
ちょっと食べてみよう
わーすっぱい、すっぱい、すっぱい
これ何かよくわからないけどこれで行こう!

炭酸水、ハチミツ、ライム、パクチーを手に入れたエリーは
ようやくコーラを作る準備ができた
と思ったら材料を混ぜる容器がないことに気がついた

こんな無人島でも海の砂浜に行けばペットボトルのゴミの1つや2つあるだろ
そう思ったエリーは砂浜へと向かった

予想通り海にはゴミが散乱してる
なにやら紙の入ったビンがある
わたしはそのビンを拾うとフタを外し紙を広げた

"幸子へ

お元気ですか?幸子?
お久しぶりですケンジです?
寒くなってきたのでウルトラライトダウンを買おうとユニクロに行き
軽く羽織って試着し棚に戻そうとしたら謎のドアがあいて階段を降りていくと
気がつくと僕は無人島に1人でいました?
あれから3年がたちました?
おそらく僕はもう元の場所に戻ることはないでしょう?
だから僕のことを待つのはやめて誰かと幸せになってください?

人生には3つの袋があるといいます?
コンビニの袋、スーパーの袋、デパートの袋
一番しっかりしているのはデパートの袋ですが
僕は安くて何度でも使えるコンビニの袋が好きです?
どんな袋を選んでもあなたなた幸せになれるはずです?

PS.お兄ちゃんの借金を返すということで君に貸していた5000万はもう返さなくてもいいです"

どうやら私より前にこの島に来た人が恋人に送って手紙だったみたい
でもここにあるってことは届かなかったということね
というより?の使い方が斬新すぎて手紙の内容が全然はいってこないわ
疑問文じゃないところになぜ?があるの?
さらに言うとお兄ちゃんの借金を返すために5000万貸してってこれ完全に騙されてるよね
これおそらくケンジは恋人だと思ってるけど幸子は思ってないパターンだわ

でもまてよこの人っていまどこにいるんだろう?
もしかしたらまだこの島で生きているんだろうか?
わたしはまだこの島の10分の1も把握できていない
もしかしたらケンジはこの島にいるのかもしれない
わたしはケンジを探してみることにした

でもその前にコーラを作ろう
この手紙が入っていたビンを使えばちょうどいいわ

私は家に帰るとビンに材料を全て突っ込んで混ぜた勢いよく飲んだ
口の中に広がる甘さ、ほどよい刺激の炭酸、ライムのフレッシュ、パクチーのパンチ
これはまさにコーラだった
いやむしろコーラよりコーラだった
コーラのなかのコーラだった
そうこれはまさにキングオブコーラだった

島に来て1ヶ月、まともなコーラを飲んでない状態で
急にまともなコーラを飲んだせいか、酔いが回って気分がよくなってきた
俗に言うコーラ酔いだ
一定期間コーラ断ちをして急にコーラを飲むと起きる割とメジャーな症状だった

そういえば最後にコーラ酔いをしたのは高校受験の前日だった
受験のために1年間コーラ断ちをしていた私は次の日の試験の緊張に耐えられず
コーラを飲んでしまった

もちろん家にはコーラは置いてなかったわ
だから夜中に家を抜けだしクラブに行って売人から買ったのよ
末端価格にして500mlで130円
中学生の私には決して安い金額ではなかった
だから体を売って払っていたわ

家に帰ると一気にコーラを飲み干したわ
わたしハイになってTRFさんの『EZ DO DANCE』を聴きながら狂ったように踊り続けたわ
そして目がさめるとそこは病院だったの
そうわたしはコーラの過剰摂取によるオーバードースで倒れたの
しかもわたしは一週間眠り続けていたの
つまり高校受験の試験も受けられなかったということ
笑っちゃうでしょ?
(39418文字12/20)

 

だからわたしは高校には行けなかったの
両親は一浪して高校にいけばといってくれたけど
わたしはすでに高校への情熱を失っていたの

情熱を取り戻すのは簡単なことじゃない
しばらくわたしは抜け殻のようになって引きこもっていたわ
でもこのままではいけないという気持ちもあったの

ある日、部屋の窓がコン!コン!コン!となったの
わたしはなんだろうと思って窓を見にいくと誰かが石を投げていた
私は窓を開けて「馬鹿野郎!割れたらどうすんだ!特注の曇りガラスだぞ!」
と大きな声で叫ぶと彼はこう言った


タケシ「俺だよ。エリー。タケシだよ。」
エリー「え?タケシ?タケシってあの10才の頃に引っ越してきた日系アメリカ人のタケシ?」
タケシ「そうだよ、久しぶり!」

タケシはエリーの初恋の人だった
エリーは興奮して心臓の鼓動が止まらななかった
気がついたときには乳頭は勃起しヴァギナはほんの少し濡れていた


エリー「よってく?」
タケシ「う、うん。」

エリー「久しぶりね。6年ぶりくらいよね。」
タケシ「そうだな。まあ中学時代は部活で忙しかったからな」
エリー「そういえば、タケシって・・・・彼女・・・・いるの?」
タケシ「え?いないよ。中学時代は部活で忙しかったからな。エリーは?」
エリー「わたしもいないよ。」
タケシ「そっか・・・・・・。」

タケシ&エリー「あの・・・」

エリー「え?なに?タケシから先にいっていいよ」
タケシ「いいよ。エリーが先に言えよ」
エリー「いいよ。タケシが先だよ。年功序列だし。」
タケシ「いや幼馴染なんだから同い年だろ」
エリー「そっか、でもわたし早生まれだからやっぱりタケシが先でいいよ」

タケシ「じゃあ俺から言うな。エリーいまサプリメント飲んでる?」
エリー「いや飲んでないよ」
タケシ「じつは俺いま飲むだけで10kg痩せるサプリの代理店をやってるんだよ」
エリー「え?タケシの会社ってこと?」
タケシ「いや違うんだ。簡単に言うと俺が3人に紹介して買ってもらえると本部からお金がもらえる仕組みなんだ、でさらにエリーも代理店になって誰か3人に紹介して買ってもらえればエリーも本部からお金がもらえる仕組みなんだよ。やってみない?」
エリー「それってネズミ講じゃない?」
タケシ「まあそんなに深く考えないでさお小遣い稼ぎの気持ちでいんだからさ、とりあえずここにサインしてくれる?」
エリー「いやよ」
タケシ「いいじゃん。お前俺のこと好きなんだろ」

それから10年後、私は日本一の売り上げを叩き出したわ
年収は3000万を超えていたし経済的には満たされていた
だけど心はぽっかり穴があいた感じで精神的にはまったく満たされてなかった

それはたぶん毎日のようにサプリを飲んでも痩せないというクレームの電話がひっきりなしになっているからだった


幸福とは貢献感だとある心理学者はいった
貢献感とは私は誰かの役に立っているという感覚のことで
私は誰かの役に立っていると感じると人は幸福を感じるという

私はサプリを売り続け貢献感を感じたことが一度もなかった
のべ3000万人に販売したが実際に10kg痩せた人は一人もいなかったからだ
これがわたしが幸福になれない原因だと知って仕事をやめた

仕事をやめてしばらくぷらぷらしていた
だけど毎日散歩にいくことだけはかかさなかった
ある日、いつものように公園を散歩していたら後ろから声がした

誰か助けて下さい!誰か助けて下さい!
叫んでいる人の下には意識のない人が倒れいていた

すると反対側から女の人が走ってきた
女の人は少し赤みがかった長い髪をゴムで束ね手際よく気道を確保すると
赤い口紅を塗った唇を重ね人工呼吸と心臓マッサージを繰り返し
倒れた人を蘇生させると名前もいわず颯爽と帰っていった

わたしはこれだ!と思った
それから私は医者になることを決め勉強をはじめたのであった
(40981文字12/21)

 
医者になるといっても簡単なことではなかった
中卒だったわたしが医者になるにはまず高校卒業の資格を取得する必要があった
通信制高校に通いなんとか高卒資格をとると医大の試験を受けるが不合格

もともとそんなに頭は悪い方ではなかったが
どういうわけだか数学だけが極端に苦手だった
1+1が2だということは頭ではわかっているが
現実では1+1が5にも10にもなることがある
そんな願いも込めて私は1+1を10と書いてしまう
他の科目はすべて90点以上だが数学はいつも0点
不合格の原因が数学だということは誰がみても明白だった

予備校の先生になんども1+1は2と書けと血が出るまで殴られたけど
わたしは絶対に自分を曲げなかったわ
わたしが1+1を2と書いてしまったら何かが終わる気がしたの
それは人類にとっては小さな終わりかもしれないけど
わたしにとっては大きな終わりだと思ったの

 
そんなこともありわたしは医大の試験を5年連続で落ちたわ
浪人にはすごくお金がかかるの
だからわたしは午前中は勉強、午後はパパ活、夜はキャバクラで働いていたの

はじめのころはキャバクラでは医者になる夢を持った女の子という感じで
わりとみんなからちやほやされたの
だってほら人って夢のある人が好きでしょ?

だけどさすがに5年も落ち続けていると周りの視線が痛くなる
あの子ほんとに医者になるきあるの?てか本当に勉強してるの?
最初から医者になる気なんてなかったんじゃない?あははは!
そんな陰口が頻繁に聞こえるようになった頃だった

エリー「初めましてエリーです。」
客「こんにちわ。エリーちゃん可愛いね。」
エリー「ですよね。お客さんもしかして医者?」
客「え?なんでわかったの?誰にもいっていないのに」
エリー「だって消毒液の匂いがするもん。ステリハイドのね」
客「もしかして君は看護師なの?」
エリー「違う違う。でも医者を目指してるけどもう5年連続で落ちてるの」
客「じつは僕は確かに医者だけど。もぐりの医者なんだ。金持ちからはたっぷりお金を頂くがお金がない人からはもらわない。裏の世界では黒くて豚みたいに太っているからブラックピッグって呼ばれてるんだ」
エリー「わたしでもモグリの医者になれますか?」
客「君が本気でなりたいならなれるさ。今度うちで君の腕を見てみよう。明日この住所にきてくれ。ただし僕がブラックピッグだということは誰にも言わないでくれ」

エリーは住所の書かれた場所へと向かった
たどりつくとそこはただの魚屋さんだった
わたしが魚屋の前でぼーっと立っていると話しかけられた

魚屋「そこのお姉さん!何が欲しいの?今の時期はサンマがうまいよ!」
エリー「あの?ここにブラックピッグさんはいませんか?」
魚屋「は?うちは肉屋じゃないよ。魚屋だよ。帰れ帰れ。」
ブラックピッグ「あエリーちゃん!きたんだ。中に入ってよ。」
魚屋「え?社長のお知り合いでしたか。ご無礼失礼いたしました。どうぞ。」

エリー「ブラックピッグさんて魚屋の社長なんですか?」
ブラックピッグ「そうそう表向きはね。もぐりの医者になりたてのころまだ手術がヘタクソで練習したかったんだけど切らせてくれる人もいなくて、かといって豚や牛を買うお金もなかったから魚で練習していたんだ。最初は切った魚を自分で食べていたんだけど量が増えてきて食べきれなくなったから魚屋をはじめたんだ」
(42362文字12/22)

 
エリーはブラックピンクに連れてられて
魚屋の奥にある冷凍庫の中へと入っていった
ブラックピンクは冷凍庫の奥にある冷凍マグロの目玉を左に15、右に23と回した
すると地面が揺れて何やら冷凍庫ごと下に降りていっている感じがする

エリー「す、すごい!この冷凍庫、エレベーターだったんですね」
BP「モグリだからバレないように細心の注意を払わないとね」

ガタン!ポーン!ウィーン!

エリー「わーすごい!完璧な手術室!」
BP「そうでしょ。最初は学校の保健室くらいの設備だったけどだんだんお金をもらえるようになって今は大学病院レベルの機材が揃ってるんだ」
エリー「わー綺麗なメス!」
BP「素人が触るんじゃねえ!!!!!」
エリー「・・・・・すいません」
BP「あ、ごめん。つい職業病でね。手術道具を触れるのは僕と信頼できる助手だけだ」
エリー「助手がいるんですか?」
BP「サマンサっていう子がいたんだけど近くにできた店で働きたいからやめますって急にいなくなっちゃったんだ」
エリー「近くに病院ができたんですか?」
BP「いや病院じゃなくてカフェなんだけど制服が可愛いからそこにしたんだって」
エリー「高校を決めるときの女子みたいですね」
BP「まあ気持ちはわかるけどね」
エリー「わかるんですか?」
BP「だって僕も白衣がかっこいいと思ったから医者になったんだもん」

BP「ということでエリーちゃんよかったらここで助手から初めてみない?慣れてきたら手術もやらせてあげるからさ」
エリー「いいんですか?よろしくお願いします」

ガタン!ポーン!ウィーン!

エリー「あれ?誰かきたんじゃないですか?」
BP「あ、そうだった!今日、お客さん来るんだった」

お客「た、助けてくれ・・・銃で撃たれたんだ・・・・・」
BP「ちょっとまて、お前どうやってここを知ったんだ」
お客「猪豚組の・・・組長から・・・紹介されて来ました・・・・」
BP「猪豚の長さんの知り合いか。嘘だったら殺すぞ」
お客「いや・・・もう・・死ぬ寸前です・・・・」
BP「悪いが決まりは決まりだ、服を全部脱いで身体検査をさせてもらう、盗聴器があるかもしれないからな」
お客「いま・・・ですか・・・自分で・・脱ぐ・・力もありません・・・」
BP「エリー、脱がしてやれ」
エリー「わたしですか?親も脱がしたことないのに・・・」

エリーはBPのいうとおり男の服を脱がし全裸にした
エリーは男のペニスが勃起していることに気がついた
男は死を予感すると子孫を残そうと勃起すると何かの本で読んだことがあった
これは興味深い症例だったのでiphoneで10枚ほど連写で写真を撮っておいた

BP「じゃあ次は四つん這いになって肛門に何か隠していないかチェックだエリー」
お客「すいません・・・足と肩を撃たれてるのでできません・・・」
BP「できないと思ってるからできないんだよ。まずはやってからいいなさい」
お客「あーー!うううー!ぎゃーー!ふん・・・・・・できた」
BP「やればできるじゃないか」

エリーは薄いピンク色の薄いゴム手袋を利き手にはめローションを指につけ
ゆっくりと男の肛門に入れていった
すると何か硬いものに触れた

エリー「な、なにかあります!」
BP「この野郎!やっぱり発信機を仕込んでたな!エリーそれを引っ張り出せ!」
エリー「引っ張っても取れません!」
お客「それはイボ痔です!中三の頃からイボ痔です」
BP「そうだったのか、じゃあそれもついでに手術してやろう、よし手術台にいけ」

ようやく手術がはじまった

BP「よしエリーやってみろ」
エリー「え?いきなりですか?やったことないですよ」
BP「俺のいう通りにやってみろ」
お客「ちょっとまってください・・・先生がやってくれないんですか・・」
BP「みたところただの肩と足を銃で撃たれたイボ痔症候群だからエリーで十分だ」

エリー「では手術をはじめます」
お客「はじめるんですか・・・・麻酔は?・・・」
BP「もうすでに銃で撃たれて痛いでしょ。手術は銃で撃たれるよりは痛くないから麻酔する必要はないよ」
お客「注射をする前に太ももを思いっきりツネると注射が痛くなくなるのと同じことか・・・・・」

エリー「ではこれより肩と足を銃で撃たれたイボ痔症候群の手術をはじめます、メス!」
BP「はい」
お客「痛い!」

男はあまりの痛みに気絶してしまった

エリー「肩にまだ銃弾が残っています。」
BP「メスで傷口を切開し指を突っ込んで弾を取り出せ」
エリー「弾取り出せました!次、足いきます!足は散弾銃で撃たれたみたいで小さな玉が数十個はいっています!」
BP「そういえば新しい道具を手に入れたから試してみよう、パチンコ屋で玉が転がったときに拾う磁石の棒があるからこれで玉を取ってみて」
エリー「わー!すごい!気持ちいい!キレイに弾だけが取れました!あとは傷口を塞ぐだけね、シュッシュッシュ!できた!」
BP「エリー君、通知表の家庭科の評価なんだった?」
エリー「たしかいつも"最悪"でしたね」
BP「ふつう通知表って"よくできる"、"できる"、"もう少し"の三段評価じゃない?
エリー「そうなんですけど家庭科だけその横に最悪っていう欄が手書きで私だけ追加されていたんですよ、なんか先生私だけ特別扱いしてくれたみたいで、たぶん私のことを好きだったんですよね先生」
BP「君ってすごく前向きな性格なんだね。よし正式に採用だ!」

お客「ん?ここはどこだ?」
エリー「目が覚めましたかお客さん、手術無事に成功しましたよ」
お客「あ、そうだった手術したんだ!ありがとう!」
エリー「まだ傷口を縫ったばかりなのであまり動かないでくださいね」
お客「なんだこの傷口は!エジプトの壁画みたいじゃないか!」
エリー「ですよね!なんか神秘的でいいでしょ?」
お客「まあ、そういわれるとそうだな」
BP「じゃあお金を払ってください。540万円ですね。」
お客「高!そんなにするんですか?」
BP「あ、安心してください。クレジットカードもpaypayも使えますよ。」
お客「いやそういうことじゃなくて・・・・内訳は?」
BP「肩が5万で、足が5万、イボ痔が530万です」
お客「だったらイボ痔は他の病院でやったのに!」
BP「じゃあキャンセルしますか?キャンセルだともう一度銃弾を元の場所に撃ち込んでイボ痔も元の場所に縫いつけますよ。」
お客「わかりました!払いますよ!じゃあpaypayでいいですか?いまならポイント還元20%なので」
BP「お前本当にちっちぇ男だな」
お客「じゃあ私はこれで失礼いたします。ありがとうございました。」
(45038文字12/23)

そんなこんなで私はBPのところで医者をやるようになったの
ただし医者は医者でもモグリの医者
だけど人を救っていることに変わりはない

ガタン!ポーン!ウィーン!

エリー「先生。お客さんが来ましたよ。」
BP「おうちょっとまってくれ。このマグロを捌いたらすぐいくよ」

BPは日本で10本の指に入るほどの手術の腕を持っている
それは1日も欠かすことなく魚で手術の練習を行なっているからだろう
ふと気がつくとBPは魚を捌いている
BPは決して天才ではない。ただただ人より努力をした人だった。

エリー「先生って本当、努力だけで医者になったような人ですよね。大抵の医者は親が医者とか金があって医者になれるからなったとかそういう人ばかりですが先生は違いますよね。わたし目をみればそういう人ってわかっちゃうんですよ。」
BP「いや、僕のパパとママは医者だよ。都内で一番大きい病院だよ。医大にもパパのコネで一発合格だし。ほとんど記憶はないけど手術は3歳から家庭教師に教えられていたみたいで練習した記憶はないけど体が覚えてたから大人になってもすぐできたんだ。やっぱり教育って大事だよね。」
エリー「・・・・・・・」

エリーは自分の人を見る目のなさに絶望した
なぜわたしが信じる人はみなこうなのだろう

中一で好きになったサトシくんは真面目で純粋そうにみえて好きになったが
実は保健室の先生と家庭科の先生と美術の先生に3股かけたチャラ男だった

中二で好きになったサトルくんは動物が大好きで優しい人だと思って好きになったが
近所で起きた連続猫殺害事件の犯人だった

中三で好きになった高橋くんは学校で一番頭がよくて好きになったが
中学生を派遣するデリヘルの経営をしていたのがバレて捕まった

いやこれは決して相手が悪いのではない
勝手に私の理想を相手に描いた私が悪いのだろう
彼らははじめからそういう人間だったのだ
それに気がつかなかった私が悪いのだ

と過去のことを思い出しながら過去が未来に影響することはない
と自分に言い聞かせ目の前のことに集中しようと気持ちを切り替えた私だった

お客「あのー。さっきからずっと独り言いってますけど大丈夫ですか?」
エリー「あ、すいません!声にでてましたか?」 
お客「えー。実はデリヘル経営で捕まった高橋くんって私の息子です。その節は申し訳ございませんでした。」
エリー「え!あなた高橋くんのお父さんですか?」
高橋父「はい。あの頃は仕事がうまくいがず妻ともうまくいっていなくて家族の雰囲気も悪くてきっと息子も居場所がなくて辛かったんです。だからあんなことをしてしまったんです。」
エリー「そうだったんですね。お父さんは何のお仕事をされていたんですか?」
高橋父「デリヘルです。」
エリー「遺伝かよ。」

エリー「そんなことより今日はどうされましたか?」
高橋父「実は脳に腫瘍があって医者にいったら余命12分と言われました。もう手術は間に合わないと言われ、ただ死を待つのみと言われました。息子に相談したら仕事で知り合ったお客さんからBPのことを聞いて来ました」
エリー「息子さんて今何の仕事をされてるんですか?」
高橋父「デリヘルです」
エリー「ですよね」

高橋父「そんなことより私はもうダメなんでしょうか?」
エリー「先生どうします?」
BP「とりあえずMRIとりましょう」
高橋父「じつは私、閉所恐怖症でMRIダメなんですよ」

ゴン!

BPは突然落ちていた冷凍マグロで高橋父を殴って気絶させた

エリー「先生!なにやってるんですか?」
BP「意識を飛ばせばMRIできるだろ。余命12分だぞ!タイムイズマネーだ!」
エリー「はい!先生!」

BP「ちなみに今日は観客がいるぞ。上のガラス張りの部屋からみてる。神の手を持つ男と言われている世界一の脳外科医、脳見先生だ」
エリー「脳見先生ってあの!生まれたときから脳みそがくっついてうまれてきた双子のノウちゃんとミソちゃんの手術を成功させたあの!」
BP「いままで余命12分の脳腫瘍の患者を救った人はいないからな」
エリー「先生できるんですか?」
BP「できるか?できないか?じゃない!やるんだよ!」
エリー「せ、せんせい!」
BP「まあダメだったらパパに隠蔽してももらうから平気だよ」
エリー「・・・・・・」

BP「ではこれより余命12分脳腫瘍の手術を開始します。丸ノコ!」
エリー「え?ここはメスじゃないんですか?」
BP「馬鹿野郎!もう余命10分切ってんだよ!メスでちまちまやってたら死ぬぞ」
エリー「そっか!やっぱすごい先生!常識をぶち破る発想と柔軟性!」

ウィーーーーーーーーーン!

エリー「頭蓋骨の切開完了しました!」
BP「脳腫瘍発見・・・まずいな扁桃体へ転移している。」
エリー「扁桃体も一緒にとっちゃだめだんですか?」
BP「扁桃体を取れば助かるかもしれないがサイコパスになってしまう」
エリー「そ、そんな!どうしますか?」
BP「脳見先生も見てるしな。扁桃体とるのはナンセンスでも患者を死なせるのはもっとナンセンス、エリーお前ちょっとおっぱい出して脳見先生の視線を奪え!その隙に扁桃体をとって縫合しちゃうから」
エリー「えーーー!」
BP「俺はお前を信じてるぞ」

エリーはおもむろに顔を火照らせながら服を脱ぎはじめた
医師の象徴である白衣を脱ぎ捨てるとそこにベージュの透けたランジェリーが現れた

脳見先生「い、いったい、な、なにをやっているんだ?」

エリーはベージュの透けたランジェリーをゆっくりと脱いでいく
肌けた隙間からスノーピンクの肌がむき出しになっていく

脳見はガラス張りの部屋のガラスに限界まで顔を近づけていた
興奮した脳見の荒い呼吸でガラスは白く曇っていた
脳見はガラスを白衣で拭いて自らの呼吸でガラスを曇らせる
それをなんどもなんども繰り返していた

そしてエリーは一度うしろを向き恥じらいを見せながらブラジャーをとる
あらわれたのは雪見だいふく3個分の控えめな乳房とショッキングピンクの乳頭だった
しかし脳見の興奮は限界を超えガラスをすべて真っ白に染め完全に視界を遮ってしまった
それは念願だった乳房を見てかた0.5秒後のできごとだった

脳見は発狂した

見たいものを見れないという苦しみと怒り憎しみ悲しみと
神の手を持つ男と言われながらもあまりに動物的な欲望に
自分自身が弄ばれていることに苦しみと怒り憎しみ悲しみを覚えた

BP「余命12分脳腫瘍の手術完了しました!脳見先生!どうでしたか?」
脳見「へ?終わった?い、いや実に見事でした!・・はぁ・・・はぁ」
BP「先生大丈夫ですか ?ガラス真っ白ですけど?」
脳見「いや・・・君のすらばしい丸ノコさばきに思わず興奮してしまってね。じゃあ私はこの辺で帰らせてもらいます。」

BP「うまくいったなエリー」
エリー「先生いきなりひどいですよ!でも割と私も楽しかったわ。男の人を興奮させるのって楽しいんですね」
BP「ふざけたことを言うな!もっと自分の体を大事にしろ!親が泣くぞ」
エリー「先生いってることめちゃくちゃですね。先生がサイコパスじゃん」
BP「あ、そうそう。言い忘れていたけど僕も自分で扁桃体とってるからね」
エリー「なんでそんなことしたんですか?」
BP「だってさ、お化け怖いじゃん。扁桃体とれば恐怖を感じなくなるからいいと思ってね。これでやっと一人でトイレに行けるようになったんだよ」
エリー「私あなたが一番怖いわ」

 
お客「んーーーーーーーー。」
エリー「先生!高橋父が目を覚ましました!」
BP「高橋父さん、手術無事成功ですよ!」
高橋父「ほんとですか!ありがとうございます!ちょっと鏡をみてもいいですか?」
エリー「はいどうぞ」
高橋父「なんか頭が少し縮んだような気がするんですけど」
BP「そりゃそうですよ。だった丸ノコで頭切ったんですから」
高橋父「だからか」
BP「丸ノコの刃の厚み分、頭蓋骨が飛んじゃったんでねまあ4mmくらですわ」
高橋父「まあ4mmくらいならいっか、それにしてもなんか気分がいいですわ。恐怖をまったく感じない気分です」
BP「ですよね」

高橋父「いくらお支払いすればいいでしょうか?」
BP「まあエリーの知り合いだから丸ノコ代の9800円でいいよ」
高橋父「え?いんですか?ありがとうございます。実は最近、デリヘルの売り上げが落ちていて今、わたし手取り月13万円なので助かります」
BP「あんたも結構大変なんだね、気をつけて帰りなよ」
高橋父「ありがとうございます。」

すごく気分がいいな
なんか生まれ変わった気分だな
急に走りたくなってきた

私は商店街を全力でスキップでしていた
高校時代、陸上部の短距離走をやってたことを思い出した
あの頃は走っているときはどこまでも行けるような気がした
世界はどこまでも広がっていて美しかった
私はスキップしながらそんなことを思い出していたときだった

バーーーーーーン!

ヤクザ「おい!てめえどこみてスキップしてんだよ」
高橋父「どこをみてって前をみてですけど」
ヤクザ「なめてんのか?これで刺すぞこら」
高橋父「べつにいいですけど」
ヤクザ「お前、この日本刀が怖くないのか?」
高橋父「はい。まったく怖くないです」
ヤクザ「おい兄貴、こいつやべえよ、怖いよ。仲間にしよう」
高橋父「いいですよ」

高橋父はヤクザと一緒に組みの事務所へと向かった

ヤクザ「組長!こいつが例の恐怖を感じない男です。」
組長「ほうか、どれどれ、ちょっと面みしてみ」
高橋父「みたところ普通のサラリーマンやないか」
組長「よし、そいつの手を開いてテーブルにおいてみろ、いまからこのドスで指の間をカンカンやるからな」
高橋父「よろしくおねがいします」

組長はドスを高橋父の指と指のあいだにおいた

組長「どや?怖いやろ?しょんべんちびっとるやろ?」
高橋父「いえ怖くありません、しょうんべんも先ほどセブンイレブンでしましたのでちびる必要がありません」
組長「まあそんなことを言ってられるのも今のうちや!!」

カン!カン!カン!カン!カン!

組長「な!眉毛ひとつ動かさないなんてお前何者だ?くそこうなったらこうだ!」

グサッ!グサッ!グサッ!グサッ!

ヤクザ「ひえー!組長!完全にドスで指しているやないですか!」
高橋父「あら、血がでていますね。」

組長「こいつは本物だ。俺はもう引退する。あんたうちの組を背負ってくれねえか。」
高橋父「いいですよ」
組長「この構成員3万人の猪豚組の組長になるっていうのに眉ひとつ動かさねえなんてあんたやっぱただもんじゃねえな」

こうして高橋父は6代目猪豚組の組長へとなったのであった

ヤクザ「組長、今日はまず猪豚組の勢力図をご説明させていただきます、わたし名前を鈴木と申します」
6代目「鈴木さんですか。では説明よろしくお願いします。」
鈴木「はい。まず猪豚組は大きく分けて武闘派の力道とインテリ派の赤門の2つに分かれます。武闘派の力道は主にみかじめ料を収入源にしています。インテリ派の赤門は株式投資、不動産投資を主に収入源としています。」
(49479文字12/24)

6代目「ところで鈴木さん。わたしは何をしたらいいんでしょうか」
鈴木「どこの組も基本的にゴシュランで三つ星を取ることを目指しています。」
6代目「ゴシュランてなんですか?」
鈴木「ゴシュランとは日本一有名な極道の格付けランキングのことです。ゴシュランはで三つ星をとった組は天下をとると言われています。」
6代目「その星の数によって何が違うんでしょうか?」
鈴木「一つ星はそのカテゴリーで特に美味しい極道、二つ星は遠回りしてでも訪れる価値がある素晴らしい極道 、三つ星はそのために旅行する価値がある極道」
6代目「ではどうすれば三つ星をとることができるんですか?」
鈴木「ゴシュランの評価基準は極道の質、極道技術の高さと味付けの完成度、独創性、コストパフォーマンス、常に安定した極道全体の一貫性です。これをすべて最高レベルで満たせば三つ星を取れます」
6代目「誰がどこで審査するんですか?」
鈴木「名もなき覆面調査員であるゴシュラン審査員がひっそりと審査するそうです」
6代目「だいたい理解はできました」
鈴木「ではまずは一つ星から狙っていきましょうか?」
6代目「馬鹿野郎!鈴木!狙うんだったら三ツ星だ!」
鈴木「失礼しました組長!」

こうして高橋父あらため6代目はゴシュランで三つ星を取ることが目標となった

"目標のない人生はそれはそれでありだが目標のある人生の方が楽しい"
あべを

いっけん名言のようでいたってただ普通のことを言っている
日めくりカレンダーを6代目は組長室の壁に張っていた

6代目「鈴木さん。今日はみんなの仕事ぶりを拝見させていただきたいです。」
鈴木「かしこまりました。では本日は武闘派の力道のところへ行きましょう、リムジンが下で待ってます。」
6代目「リムジンですか?そんな高級車いりません。すぐにNBOXに買い替えなさい。リッター17.5kmは走りますよ。」
鈴木「かしこまりました。NBOXはノーマルですか?カスタムですか?」
6代目「カスタムはチャラいのでノーマルでお願いします」

6代目と鈴木を乗せたNBOXは力道の事務所へと向かった
途中、コンビニがあるたびに組長はトイレによったため
わずか10kmほどの道中だったが6時間もかかってしまった

ただ幸いにも6代目は朝型で出発がAM4時だったので
到着はAM10時という一般的なお店が開店するベストな時間帯であった

力道の事務所へと到着すると2人は車から降りた
降りるとすぐに入り口にいた2人の護衛に囲まれた

護衛「お前らここがどこだかわかっとんのか?」
鈴木「おいカス!この方は6代目だぞ!自分の立場をわきまえろや!」
6代目「鈴木さん。大丈夫ですよ。」
護衛「失礼しました6代目!腹切ってお詫び申し上げます!!」
6代目「いやいや。やめてください。私、血が苦手なんで」

力道「なんじゃ朝から騒しいの!おう鈴木か!誰じゃ隣のじじいは」
鈴木「おい力道!この方は6代目だぞ!自分の立場をわきまえろや!」
力道「失礼しました6代目!腹切ってお詫び申し上げます!!」
6代目「いやいや。やめてください。私、血が苦手なんで」

力道「おい鈴木。新しい組長、優しそうな人だな(小声)」
鈴木「そうなんだよ。でもちょっと組長にしては頼りないよな(小声)」
力道「こりゃ俺が組長になるチャンスかもしれねーぞ。そしたらお前が頭じゃ(小声)」
鈴木「おぬしも悪よのう」

6代目「そんなことより力道さん。今日はお仕事みさせていただけますか?」
力道「あ、ちょうどさっき電話があってうちで面倒みてるフィリピンパブで暴れてる客がいるらしいのでこれから片付けにいってきますが」
6代目「では一緒に行かせていただきます」

鈴木と6代目と力道はNBOXの乗るとフィリピンパブ"バナナ"へと向かった

力道「ママン!どこだ暴れてる奴は!」
ママン「この人よ古本屋の町田さん。さっきカルーアミルク一気飲みしたら酔っ払って尾崎豊の卒業を歌いながら店のガラス全部叩き割っちゃったのよ。」
力道「おい!町田!お前、タダで済むと思ってんのか?全額弁償しろよ!」
町田「払ってやるよ!1000万でも2000万でも!俺は今日宝くじが1億あたったんだよ。ほらよママン2000万くれてやるよ、これで新しいガラスいれな」
ママン「え?いいの?ありがとう。2000万あるならこんな店もう締めるわ。力道さんもう帰っていいわよ」
力道「え?ほんとに?まだ何もしてないけど?じゃあまたねママン」

6代目「いや何事もなく終わってよかったですね鈴木さん」
鈴木「そうですね。あれ?あそこにいるお客さんって・・・・」
6代目「どしたんですか?」
鈴木「いや知り合いの組みから聞いたんですがゴシュランの調査員の特徴と完全に一致してるんですよ!体重200kgオーバーで色白のアジア人の女とスキンヘッドでおでこに悪というタトゥーの入ったドイツ人の男のカップル。これは非常にまずいですね」
6代目「どうですればいいでしょうか?」
鈴木「うちの極道っぷりを見せる必要があります」

6代目はとつぜん素手で力道を何度も殴った
一言も声を発せずニコニコしながら殴り続けた

力道「6代目!なにするんですか!」
6代目「馬鹿野郎!お前、こんな奴に舐められて、はいそうですかで帰るわけねーだろ」
力道「す、すいません」

6代目はママンに大きな氷の塊を持って来させた
それをアイスピックで砕きほどよく尖った氷を町田の口に突っ込んだ
尖った氷でハムスターのように大きく膨らんだ町田の頬を6代目は思いっきり殴った

嗚咽しながら泣き崩れる町田に追い討ちをかけるように
6代目は熱々に熱したたこ焼き機に町田の顔を挟んでやった
町田は冷たい、熱い、痛いの違いがなんなのかすでにわからなくなっていた

町田は何かを言おうとしているがそんな隙を与える隙もなく
6代目は町田の骨という骨をすべて折っていった
人間はすべての骨をおられるとピクリとも動けなくなるらしい

鈴木「6代目!これ以上やったら死んじゃいますよ!」
6代目「でも調査員が見てるからね!三つ星とりたいからね!」

6代目の目は新しいゲームを買った子供のようにキラキラと輝いていた

"目標のない人生はそれはそれでありだが目標のある人生の方が楽しい"
あべを

鈴木は組長室の壁に張ってあったいっけん名言のようでいたってただ普通のことを言っている言葉を思い出した
俺も勇気を出してダンス教室通ってみようかな

6代目は完全に動けなくなった町田の上にまたがり
鼻の穴と口にありったけの柿ピーをつめていった
気が付いたときには町田は死んでいた

6代目「あれ?死んじゃったみたいだな。」
客「きゃー人殺し!」
6代目「どうですか?僕かなり極悪でしょ?」
客「警察に電話します」
6代目「冗談はいいですよ。あなたたちゴシュランの調査員でしょ?」
客「なんでそかそれ!警察ですか?いまここに人殺しがいます!」

鈴木「6代目!すいません!あの客、ただの客だったみたいです」
6代目「え?じゃあぼく意味もなく人を殺してしまったということですか?」
鈴木「・・・・みたいですね」

こうして6代目は逮捕されキャットリバー刑務所へと送られた
(52375文字12/25)

BP「エリーちゃん。高橋父がテレビに出てるよ。なんか逮捕されちゃったみたい」
エリー「え?どういうことですか?」
ニュースキャスター「昨夜、フィリピンパブ"バナナ"で6代目猪豚組の組長、高橋父が古本屋経営者の町田さんを殺害し現行犯逮捕されました。殺害方法がとても残忍だったため容疑者は最高レベルの凶悪犯が収容されるキャットリバー刑務所に移送されました」
BP「やっぱり扁桃体をとっちゃったからかな?テへ」
エリー「テへじゃないでしょ!人1人死んでるんですよ先生」
BP「でもまあ僕は僕にできる精一杯のことをやったし、彼は彼でいいと思ったことをやったんだから彼の課題を僕らが考える必要はないよ。」
エリー「課題の分離を都合よく使わないでください」
BP「そんなことより今日のランチ何?」
エリー「適当に冷蔵庫に入ってるもので作った魚貝のサフラン煮込みです」
BP「またサフランかよ」
エリー「文句をいうなら自分で作ってください」

6代目が逮捕されたあと猪豚組では内部抗争が勃発しようとしていた

緊急招集がかけられ幹部たちが港に停泊してある初代組長が買ったクルーズ船"ジャスミン号"に集まった
ジャスミン号は初代組長の行きつけのフィリピンパブのお気入りの娘の名前からとったと言われている

力道「えー今日、お集まり頂いたのはもうおわかりだと思いますが、6代目が逮捕されたということで誰が跡目を継ぐのかという話し合いをするために集まってもらいました」

現在の猪豚組の幹部は現在5名

猪豚組 頭、力道組 組長、力道花男 45才
猪豚組 頭補佐、赤門組 組長、赤門二郎 30才
猪豚組 若頭、3代目ジーソースブラザーズ 組長、乙武サンディー 28才
猪豚組 若頭補佐、5代目悲しみ組 組長 、泣き落としのマリン 54才
猪豚組 若頭補佐、9代目ひよこ組 組長、よこやまきらりくん 5才

力道「この5名の中から7代目猪豚組 組長を選びたいと思います。申し遅れました、わたくし猪豚組 頭、力道組 組長、力道花男と申します」
赤門「力道さん、そんな長ったらしい肩書きはいちいち言わなくていいですよ。時間の無駄や」
力道「ずいぶん態度がでけえな赤門。この世界はバチバチの縦社会だぞ」
赤門「その考えが古いゆうてるんや。この中で俺が一番、組に金をいれている。だから俺が7代目や」
力道「しってんだぞ赤門。表向きは株式投資や不動産で儲けてることになっているが裏でアコギなことやってんだろう」
赤門「知っていたのか。こっちも生活かかってるんや。綺麗事だけじゃこの世界やってられん。そうさやってるよ。小学生万引き集団"ゲクリカ"を裏で操っているのは俺だ」
力道「え?いま話題の?あれお前だったの?」
赤門「知ってたんじゃないのか?」
力道「いや俺はてっきりお前が裏でクスリを捌いて稼いでるんだと思ってた」
赤門「俺はそんな非人道的なことはしない」
力道「いやゲクリカもまあまあ非人道的だけどな」

ここで小学生万引き集団"ゲクリカ"をおさらいする
ゲクリカは構成人数10万人ほどの男と女の小学生で構成された組織
全国に存在し上から理事長、校長、教頭、教員、生徒会長、学級委員長、班長、カス
の順で権力をもち完全に管理された縦社会の組織である

基本的にチームは班長1人とカス4人で構成される
班長が見張り役となりカス2人が監視カメラを遮る壁役となり2人が実行犯となる
班長からの指示は全員に支給されたAirpodsproにより円滑に送られる
ただし周りの状況や音を感じる必要があるためノイズキャンセリングは禁止とされている
であればAirpods2でいいんじゃないかと思うのだが何でも新しい方が良いというのが赤門の考え方だった

万引きするものはお菓子からダイヤモンドまで
盗んだものは赤門から支給された専用の赤いバッグにいれると
自動的にドローンが飛んできて赤門の元へと運ばれ
すぐに換金し換金額の50%を班長へ送りカスと5等分する

完全に管理されたゲクリカのシステムにより未だ誰1人捕まったことはなかった
しかし完璧主義の赤門はもしも捕まった場合、すみやかに自殺できるように
すべての生徒の奥歯に青酸カリの入ったカプセルを支給していた

ちなみに1年間でゲクリカが稼ぐ金額は10億円を軽く超えていた
(54125文字12/26)

力道「じつは俺の息子もゲクリカに入ってるんだ。先月ようやく班長になれたって喜んでたよ」
赤門「じゃあ僕の力で力道さんの息子さんを特別に生徒会長にしてあげますよ」
力道「え?いいのまじで?ありがてー!よし赤門!俺は7代目にお前を推すぞ!」
サンディー「赤門さんいつも良い匂いがするんで僕も赤門さん推しで」
マリン「顔は力道ちゃんがタイプだけど体は赤門ちゃんがタイプだから私も赤門ちゃん推しで!」
赤門「じゃあ7代目は私ということでよろしいでしょうか?」
きらり「ちょっとまった!ぼくをわすれているでしょ。7代目は僕がやります!」
力道「おいきらり!お前は組長っていっても組が経営する幼稚園の猪豚幼稚園のひよこ組の組長だぞ。猪豚組を背負うにはまだ早いだろ」
きらり「僕にそんな口を聞いていいのかな?力道?僕は初代猪豚組組長 猪豚鹿座衛門の孫だぞ」
力道「そ、そんな!先代のお孫さんだったんですか?失礼しました」
きらき「組みの決まりで後目は親族が優先されることになっている。つまり7代目は僕で決まりだ、いいな赤門!」
赤門「・・・はい。7代目・・・」

こうして猪豚組7代目組長はよこやまきらりくんになった

三日後、今日は7代目が就任して初めての会合だった

7代目「おう!みんな集まってるな、今日は人事を発表する、鈴木読み上げろ」
鈴木「はい。力道は7代目の幼稚園への送り迎え、赤門は7代目のスタイリスト、サンディーは7代目のダンスの先生、マリンは7代目のお昼寝の膝枕だ」
力道「7代目、みんな自分の組を持っている組長です。組はどうすればいんですか?」
7代目「そんなのは下の者にやらせとけばいい、そんなことよりももっと大事なことがある」
赤門「なんでしょうか?鶏胸組がシマを荒らしていることでしょうか?」
7代目「違う!僕が好きなひよこ組のリカちゃんがカラス組のキヨシくんと仲良くしていることだ!」
サンディー「そんなことよりも鶏胸組に返しをした方がいんじゃないですか」

すると突然7代目は立ち上がり部屋をでていった
数十秒後戻ってきた7代目の手にはマシンガンが握られていた
耳が張り裂けるような爆音とともに目のくらむほどの光が飛び交い
気がついたときにはもうサンディーは血だらけになって死んでいた
7代目はハエたたきでハエを殺すときと同じ感覚で人を殺せる資質があった
やはり初代猪豚組組長 猪豚鹿座衛門の血が流れているせいだろう


7代目「鈴木。こいつを片付けとけ。そしてこいつの家族に1000万送っといてやれ。話の続きだ、まずはみんなで協力してキヨシくんとリカちゃんの関係を探れ、解散!」
(55205文字12/27)

 

力道「まったく七代目には困ったな赤門」
赤門「そうですね。どうしますか?」
力道「上の命令には逆らえね。とにかくやるしかねーな。そういえば、ひよこ組の先生って誰だ?」
赤門 「みちこ先生です。」
力道「よしじゃあ赤門、みちこ先生にキヨシくんとリカちゃんの関係を聞いてきてくれ」

こうして赤門は猪豚幼稚園へと向かった
猪豚幼稚園は猪豚組が経営しているのだがその事実は先生も知らされていない
つまり猪豚組の者として話を聞きに行くことはできない
そこで赤門はみちこ先生の仕事帰りを狙うことにした


赤門は車に乗ってしばらく張り込んでいた
すると仕事が終わったみちこ先生が裏からでてきた
先生のときの優しいお母さんのような姿から一転
私服は赤いハイヒールにヒョウ柄のコートというギャップに赤門の股間は疼いた

しばらくみちこ先生を尾けていると古めかしいバーに1人はいって行った
赤門も少し時間を置いて店に入って行った

店の中に入ると中には数人の客がいたが
みちこ先生は誰かを待っている様子もなく1人で飲んでいる様子だった

赤門はみちこ先生の席から一つあけて座るとマスターに注文をした
赤門「ウイスキーをウコンの力と眠眠打破で割って仕上げにベビーパウダーをふったのをくれ」
みちこ「え?わたしとまったく同じ頼み方」
赤門「あ、そうでしたか?奇遇ですね」
みちこ「ベビーパウダーが食道のすべりをよくしてくれるのよね。あなた、あまり見ない顔ね」
赤門「この店は初めてです。急な転勤で昨日この街にきたばかりなんです」
みちこ「なんのお仕事されてるの?」
赤門「説明が難しいんですが子供の面倒をみてお金をもらう仕事です」
みちこ「え?それって・・・・・・」
赤門「しまった!つい本当のことをいってしまった(心の声)」
みちこ「・・・・保育士ですか?」
赤門「え?あー、そ、そうなんですよ」
赤門「あぶないあぶないゲクリカのことがバレたと思ったー(心の声)」
みちこ「私もですよ!奇遇ですね、どこの幼稚園ですか?」
赤門「僕は熊猫幼稚園です」
みちこ「熊猫幼稚園ですか。あそこのすべり台人気ですよね。」

カランコロン、カランコロン
新しい客がはいってきた

キヨシ「ごめん、まった?さっきマンホールの穴に落っこちちゃって遅れたわ」
みちこ「でましたキヨシくんの遅刻ジョーク!大丈夫、全然待ってないよ」
キヨシ「こちらのかたは?」
みちこ「さっき知り合ったんだけど、熊猫幼稚園で働いてる赤門さん、こっちは私の彼氏のキヨシくんです」
赤門「え?彼氏さんですか?失礼ですがキヨシさんはおいくつですか?」
キヨシ「猪豚幼稚園、カラス組、5歳です。」
赤門「え?じゃあ、先生と生徒が付き合っているってことですか?」
みちこ「はい。うちの幼稚園では先生と生徒の恋愛は認められているんですよ。」

赤門「キヨシくんは5才でみちこ先生は30才ですよね。随分年下ですね」
みちこ「わたし年下の男が好きなんです。今までの彼氏も5才、4才、3才、4才でした」
キヨシ「まあ恋愛に年は関係ないですからね」
赤門「5才なのに言うことが大人っぽいですね」
みちこ「そうなの。キヨシくんこう見えても中身はもう立派な大人なんです」

赤門「こんなことを聞くのはあれなんですが体の関係はあるんですか?」
キヨシ「当然ですよ。まあ僕はまだ精通していないですがオーガズムは感じますし、ペニスは発展途上で小さいですがその分、愛撫でフォローしています。挿入することだけがセックスではないんですよ赤門さん」
赤門「なんかすいませんでした。」
キヨシ「じゃあ僕たちはこれから公園で鬼ごっこするんで帰ります」
赤門「あ、大人っぽいけど子供っぽい遊びもするんですね」
キヨシ「赤門さん、男はいくつになっても少年のような心を忘れちゃいけないんですよ。じゃまた」

赤門はキヨシくんに言われた言葉を噛み締めながら事務所に戻ると
7代目に先ほどのできごとを報告した

赤門「7代目!キヨシくんは白です。みちこ先生とできていました」
7代目「キヨシくんとみちこ先生が!それは驚いたな。しかしまだリカちゃんと二股をかけている可能性がある。力道!お前はキヨシくんを探ってみろ」
力道「かしこまりました!7代目!」
(56918文字12/28)

7代目の命令通り力道はキヨシくんを尾行するため猪豚幼稚園で張り込みをしていた
しばらくするとチャイムが鳴り降園の時間になった
ぞくぞくと親の迎えがきて子供達が帰って行った
待機所でキヨシくんは待っているが一向にキヨシくんの迎えは来ない
幼稚園の閉園の時間になるとキヨシくんはため息をつき1人歩いて帰りはじめた

力道は車をおり歩いて尾行することにした

歩いて帰る選択を選んだと言うことはおそらく家はこの近くなんだろう
しかしキヨシくんは20kmほど歩き続けようやくついたのは公園だった
公園に入るとポケットから給食のパンを取り出し捨て猫にあげていた
猫がパンを食べ終わるのを見届けるとぶらぶらとブランコに乗ってた
それは力道が今まで見た中で一番寂しそうなブランコに乗る少年の姿だった

幸福とはいったいなんのか?
そんなことを力道はふと考えていたが
幸福とは自分の居場所があることなんだと思った力道だった

力道「坊主。お前1人か。」
キヨシ「・・・・・・・・」

キヨシはおもむろにカバンからノートと鉛筆を取り出すと何かを書き出した

キヨシ「知らないおじさんとはしゃべっちゃいけないと言われいます(筆談)」
力道「そうか。じゃあしゃべらなくていいから書け」
キヨシ「僕は1人です。でも坊主ではなくてツーブロックを取り入れたおしゃれ坊主です(筆談)」
力道「なんで家に帰らないんだ?」
キヨシ「もう家についています。この公園に住んでいます(筆談)」

力道「え?ホームレスなのか?親はどした?」
キヨシ「両親は科学者だったんですがある日、酔っ払ってシュークリームに一個だけ致死量の劇薬を入れたロシアンルーレットをやって2人とも死にました。」
力道「え?劇薬が入っていたのは一個じゃないの?」
キヨシ「最初に食べたのはパパなんですがママンはパパを助けるために劇薬の種類を知る必要があり一口食べて解毒剤を探そうとしたんですが解毒剤を発見する前に生き絶えてしまったみたいです」

力道「お前も結構苦労してるんだな。家はあったんじゃないのか?」
キヨシ「ありましたが両親の血が染み付いた床を見るたび思い出すので売りました」
力道「血はコーラを吹きかけて拭くと簡単に落ちるぞ」
キヨシ「もっと早く行ってくださいよ」
力道「でも家を売った金があるなら家を借りられるだろ」
キヨシ「それが5才じゃ家を借りかりられないんですよ」
力道「そっか。でもなんでこんな遠くの公園まで来てるんだ?」
キヨシ「だって幼稚園の近くの公園だったら友達や彼女に見つかるかもしれないから」
力道「お前彼女がいるのか。彼女の家に住ましてもらえばいいじゃないか」
キヨシ「でもやっぱり男は身も心も自立してないとダメだと思うんですよ。だから自分の力でなんとかしようと思っています。」
力道「お前いいやつだな。俺の知り合いでアパート持ってる奴がいるからそこに入れるようにしてやるよ」
キヨシ「本当ですか!ありがとうございます!」

こうしてキヨシは力道の紹介したアパートで暮らすことになった
幸いにもこのアパートは幼稚園から徒歩3分で近くにコンビニもスーパーもあり
銭湯もジムもユニクロもワークマンもある最高の立地だった
しかし本当はこのアパートは力道の知り合いではなく普通に不動産屋でみつけて
力道が保証人になることでキヨシが借りるようにしてあげたのだった
(58279文字12/29)

 
キヨシは荷物が少なかったため思いのほか引っ越しはすぐに終わった
力道とキヨシは引っ越した新しい部屋でくつろいでいた

キヨシ「壁があると暖かいんですね」
力道「壁があると暖かいんだよな」
キヨシ「屋根があると雨にうたれないんですね」
力道「屋根があると雨にうたれないんだよな」
キヨシ「電気があると明るいんですね」
力道「電気があると明るいんだよな」

我が家を手に入れたキヨシはフライパンの底みたいな顔をしていた


力道「そういえばお前の彼女はどんな娘なんだ?」
キヨシ「幼稚園で先生をしています」
力道「お前すごいな。同い年の娘なんて子供にしか見えないってか」
キヨシ「いえいえ。同い年の彼女もいます、リカちゃんていいます」
力道「リカちゃんとも付き合ってるのか?」
キヨシ「はい。でもリカちゃんは遊びですよ」

力道は組の事務所へと戻ると7代目に報告をした

7代目「キヨシの野郎、リカちゃんの気持ちを弄びやがって絶対にぶっ殺してやる。」
力道「しかし7代目!キヨシはまだ5才ですし付き合うっていっても一緒におままごとをやるくらいですよ」
7代目「馬鹿野郎!おれは一回もリカちゃんとおままごとをやったことがないんだよ」
力道「ほんとうに殺るんですか?」
7代目「当たり前だろ!組員全員にハジキ持たせて今からいくぞ!」

キヨシ「なんか外が騒がしいな」

キヨシはカーテンを開けるとアパートの周りに黒いスーツを着た大人たちがたくさんいることに気がついた
7代目、力道、赤門、マリン、組員約100人がアパートを囲っていた


キヨシ「あれ?力道さんだ」

キヨシはパジャマのままドアをあけ勢いよく力道の方へと走っていく

キヨシ「力道さーーん!」
7代目「あれがキヨシだ!撃ち方用意!」

組員は全員、ハジキをキヨシに向けた
7代目「撃ち方はじめ!」

バン!バン!バン!バン!バン!バン!バン!
合計数千発の弾丸がキヨシに向かって放たれた

しかし撃たれたのはキヨシではなく力道だった
力道は撃たれる寸前にキヨシの前に立ち弾を全て受けたのだった
そのためキヨシは無傷だった

7代目「力道!お前何をやっとるんじゃ!」
力道「すいません・・・7代目。でもこいつ・・そんな悪い奴じゃないんです・・・、こいつをみてると俺のガキの頃を思い出しちゃって・・・・・・バタッ」

力道は死んだ

7代目「力道・・・すまねえでも俺はキヨシを許さねえ!撃ち方用意!」
リカ「キヨシくん!!」
7代目「リ、リカちゃん!なんでここに!」
リカ「寝てたら大きな音が聞こえたのよ!一体どうしたのキラリくん!」

7代目「じつはキヨシくんはみちこ先生と付き合っててリカちゃんとは遊びだって言ってたんだ、だから俺が懲らしめてやろうと思ったんだ」
リカ「なんだそんなことなの。いいのよ、だって私だってキヨシくんとは遊びだもん。それにわたし今はハト組のヨシキくんとサトルくん、キジ組のケンくんとアキラくんとも付き合ってるし本命は大学院生でFXで月300万稼いでるレンくんだしね」
7代目「あ、リカちゃんてそっち系の女だったんだ」

7代目「目標、リカとキヨシ!撃ち方用意!撃ち方はじめ!」

バン!バン!バン!バン!バン!バン!バン!
合計数千発の弾丸がキヨシに向かって放たれた
リカとキヨシは重なるようにして地面に倒れていた

7代目は生き絶えた2人の手を取り互いに握らせると
天国で幸せになれよと言い残し落ちていたドスで自分の小指を切り落とし
1人歩いて帰って行った

その後、7代目は引退し、ただのよこやまきらりくんに戻り
街を歩いていたところをスカウトされ天才子役として世間をにぎわす俳優となった

 

エリー「BP!昨日のドラマの最終回みました?」
BP「いやみてない。おれテレビもってないし。」
エリー「今人気のドラマ"腐乱メロン調教"ですよ!」
BP「どんなドラマなの?」
エリー「腐ったメロンを調教してミシュランで三つ星をとることを目指すとしたドラマ」
BP「それがどしたの?」
エリー「その主役が猪豚組の元7代目組長で初代猪豚組組長のお孫さんなんだって」
BP「あ、きらりくん?」
エリー「そうです!知ってるんですか?」
BP「あ、あの日、エリーちゃん非番だったけど小指を落としてすぐうちに処置に着たんだよ。きらりくん子役になったんだ」
エリー「えー!だったらサインもらっといてくださいよ!」
BP「あ、そのときの小指あるけどいる?」
エリー「え!もらったんですか!ホルマリン漬けにして神棚に飾ります!!」
(60112文字12/30)

目が覚めるとそこは無人島だった
エリーは自分が無人島にいたことを思い出した

昨日飲んだ手作りコーラを飲んだせいか頭痛と吐き気がする
こんなときは水分補給、水分補給
エリーは近くの滝に行くと滝に顔をつっこみ滝の水を直飲みした
やっぱりなんでも生がいい。エリーはそう確信した

滝に頭をつっこむ効果はもう一つあった
滝の冷水によって頭を冷やすことで感覚が麻痺し頭痛を感じなくすることができた

これは新しい発見だと喜んだエリーはネタ帳にこのことを書いていた
もしも元の世界に戻れたら「ド素人でもできる二日酔いの直し方」という本を出して一儲けしてやる
エリーの瞳は希望で満ち溢れていた

こんなことを言うと生まれつきポジティブな奴なんだなと思えるエリーだが
じつは昔はかなりネガティブな性格だった

自分に自信がなく劣等感に怯える自己嫌悪の毎日だった
そんな状態から抜け出したいと思っていたエリーは散歩中にある広告をみつけた

それは電信柱に貼りついていた

「わたしはコレで救われました!」とピースしながら
満面の笑みを浮かべる男性の写真が写っている

男は自分に自信がなく劣等感に怯える自己嫌悪の毎日だったが
"超神教"に入ってから幸せではない日は1日もありませんでしたとコメントしている

"超神教"はスーパーゴッドと読むらしく
信者のあいだでは長いのでスパゴと呼ばれている

神聖な宗教名を略すのは罪深い行為だと初めは教祖様は怒ったが
信者に教祖様もインスタグラムのことインスタってって呼んでますよね?
マクドナルドのことマックって呼んでますよね?
スターバックスのことスタバって呼んでますよね?
ユニバーサルシリアルバスのことUSBって呼んでますよね?
という指摘を受けて何も言えなくなり"スパゴ"と呼ぶことは認められたと書いてあった

ただほんの少し反論したかったのか3pxほどの小さな文字で隅の方に
"USBはUSBでいいじゃないの by 教祖"と書かれていた

わたしはいかにも怪しい新興宗教だと思いながらもどこかワクワクしていた
人はやっちゃダメだといわれるとやりたくなるという習性がある
心理学ではコレをカリギュラ効果と呼ぶとなんかの本で呼んだことがある

一番下に乗っていたQRコードを読み取るとLINEのお友達に追加とでてきた
最近の宗教はちゃんと時代に追いついていてすごいなと思った

わたしはお友達に追加するを押すととすぐにメッセージが届いた

送り主の名前は超神教(スパゴ)ジェネラルマネージー 小早川
プロフィール写真はスパゴのロゴを背景して撮られた小早川の満面の笑みの写真だった

"この度はご入会いただきまして誠にありがとうございます!
超神教(スパゴ)ジェネラルマネージャーの小早川と申します

おめでとうございます!
あなたはこの時点であなたの幸福は約束されました!

つきましては明朝5:00にこちらの場所へお越しください
時間厳守、五分前行動でお願いします

遅れた場合はペナルティーが課せられますのでお気をつけください"

このメッセージが来て1秒後、集合場所のGPS座標が送られてきた
あまりの速さにこれは自動返信なのではないかと疑い試しにメッセージを送ってみた

"はじめましてエリーです。遅れた場合のペナルティーとはどんなペナルティーですか?"

1秒後、メッセージが届いた

おそらく小早川の顔と思われるイラストに
"あなたの幸福は約束されました!"と書かれたLINEスタンプが送られてきた

エリーはもう一度送った
"どうやって私を幸福にしてくれるんですか?"

1秒後、メッセージが届いた

おそらく小早川の顔と思われるイラストに
"あなたの幸福は約束されました!"と書かれたLINEスタンプが送られてきた

この後、37通のメッセージを送ったが全て同じスタンプが帰ってきた

宗教にしては雑な対応に逆に興味を持ってしまったエリーは翌日集合場所へと行くことを決めた
(61700文字12/31)

まだ薄暗い明朝4:30
エリーはペナルティーが気になって30分も早めに来てしまった
しかしすでに集合場所には3人が集まっていた
全身ユニクロ、全身ニトリ、全身しまむらと3人ともバラバラの私服を来ていたので
おそらくスパゴのスタッフさんたちではないと思う

わたしは何があるかわからないので念のため準備体操としてラジオ体操をはじめた
すると私につられて他の3人も私に合わせてラジオ体操をはじめた
みんなの息があってきてこれからラジオ体操第3に入ろうとしたときだった
突然、四方八方からライトで照らされ眩しくて何も見えなくなった

ライトが消え徐々に私の視力が戻っていき周りを見渡すと
そこには顔を鍋のフタで隠した小柄な男が立っていた

鍋フタ男「おはようございます。私が超神教、スーパーゴッドあらためスパゴの総帥、神母子天国殺です」
スタッフ「天国殺!天国殺!天国殺!」
天国殺「お静まりなさい!おようこそ超神教へ!おこの時点であなた方の幸福は約束されました!」
スタッフ「天国殺!天国殺!天国殺!」
天国殺「お静まりなさい!」

司会「えーこれより司会進行を務めさせていただきます、超神教(スパゴ)ジェネラルマネージー 小早川と申します。なにぶん不慣れの為、不届きな点も多いかと存じますが、どうぞ宜しくお願いいたします。
スタッフ「小早川!小早川!小早川!」
小早川「お静まりなさい!続きまして天国殺様のプロフィール紹介をご紹介させていただきます。前方のスクリーンをご覧ください。」

神母子天国殺(かみぼしてんこくさい)、本名 山田一二三(やまだひふみ)は25才のとき初めて行ったおっぱいパブの5番人気、乃愛(のあ)ちゃん、本名 佐藤明子(さとうあきこ)の保証人になり8億の借金を背負わされ自殺をしようとサスペンスドラマによくでてくる有名な崖に行き飛び降りました。
しかし海面に激突する寸前でクジラに飲み込まれました
クジラの口は見事に落下の勢いを殺し山田はクジラの肺に入りました。
クジラの肺は意外と住みやすく人間に適した環境でした

食べ物は食道で張っているとイワシがたくさんとれました
飲み物も食道で張っているとコーラのペットボトルがたくさんとれました
山田はここにいれば一生いきていけるんじゃないかと思いました
山田がクジラの肺で暮らし始めて3年がたった頃でした
クジラの呼吸が荒くなり苦しんでいる様子でした

そこで山田は住み慣れた肺を飛び出し胃、肝臓、膵臓、小腸、大腸を見ましたが
とくに異常はなく最後に心臓に行ってみると心臓に大きな焼き鳥の串が刺さっていました
山田はその大きな焼き鳥の串を思い切って抜きました
すると血がピューピューと脈のリズムに合わせて吹き出しました
山田はこれは鉄分がとれてラッキーと思いながらしばらく血を飲んでいましたがこのままではクジラが死んでしまうと思い
前に食道で張っているときに拾った「心臓の縫い方」という本を読みながら
前に食道で張っているときに拾った救急蘇生キットを取り出し心臓を直すことに成功した

しばらくするとクジラは元気になり山田も生活も平穏な日々に戻った
ある日、山田が寝ていると誰かの声が聞こえた

???「キュン・・・キュ・・・キュン・・・・・・」
山田「な、なんの音だ?」
???「キュン・・・キュ・・・キュン・・・・・・」
山田「ん?何か生き物の声だ?何かを伝えようとしてるのか?」
???「キュン・・・キュ・・・キュン・・・・・・」
山田「そういえば前に食道で張っているときに拾ったiphoneがあったな。ヘイSiri!この音はなんの音?」
Siri「この音はクジラ語です」

山田「ヘイSiri!まさかこのクジラがしゃべっているか?」
Siri「翻訳しましょうか?」
山田「ヘイSiri!翻訳してくれ!」
???「キュン・・・キュ・・・キュン・・・・・・」
Siri「クジラは"心臓を直してくれてありがとう"と言っています」
山田「ヘイSiri!お安い御用だぜ!って言ってくれ」

Siri「クジラは"何かお礼がしたい。欲しいものはないか?"と言っています」
山田「ヘイSiri!無理だと思うけど"8億円が欲しいと言ってくれ!"」
Siri「クジラは"8億円あるかわからないけど左の肺に飲み込んだヴィトンのバッグがたくさんあるからそれを質屋で売れば結構な額になるんじゃない?"と言っています」
山田「僕がいたのは右の肺。まさか左の肺にお宝があるなんて全く気づかなかった。なぜ左を確認しなかったんだ。おっぱいだったら右を舐めたら絶対左も舐めるのに!」

山田はさっそく左肺に行ってみた
するとそこには大量のヴィトンのバッグがあった
軽く5000個は超えている
これなら借金を返せる!
山田はついに住み慣れたクジラから出ることを決めた

山田「クジラ!ほんとにヴィトンのバッグ全部もらっていいの?(Siri翻訳)」
クジラ「いいよ!僕が持っていても意味ないし、それに左肺が空になればもっと呼吸もしやすくなるからね(Siri翻訳)」
山田「ありがとう!じゃあもらっていくよ。近くの港で降ろしてくれる?(Siri翻訳)」
クジラ「お安い御用だぜ!(Siri翻訳)」

クジラが最寄りの港へつくと山田はクジラの肺を出た
そして3年ぶりに陸に足をついた
その瞬間、激しい陸酔いが遅い激しく嘔吐した
クジラと山田は見つめ合い互いに腹の底から大笑いをした

すべてのヴィトンのバッグを左肺から取り出すと
山田はクジラの頬にキスをしてさよならを言った
クジラは山田をみながらゆっくりと海へと帰っていった

山田はさっそく質屋にヴィトンのバッグを持っていくと
すべて限定品のレアものばかりということがわかり総額10億円で売ることができた
山田はすぐにその金をもって借金取りの元へ行った

山田「こんにちわ」
猪豚組7代目「お前何の面下げてきとんじゃボケ!3年もどこに隠れてた!」
山田「すいません。クジラの右肺にいました」
猪豚組7代目「つまらねえ事言ってると殺すぞ」
山田「8億円返しに来ました」
猪豚組7代目「なんだと?ありがとう!じゃあもう帰っていいぞ」

こうして山田は8億円の借金を無事に返済し2億円の貯蓄を手に入れたのであった
(64212文字1/1)

借金を返し終わった山田はこれからどう生きていくか浜辺をあるきながら考えていた
すると女が1人海の中へとゆっくりと入っていくの見えた
こんな真っ暗の深夜に1人で海に入るなんてきっと密猟者だなと思いその腕を掴んだ

山田「おい!密猟者だなサザエもウニも勝手にとっちゃダメだぞ!」
女「え?違いますよ。わたし自殺しようと海に入ったんです。」
山田「あ、そうでしたか!これは失礼いたしました!じゃあ僕はこれで・・・」
女「とめないんですか?」
山田「とめてほしんですか?」

女「いや普通、目の前で人が自殺しようとしてたらとめますよね?」
山田「そうなんですか?あ、僕しばらくクジラの右肺で暮らしてたので一般的な常識を忘れてしまったみたいです。じゃあ自殺はやめたほうがいいですよ」
女「じゃあ、ってなによ。私が言わせたみたいじゃない」
山田「まあ実際にはそういうことになりますよね」

女「なんで自殺しようと思ったの?って聞かないの?」
山田「聞いて欲しいんですか?」
女「もういい自分で言うわよ!男に騙されて借金背負ったのよ。それが返せなくなったから自殺するの」
山田「借金はいくらなんですか?」
女「300万」
山田「へ?たったの300万ですか?じゃあ僕があげますよ。はい。」
女「え?いいんですか?ありがとうございます!」

私ごとで申し訳ありませんがこのとき救った女こそわたくし
超神教(スパゴ)ジェネラルマネージャー 小早川でございます


その後、山田は浜辺を何年も歩き続け自殺する人々を救い続けました
気がついたときには山田のもとに1000人以上の救われた人々が集まりました

するとある1人の女が言いました

女「山田さん、あなたは私たちの神です!いや超神です!そうだ超神教という宗教を作りましょう!」
山田「よくわかんらんけど君にまかせるよ」
女「では今日から山田さんは超神教の総帥、神母子天国殺と名乗りましょう!」
山田「神母子天国殺(かみぼしてんごくさい)ってどう言う意味?」
女「山田さんは私たちの神であり母のような母性と子供のような好奇心を持ち天国よりも居心地のいい居場所を与えてくれる人と言う意味です」
山田「よくわかんらんけど君にまかせるよ」

小早川「私ごとで申し訳ありませんがこのとき言った女こそわたくし
超神教(スパゴ)ジェネラルマネージャー 小早川でございます」

 
小早川「こうして超神教、スーパーゴッドあらためスパゴは誕生しました
なお超神教は信者のお布施を全額、株、FX、不動産にぶち込み運用益で運営しております
お布施の金額は毎月月収の98%を収めていただいております
お布施は強制ではありませんがお布施の金額に応じて分かりやすくスタッフの態度が変わります

これで超神教、スーパーゴッドあらためスパゴと神母子天国殺 総帥のプロフィール紹介を終わらせていただきます

ご入会手続きはこちらで行いますので入会金300万円と通帳と印鑑をお持ちください」

全身ユニクロ、全身ニトリ、全身しまむらの3人は入会金300万円と通帳と印鑑を収め
超神教、スーパーゴッドあらためスパゴに入会を決めた

 

小早川「エリーさん?どうしたんですか?早く入会手続きを済ませてください」
エリー「どうやってわたしを幸福にしてくれるんですか?」
小早川「あなたが今一番欲しいものはなんですか?」
エリー「わたしは自分の居場所が欲しいです」

小早川「幸福とは私は誰かの役に立っていると感じることです。私は誰かの役に立っていると感じるとそこに自分の居場所を感じることができます。私は誰かの役に立っていると感じるためにはそこに積極的に貢献する必要があります。つまりあなたは超神教に毎月月収の98%を収めることで自分の居場所を手に入れることができるのです」

エリー「幸福については納得ですが、貢献する居場所は自分で決めたいです。
まだ超神教が私の居たい居場所かどうかわからないので迷っています」

小早川「エリーさん、では一度スパゴ村に体験入村してみてはどうでしょうか?」
エリー「スパゴ村とはなんですか?」
小早川「スパゴ村は信者たちが作った自給自足で暮らす村です」
エリー「わかりました。では一度、スパゴ村で暮らしてみます」
小早川「天国殺様、よろしいでしょうか?」
天国殺「よくわかんらんけど君にまかせるよ」 

こうしてエリーはスパゴ村でしばらく暮らすことになった
(65991文字1/2)

小早川「みなさん!集まってください!新しいお友達がスパゴ村に来てくれました!」
エリー「はじめまして本日、体験入村させていただきますエリーと申します」
小早川「では教育係のムラカミさん!よろしくおねがいします!」
ムラカミ「授かりました!ジェネラルマネージャー!エリーさんでは行きましょう」
エリー「よ、よろしくお願いいたします」

ムラカミ「まずはお部屋を案内させていただきます。こちらです」
エリー「え?結構狭いんですね」
ムラカミ「そうですか?間取りは1畳1間ですよ。むかしは半畳半間でしたよ」
エリー「半畳半間って寝れないんじゃないですか?」
ムラカミ「横になって寝ることはできなかったのでみなさん立って寝ていました。次は食堂に案内させていただきます」

ムラカミ「こちらが食堂になります」
エリー「え?ここってただの外じゃないですか?」
ムラカミ「そうです。基本的に食事は外にある焚き火で作ります。
食料は畑をやっている信者さんや裏山で獲物を狩ってきた信者さんから買うか自分で育てるか狩るかです」

エリー「買うっていくらくらいで買えるんですか?」
ムラカミ「スパゴ村ではスパゴという通貨が使われています。1スパゴだいたい1000円でお米1kgが10スパゴで取引されています」
エリー「てことはお米1kgで1万円!高!」
ムラカミ「だいたい外の円の世界に比べると物価は10倍くらいですね。しかし99%の方がスパゴ村で一生を終えるので特に問題はありません」

エリー「ちなみに残りの1%は?」
ムラカミ「それはセキュリティーレベル5の極秘事項なのでお教えすることができません」
エリー「・・・・そうですか。」

ムラカミ「スパゴ村に入村して頂く場合、スパゴ村大聖堂にて総帥 神母子天国殺より転生スパゴの儀式が行われます。まずは銀行通帳と印鑑、現金、貴金属、不動産、株券など外界の汚れたものを全て神母子天国殺が受け取り飲み込み浄化します。その後、全裸になっていただき全身脱毛を施し三日三晩食事も水も取らず寝ずにスパゴ体操を踊っていただきます。それに無事に耐えられ選ばれた方のみスパゴ村に入村することができます」

エリー「かなりヘビーな儀式ですね。みんな合格してるんですか?」
ムラカミ「本年度は100名の方が儀式を受け、75名の方が途中リタイア、10名がPTSD、5名が意識不明の重体、5名が死亡、5名が合格という結果でした」
エリー「ちょっと怖くなって来ました」

ムラカミ「大丈夫ですよ。あなたは私と似ている。絶対に合格できます。」
エリー「ムラカミさんって私の死んだ兄に似てるんですよね。だからなんか一緒にいると安心します。わたしがスパゴ村に入ったらスパゴ村のお兄ちゃんて呼んでもいいですか?」
ムラカミ「ごめんなさい。僕はエリーさんのこと完全に女として見ています」
エリー「あ、そうですか・・・・・。ちなみに入村した場合、何スパゴもらえるんですか?」

ムラカミ「転生スパゴの儀式が終わるとすぐに総帥から10スパゴがもらえます。そして毎月1日に10スパゴがもらえます。しかしご安心をスパゴ村では信者さんが運営するスパベガスというカジノがあります。ここで勝てば一攫千金も夢じゃなですよ」
エリー「えーすごい!カジノいったことなくて!行ってみたかったんです!」

ムラカミ「ちなみにここだけの話、一番簡単に勝てるのは赤か黒か当てれば勝てるルーレットです」
エリー「え?そんな秘密教えてくれるんですか!優しい!やっぱりムラカミさんって私の死んだ兄みたい!」
ムラカミ「ごめんなさい。僕はエリーさんのこと完全に女として見ています」
エリー「あ、そうですか・・・・・。」

ムラカミ「ちなみにスパゴ村のお店と価格をまとめたリストを渡しておきますね」
エリー「ありがとうございます!優しい!やっぱりムラカミさんって私の死んだ兄みたい!」
ムラカミ「ごめんなさい。僕はエリーさんのこと完全に女として見ています」
エリー「あ、そうですか・・・・・。」

スパゴ村 業務スーパー 
・白米 1kg 10スパゴ(10000円)
・ビール350ml     5スパゴ(5000円)
・柿ピー1袋     3スパゴ(3000円)
・柿ピーピーのみ1袋     2スパゴ(2000円)
・柿ピー柿のみ1袋     1スパゴ(1000円)

(67744文字1/3)


エリー「なんで柿ピーだけこんなに力をいれてるんですか?」
ムラカミ「実は信者の方の中にピーガンの方がいるんですよ」
エリー「ピーガンってなんですか?」
ムラカミ「動物性食品を食べないヴィーガンはご存知ですよね?ピーガンはピーがつく食べ物しか食べれないんですよ。それで柿ピー1袋買っても柿がいつもあまってもったいないからピーだけ売ってくれと言うご要望にお答えしてこのような形になりました」

エリー「ピーガンは初めて聞きました。他に食べれるものはあるんですかね?」
ムラカミ「あとはピーマン、みそピー、ピーチパイ。つい最近、ピザはgoogle翻訳の発音で聞くとピーツァに聞こえるので食べてもいいんじゃないか派とダメ派がぶつかり35人が死亡しました」
エリー「ピーガンって過激派なんですね」
ムラカミ「普段は温厚な方々なんですがピーガンの話になるとね・・・・」

エリー「よし決めた!わたしスパゴ村に入ります!」
ムラカミ「そうですか嬉しいです!でもどのタイミングで決めたんですか?」
エリー「さっき、おトイレ借りたんですけどものすごく綺麗だったですよ。トイレが綺麗な場所に悪い人はいないってお父さんが死ぬ前に言っていたので」

ムラカミ「いいお父さんですね、ではさっそくスパゴ村大聖堂にて総帥 神母子天国殺より転生スパゴの儀式をはじめましょう」
エリー「よろしくおねがいいたします」
ムラカミ「あれ?おかしいな?総帥にPEIN(ペイン)でスタンプ送っても既読にならない」

エリー「PEINってなんですか?」
ムラカミ「スパゴ村は外界との通信は一切遮断されているんですが村内のみPEINというメッセージアプリで通信ができるんです。」
エリー「あ、LINEみたいなものですね」
ムラカミ「LINEとはなんですか?私もう30年外界には行っていないので存じ上げません」

エリー「そうなんですか。PEINを使うためのその機械はiphoneですよね?」
ムラカミ「iphoneとはなんですか?これはPEINphoneです。」
エリー「でも背面にかじられたリンゴのマークがついてますよね。」

ムラカミ「これはリンゴじゃなくてお尻ですよ。基本的にPEINphoneのPEINでメッセージを送受信するたび電気が放電される仕組みになっています。そのときの痛みがお尻をかじられたような痛みのため背面のロゴはお尻をかじられた絵になっています。」

エリー「では上のリンゴの葉っぱのような物はなんですか?」
ムラカミ「これは電気ショックの衝撃でまれにうんこを漏らすことがあることを表現したものとなっております」
エリー「なるほどね、全て腑に落ちました、PEINphoneはどこで買えるんですか?」
ムラカミ「村内にあるスパゴバンクで1000スパゴ(100万円)です」
エリー「高!それじゃあ一生買えないですね」
ムラカミ「でも僕のように徳を積んで役職が上がればタダでもらえますよ」
エリー「ムラカミさんは今どんな役職なんですか?」

ムラカミ「スパゴ村の役職は上から、総帥、ジェネラルマネージャー、ホールマネージャー、支店長、工場長、村人、見習い村人となっております。PEINphoneを持てるのは支店長からとなります」
エリー「はじめは見習い村人ってことですか?」
ムラカミ「いえ役職は転生スパゴの儀式のときに総帥の独断と偏見と直感で決まります。ギャー!!!!!」
エリー「どうしたんですか?ムラカミさん!」

ムラカミ「すいません、PEINでメッセージが今来たんです」
エリー「そんなに痛いんですか?」
ムラカミ「簡単に言えば出産のときの痛みの1.5倍です」
エリー「ムラカミさんって男ですよね?」
ムラカミ「いまはそうですが10年前までは女でした」
エリー「あ、なんかいろいろあったんですね・・・・・・」

ムラカミ「では総帥の準備が整いましたのでスパゴ村大聖堂に行きましょう。時間がないのでこれに乗って行きましょう」
エリー「なんですかこれ?」
ムラカミ「これはスパゴ村で開発された宙に浮くスケートボードです」
エリー「これってバックトゥーザ・フューチャーのホバーボードじゃないですか!」
ムラカミ「なんですかバックトゥーザ・フューチャーって?」
エリー「これ大発明ですよ!これ売ったらすごいことになりますよ」
ムラカミ「こんなの僕がきた30年前からありましたよ」
エリー「スパゴ村の技術力やべーな」

ムラカミ「エリーさん、言葉遣いが汚物ですよ。総帥は品のない方がお嫌いでそんな言葉遣いをしたら透明人間決定ですよ」
エリー「なんですか?透明人間て?」
ムラカミ「さきほど役職を説明したとき見習い村人が一番下だといいましたが本当はその下に透明人間という役職があります。透明人間になるとすべての村民から存在しないものとしてシカトされます」
エリー「それは精神的にやられますね」

ムラカミ「昨年度、透明人間なった方は初めは余裕と強がっていましたが1ヶ月も経つとぶつぶつと独り言をいい拾った石に顔を描いてずっと話しかけていました。彼はその石のことをマリンちゃんと呼んでいてその3ヶ月後にマリンちゃんと一緒に崖から飛び降りて心中しました」
エリー「・・・おムラカミさんでは参りましょうか」

小早川「これより第3614回転生スパゴの儀式をはじめます!」
信者「わーーーーーーーー!きゃーーー!」
小早川「うるせえ!黙れ!」
信者「・・・・・・・・・・・・」

小早川「赤コーナー!元刑務所医者!118ポンド!無所属!エーーーーリーーー!」
信者「わーーーーーーーー!きゃーーー!」
小早川「うるせえ!黙れ!」
信者「・・・・・・・・・・・・」

小早川「青コーナー!元クジラマスター!90ポンド!スパゴ村 所属!神母子天国殺!」
信者「わーーーーーーーー!きゃーーー!」
小早川「うるせえ!黙れ!」
信者「・・・・・・・・・・・・」
(70136文字1/4)


エリー「小早川さん!これどういうことですか?転生スパゴの儀式ってラジオ体操第3を3日3晩踊るんじゃないんですか?」
小早川「その通りです!ラジオ体操第3を3日3晩踊ってもらいます!ただし総帥も共に3日3晩踊ります。総帥は信者思いなのです。たとえあなたがここで死のうと最後まで総帥はあなたと共にいます」
エリー「総帥様!愛しています!」

小早川「でははじめ!」

チャーチャーチャチャンチャンチャンチャン
チャーチャーチャチャンチャンチャンチャン
チャーチャーチャチャンチャンチャンチャン

こうしてラジオ体操第3を3日3晩踊るスパゴ村入村のための転生スパゴの儀式がはじまった
はじまって5分がたったころだった

エリー「あれ?総帥どこいくんですか?」
総帥「あ、ちょっと僕、猫の餌の時間なんでちょっとあげてすぐ戻ります」
エリー「そうですか、わかりました」

こうして総帥はあれから一度も戻らず転生スパゴの儀式の初日が終わった

二日目の朝がはじまった
エリー「あ!総帥!おはようございます!昨日はあれからどうしたんですか?」
総帥「あ、実は猫に餌をあげてすぐ戻ろうと思ったんですが猫がヒザの上に乗ってしまってね。そうなるともう動けないでしょ、ね!」
エリー「そういうことだったんですね。てっきり私は総帥がサボってるんだと思ってました。失礼なこと想像して大変申し訳ございませんでした」
総帥「いいの、いいのよ、まあ二日目もお互い頑張りましょう!」

2日目がはじまって5分がたったころだった

エリー「あれ?総帥どこいくんですか?」
総帥「あ、ちょっと僕、ニシキヘビの餌の時間なんでちょっとあげてすぐ戻ります」
エリー「あ、ニシキヘビも飼ってたんですね!わかりました」

こうして総帥はあれから一度も戻らず転生スパゴの儀式の2日目が終わった

3日目の朝がはじまった
エリー「おいジジイ!てめえもうサボってんのバレてんだよ」
総帥「いや昨日はニシキヘビに首を閉められてずっと気絶してたんですよ」
エリー「そういうことだったんですね。てっきり私は総帥がサボってるんだと思ってました。失礼なこと想像して大変申し訳ございませんでした」
総帥「いいの、いいのよ、まあ最終日もお互い頑張りましょう!」

一見、問題なく最終日までこれたエリーにみえるが実際は身も心もボロボロだった
人間が三日三晩、飲まず食わず寝ずで踊り続けるということは
魚でいうところの回転する洗濯機の中に入れられれ冷たい水と暖かい水を交互にいれられるのと全く同じ負荷だった

PM15:00
最終日も残すところ半分となったころだった
エリーの肉体は悲鳴をあげはじめた

全身の骨という骨にヒビが入りはじめたのであった
そしてあらゆる筋肉が肉離れし皮膚には蕁麻疹がではじめた
頭からは髪が抜けはじめ穴という穴からキャラメルマキアートが吹き出していた

睡眠をとっていないせいか精神は崩壊しかかっていた
「お前たちの家族全員ぶち殺してくれるわ!」と突然、怒り発狂したかと思いきや
「ごめんさい。私はクズ人間です」と突然、嗚咽しながら泣き散らかす
これを5秒ごとに繰り返し続けていた


エリーはそんな状態になりながらもふと総帥のことを思い出し隣をみた

総帥もまた全身の骨という骨にヒビが入りはじめたのであった
そしてあらゆる筋肉が肉離れし皮膚には蕁麻疹がではじめた
頭からは髪が抜けはじめ穴という穴からキャラメルマキアートが吹き出していた

睡眠をとっていないせいか精神は崩壊しかかっていた
「お前たちの家族全員ぶち殺してくれるわ!」と突然、怒り発狂したかと思いきや
「ごめんさい。私はクズ人間です」と突然、嗚咽しながら泣き散らかす
これを5秒ごとに繰り返し続けていた


小早川「ドクターどう?ドクターストップかけますか?」
ドクター「2人ともかなり危険な状態です。このままだと死ぬか死ぬよりもっと悪いことになるかもしれません」
小早川「死ぬより悪いってどんなことですか?」
ドクター「世界でもまだ1人しか発見されていない症例ですがラジオ体操第3を3日3晩踊り続け死ぬまで笑いが止まらなくなるという病気になりました。まだ正式な病名はありませんがいまのところ死笑病と呼ばれています」

小早川「その人はどうなったんですか?」
ドクター「笑っているとき人は基本的に呼吸を吐いている状態です。つまり慢性的に酸素不足でチアノーゼになり唇は青紫になります。当然笑っているあいだに食べたり飲んだりできないので点滴で栄養を補給していました。そして最後は笑いすぎで腹筋だけが肥大し背筋がそれに耐えられず反り返るように体が真っ二つになり死にました」

小早川「そんな!白いタオル投げましょう!ドクターストップ!」

小早川は白いタオルを握ると天高くそれを投げようとした
そのときだった死にかけでしゃべることもできない総帥が小早川を睨みつけた
決してタオルを投げてはいけない。そう言ってる目だった

小早川「総帥!わかりました!私は信じています!」

いよいよ転生スパゴの儀式は残り5分となった
エリーも総帥も完全に意識は飛び白目を剥いたままだったが踊り続けていた
すでに2人にとってラジオ体操第三は自律神経で支配される不随意筋の対象となっていた

ピーーーーーーーーー!終了!

終了の合図がなっても2人はラジオ体操第三を踊り続けていた
すでに2人にとってラジオ体操第三は自律神経で支配される不随意筋の対象となっていた

 

小早川「エリーさん合格!」
信者「わーーーーーーーー!きゃーーー!」
小早川「うるせえ!黙れ!」
信者「・・・・・・・・・・・・」
(72400文字1/5)

エリー「あれ?ここはどこ?」
小早川「エリーさん目が覚めましたか!ここはスパゴ村総合病院です。あのあとすぐに意識を失い入院して1ヶ月も眠っていたんですよ」
エリー「え?1ヶ月も?そういえば総帥は?」
小早川「総帥はまだICUに入っています。医者によるともう意識が戻るかどうかわからないということでした・・・・・・」
エリー「そんな・・・」

小早川「さてそれじゃあ早速、退院手続きをして家に帰りましょう。」
エリー「そういえば入院の治療費っていくらですか?」
小早川「しめて1000スパゴ(100万円)です」
エリー「そんな大金ありませんよ!あ、でもわたし国民健康保険ちゃんと払ってるし高額療養費制度を使えば80スパゴ(8万円)くらいで済むはずですよね。」

小早川「残念だけどスパゴ村内では高額療養費制度は使えないのよ。なぜならスパゴ村は独立国家だからね。そしてあなたの国籍はもうスパゴ村になってるのよ。」
エリー「そ、そんな!払えないとどうなるんですか?」
小早川「払えない場合は基本的にはソープ堕ちか臓器を売るかですね」
エリー「そ、そんなーーーーー!」
小早川「でも大丈夫!まずは入村祝いの10スパゴと1ヶ月分の30スパゴを渡しておきます。これをもってカジノで一発当てて来なさい!」

こうしてエリーは病み上がりの体を引きずりながらスパゴベガスのカジノへと向かった

カジノ「いらっしゃいませ!当店のご利用は初めてですか?」
エリー「はい。カジノに来たのも生まれて初めてなんです。でも入院費を払うためにどうしても970スパゴ必要なんです!」
カジノ「それは楽しいギャンブルになりそうですね。人は追い込まれたとき本当の力を出せるようになるんです。先日もザリガニ丼専門店を経営していた方が借金を抱えて一発逆転のギャンブルをしましたが鬼気迫った気迫でディーラーの調子が狂い1万スパゴの大勝ちをして帰って来ました」
エリー「そんなことも可能なんですね!」

カジノ「そうです、カジノには夢があります。しかしその方は借金を返済後、またカジノ来まして前の勝ち分でもっと勝とうとしましたが全財産を失いました。」
エリー「バカな人ですね」
カジノ「それもまた、いとカジノです」
エリー「お後がよろしいようで」

カジノ「ではエリーさん本日は何をプレイいたしますか?」
エリー「40スパゴしかないのですが、おすすめはなんですか?」
カジノ「それなら当店オリジナルのゲームでザリガニルーレットというものはどうでしょうか?ザリガニルーレットはザリガニがルーレットの中を駆け回り止まった場所の色か数字を当てるというものです」
エリー「もしかしてそのザリガニって・・・」
カジノ「そうです。先ほど話したザリガニ丼の経営者から会社ごといただきました」

エリー「ではザリガニルーレットでお願います」
カジノ「ではザリガニが止まると思う色か数字を選んでください。赤か黒か当てると掛け金の倍のスパゴをもらえます。数字をぴったし当てた場合は10倍。さらに一番すごいのはザリガニが止まった頭の数字としっぽの数字をダブルで当てた場合は100倍です!」

エリー「100倍ってことは40スパゴが4000スパゴ!4000スパゴあったら入院治療費を払ってもお釣りがくる。腹一杯、柿ピーが食べれるー!」
カジノ「ではベッドしてください」
エリー「じゃあダブルで頭12としっぽ10に全額40スパゴをベッドでお願います!」
カジノ「何か思い入れのある数字なんですか?」
エリー「12/10は私が初めて初潮を迎えた日です」
カジノ「それはおめでたい日ですね。もしもダブルが当たったときは当店から赤飯をプレゼントさせていただきます。」

カジノ「ではまいります。ようござんすか!ようござんすね!」

ザリガニは勢いよくルーレットの中を走り回る
12と10の数字に近くたびエリーは興奮しザリガニそこで止まれと念じていた
30分がたったころだった、だんだんとザリガニの元気がなくなってきた
エリーはそろそろ止まりそうな予感がした

そしてついにそのときはきてザリガニがとまった
ザリガニをよくみると頭は12、しっぽは10の位置だった

エリー「やったーーーーーー!きたーーーー!」

エリーは喜びのあまり全裸になってラジオ体操第三を踊りはじめた
ラジオ体操第三はすでにエリーの潜在意識へと刷り込まれ体の一部となっていた

カジノ「ちょっとまってください!ザリガニをみてください!」

エリーはザリガニをみるとまだ完全には止まらず動いていることがわかる
そしてザリガニは脱皮をはじめ綺麗な体になってようやく停止した
新しくなったザリガニが止まった位置は頭10、しっぽ12だった
頭は12、しっぽは10の位置には脱皮したあとの殻だけが無残にも残っていた

エリー「これが自然の摂理か・・・」
カジノ「そういうことですね。結果は頭10、しっぽ12でした」
エリー「10/12って私がはじめてマスターベーションを覚えた日だわ」
カジノ「では40スパゴは没収させていただきます」

エリーは全財産を失ってしまった
このままでは入院治療費を払えずソープ堕ちか臓器を売ることになる
そんなとき無表情で短髪丸メガネの男が声をかけて来た

???「もしよかったらスパゴ貸しましょうか?」
(74545文字1/6)

エリー「え?どちらさまですか?」
ブタジマ「ブーブーファイナンスのブタジマです。いくらでもお貸ししますよ」
エリー「いいんですか?じゃあ40スパゴお願いします」
ブタジマ「はいじゃあ40スパゴね」

エリーはブタジマかりた40スパゴをザリガニルーレットにオールインした
しかし外れてしまいまたブタジマからスパゴを借り続けやがて借金は1000スパゴを超えてしまった

ブタジマ「エリーさん言ってなかったけど金利は10日で5割だよ。10日たったら1500スパゴ返してもらうことになる」
エリー「そんな!聞いてないですよ!」
ブタジマ「どこの世界にタダでスパゴが借りれる場所があるんだい?きっちり返してもらうよ」
エリー「でもわたしスパゴもってないんですよ」

ブタジマ「一つだけいい方法がある。お前、後妻業って知ってるか?妻に先立たれ孤独で病気持ちの死にかけの金持ち老人を誘惑し後妻になり財産をふんだくるって仕事だ」
エリー「そんな仕事があるんですか」
ブタジマ「ちゃんと新聞読めよ。いま子供のなりたい仕事ランキングでユーチューバーの次に人気なんだぞ」
エリー「ごめんなさい」

ブタジマ「そこでお前には総帥の後妻になってもらい公正証書遺言で遺産を全てお前に相続させるよう書かせてバレないように殺せ。総帥の資産は天文学的な数字だ。それで借金を返済しろ」
エリー「総帥をダマすなんてできません!」
ブタジマ「じゃあソープ堕ちか臓器売るけどいい?」
エリー「いますぐ行ってきます!」

こうしてエリーは裸足のまま総帥の入院する病院へと走って向かった

エリー「小早川さん!総帥のようすはどうですか?」
小早川「意識が戻ってICUを出れて今は個室の病室にいるわよ」
エリー「それはよかった。お花を持って来たのでお見舞いにいって来ます」

コンコンコン

総帥「はい?あいてますよ?」
エリー「総帥お元気ですか?」
総帥「エリーさん無事でしたか!それより入村おめでとうございます!」
エリー「総帥もご無事で何よりです・・・・・」
総帥「どうかしましたか?何か言いたそうな感じですが?」

エリーは突然、立ち上がり総帥のペニスをしゃぶりはじめた

総帥「エリーさん!何をやっているんですか!」
エリー「総帥!わたしはじめてあったときからあなたのことが好きでした!」
総帥「そ、そんなまさか!こんなデブでハゲ散らかしたジジイに惚れるわけないでしょ」
エリー「じつは前に飼っていて死んだハムスターにそっくりなんですよ・・・・」

総帥「そうだったんですね。じつは私も先立たれた妻がいましてエリーさんとどこか似ているなと思っていたんです。だからいつもなら転生スパゴの儀式も3日間サボっていたんですがエリーさんが気になってしまいつい最終日頑張り過ぎちゃってこのザマですわ」
エリー「総帥ったらカワイイ」
総帥「・・・・・・てへ」

エリー「総帥!わたしと結婚してください!」
総帥「え?いきなりですか?」
エリー「わたしは総帥を最後まで看取りたいんです」
総帥「よろしくお願いします!」
エリー「ではこの公正証書遺言にすべての遺産をエリーに譲渡すると書いてもらえますか?」

総帥「へ?もしかして遺産目当て?」
エリー「ひどい!純粋な私の気持ちをなんだと思ってるの!」
総帥「ごめんごめん!すぐに書くよ!ほら書けた!」
エリー「ありがと!大好き総帥!」

するとエリーは先ほどまでしゃぶっていた総帥のペニスを掴むと自ら自分のヴァギナへと挿入した
それから24時間止まることなく性交を続けた結果、総帥は腹上死した

確実に死んだことを確認してからエリーはナースコールを押した
死因は腹上死ということで検死もせず何事もなく処理された
そしてエリーは莫大な財産を総帥から譲り受けたのであった

エリー「ブタジマさんおひさしぶり」
ブタジマ「うまくやったようだなエリー」
エリー「借りていたの1000スパゴ。それと色つけてもう1000スパゴ。」
ブタジマ「人って奴はスパゴで変わるもんだな。スパゴがすべてじゃねえが、すべてにスパゴが必要だ」
エリー「ほんとその通りね」
(76207文字1/7)

法的に総帥の妻なったエリーは総帥の死後、莫大なスパゴを手にし
さらに超神教、スーパゴッドあらためスパゴの総帥の座も手にした

小早川「皆様、本日は足元の悪いなかお集まりいただきまして誠にありがとうございます。これより新しく総帥となったエリー様よりありがたきお言葉を頂戴いたします。」

エリー「神は死んだ!誰かに自分の人生の手綱を引かせるな!お前の人生はお前のものだ!人生とは自分で切り開くものだ!ということで本日をもって超神教、スーパゴッドあらためスパゴは解散する!」


小早川「えーーーーーーーー!」
信者「えーーーーーーーー!」
エリー「うるせい!」
小早川「・・・・・・・・」
信者「・・・・・・・・」

エリー「じゃあ私はこれで失礼するよ」
信者「総帥!わたしたちはこれからどう生きていけばいいのですか?」
エリー「そうやってすぐ人に聞くのをやめろ!自分の頭で考えろ!人生に正解なんてないんだよ。わたしだってこれからどう生きるかをスタバに行ってキャラメルマキアートを飲みながら考えようと思ってるんだから」
信者「よしみんな俺たちもスタバにいくぞ!」

エリー「やめろ!絶対くるな!そんな"超神"ってど真ん中に大きく書かれた白いタートルネックの奴らがたくさんに入ってきたら気持ち悪いだろ」
信者「じゃあわたしは黒いタートルネックにします!昨日、スパクロで発売されたばかりなんで誰とも被ってないはずです!」
エリー「そういう問題じゃないんだよ、じゃあな!達者でな!」

こうしてエリーはスパゴ村での経験からネガティブだった性格がボジティブになった
なぜなら世界には神など存在せず人生はいつだって自分で切り開くものであり自分で切り拓けるものだと気づいたからだった

そんなことを思い出しながらコーラを一気飲みして癒すために滝に突っ込んだ頭を引き出しふと空を見上げた
そこには満点に広がるコオロギが宝石のように飛び交っていた

エリーは貪るようにコオロギを捕まえては食べ捕まえては食べを繰り返した
コオロギは牛肉に比べてタンパク質が2倍、カルシウムやアミノ酸は牛乳以上といわれ鉄分やオメガ3も豊富だ
エリーは無人島にきてから初めての満腹感を感じしばらく悦に浸っていた
(77123文字1/8)

この島に来てから3ヶ月が経過していた
水分はコーラから食料はコオロギを食べ生活には全く困っていなかった
そろそろ生活も安定してきたので島の全体を把握しようと思った
見た感じ島のど真ん中にある高い山に登れば島のすべてを見渡せると思った

エリーは早速コーラとコオロギをもって山を登り始めた
はじめのうちは緩やかな山道だったが途中から地面は大粒の砂利になり
確実にエリーの足を疲労させていった
エリーはこのとき初めて11才からハイヒールを履き続けていたことを後悔した

しばらく歩き続けていると雨が降りはじめた
どこか雨宿りをするとことはないかとあたりを見渡すと
大きな栗の木があったので大きな栗の木の下で少し休むことにした

エリーはおもむろに持ってきたコーラとコオロギを食べた
するとコーラとコオロギは口の中で混ざり合い、なぜだか上質なバナナの味がした
エリーはこの島に来て初めて涙を流した
なぜなら上質なバナナはエリーにとって母親の味だったからだ

ひと泣きを終えるとエリーは再び立ち上がり山を登りだした
頂上まで半分ほど登りきった頃だったちょうどいいサイズの洞窟をみつけた
今日はここで一眠りして明日の朝になったら登り始めようとおもった

洞窟に入ると意外と奥行きがあり奥にクマでもいたら怖いと思い念のため一番奥まで調べることにした
一番奥につくとそこには明らかに人工的に作られた扉があった
ドアの横をよく見るとそこには「伊藤」と書かれた表札があった
まさかとは思ったが私は恐る恐るドアをノックした

コンコン、コン、コ、コン
コンコン、コン、コ、コン

???「はい?」
エリー「え?ひ、ひ、人だーーーー!」
???「はい、おなじみのリアクションね。まあ入りなさいよ」
エリー「おじゃまします」
???「こっちにはいつきたの?」
エリー「3ヶ月くらい前です、あの伊藤さんでいんですか?」
???「いや俺は武田だよ。伊藤は前にこの家にいた人ね。でもややこしいから伊藤でいいよ」

エリー「あ、はい。武田さんは・・・あ、伊藤さんはいつからここに?」
伊藤「おれはここにきてもう10年だな。ヒートテックっつうそれはそれは暖かい服ができたつうんでユニクロってとこに行って試着しようと思ったらへんなボタンがあって押したら地下への階段が現れてドアを開けたらここだよ」
エリー「わたしとまったく同じです!」

伊藤「で、俺がこの島についてしばらくして俺がビーチでヨガをしているときに伊藤と出会ったんだよ。しばらくは一緒に協力して鹿や猪を捕まえてうまくやってたんだけど。ある日、うどん派かそば派かでもめて喧嘩してから5年くらい会ってなくてある日、この家をみつけてノックしたけど出てこないから中に入ったら伊藤は死んでたんだ。隣には遺書が置いてあって"そばも結構うまいんだな。ごめん武田。"とかかれいた。それから俺はここで暮らしてる」
(78302文字1/9)

エリー「あの、いい加減、マジでやりずらいんで武田さんて呼んでいいですか?」
武田「そうだな。もう俺も伊藤のフリをするのはやめるわ。どっかで伊藤の存在を忘れてはいけないような気がして伊藤を引き継いだがエリーにあって久しぶりに名前を呼ばれて伊藤と言われたとき心の奥底ではおれは武田だってはっきりと感じたんだ」

エリー「武田さんは伊藤さん以外にここで誰かにあいましたか?」
武田「もう10年いるが伊藤以外にあった人はいない」
エリー「武田さん!わたしと一緒にこの島を脱出しましょう!」
武田「俺はいいや。俺、意外とこの島、気に入ってるんだ。」
エリー「でも元の世界に戻れば腹一杯そば食えますよ!」
武田「いやこの島にてそばばっかくってたらそばアレルギーになったからいいや」
エリー「じゃあ会いたい人とかいるでしょ?友達とか恋人とか家族とか
武田「いや俺にはもともと友達も恋人も家族いない」

エリー「わりました!じゃあ私と協力し島を脱出することができたら、私のおっぱいをさ触らせてあげるわ!・・・・なんて冗談です。すいません。」
武田「一緒に島を出よう!」

こうしてエリーは武田を仲間にした
正確にいえば仲間というよりエリーは武田という労働力を手に入れる代わりに
武田におっぱいを触らせるという利害関係で結ばれた関係だった

エリー「とりあえずこの島の真ん中にある一番高い山に登ってみましょう」
武田「そうだな。高いところから見渡せば何かわかるかもしれない」

2人は三日三晩登り続けようやく頂上へとたどり着いた

武田「わー綺麗」
エリー「そんなことよりよくみて武田、この島はどこか変じゃない?」
武田「どこがですか?海は綺麗だし緑は豊かだし最高じゃないですか?」
エリー「いやおかしいこの島は完全な左右対称になってる。こんなこと自然界ではありえない。つまりこの島は何者かによって人工的に作られた島だ」
武田「そんなばかなー、こんなでかい島を誰が作れるっていうですか?」
エリー「しかし空を作るんてことは不可能だ。もしかして空は偽物?」

エリーは落ちていた石を思いっきり空めがけて投げた
すると空の一部に穴が空きそこだけ色が黒くなった

エリー「こ、これは!液晶画面!そんなばかな!」
武田「どういうことですか?」
エリー「これは島なんかじゃない。おそらくドーム状に作られた偽物の島だ。おそらく空は全て液晶画面で空の映像が映し出されているだけだ」

武田「じゃあ海も偽物ですか?」
エリー「おそらくそうだろう。水に塩をまぜ波発生装置で波を起こす。誰だかしらねえが手間のかかることを!武田お前海に潜って調べに行け」
武田「ぼ、ぼくですか?僕は今年で50才だし太ってるしクロールしかできませんよ」
エリー「それでいい。一番深いところまでクロールでいってい」
武田「あの・・・エリーさん・・・おっぱいの約束、忘れてませんよね?」
エリー「いいから早く行け!」

こうして武田はクロールで海の沖へとたどり着いた
武田は大きく息を吸って海の奥の方へとクロールで潜りはじめた
30mほど潜った頃だった、下に何か光が見えたので近づいてみるとそこにはドアがあった
(79592文字1/10)

武田は恐る恐るドアをあけ中へと入っていった
中に入るとそこには壁一面にいくつもの画面が並んでいた
よく見るとすべての画面にこの島のいろんな場所が映し出されている
一番下の画面をよくみるとそこにはエリーさんが写っていた

エリーさんは地面に落ちている石を重ねて石積みをしていた
積んでも積んでも3個目でいつも崩れてしまう
17回目の挑戦でついにキレて石を蹴飛ばして昼寝をはじめた

???「武田さん!な、なんでここに!」
武田「誰だあんた?なんだここは?」
???「いやちょっとそれは言えないんですよ」
武田「言わねえと全身の軟骨をすべてすり減らすぞ」
???「それだけは勘弁してください。わたしはヌニクロの派遣社員の柴田です。上司からの命令でここに配属されあなた方を監視するのが仕事です。」

武田「ここは一体どこなんだ?」
柴田「ここは地下に作られた人工的なヌニクロ島です。全国のヌニクロの店舗に秘密の入口がありすべてここに通じています。ヌニクロ島は創業者であるヌニマコフ・クロード氏がつくりました。目的はヌニクロの製品が無人島での生活に耐えらえるかを調査するために作られました」
武田「そう言えばもう10年もたったのにズボンもTシャツもダウンも全然使える!やっぱりヌニクロってすごいな!」
柴田「ありがとうございます」

武田「ありがとうございます。じゃねよ!勝手に人を無人島に閉じ込めて人の人生なんだと思ってんだよ!」
柴田「わたしに言われても困ります。わたしはただの契約社員ですから」
武田「そうか。お前も苦労してるんだな」
柴田「先ほど本社に連絡したところヌニマコフ・クロード氏が直々に会いに来ると申していますがどうされますか?」
武田「早く連れてこい。俺はひと泳ぎしてエリーさんにこのことを伝えて来るわ」

武田はクロールのみでエリーのまつ所まで泳いでいき
さっき知った新事実をエリーに伝えた

エリー「そういうことか!たしかに私のレギンスもカーディガンもワンピも全然劣化せずに着れてるわ!やっぱりヌニクロってすごいな!」
武田「ですよね!」
エリー「ですよねじゃねーよ!」
武田「ですよね!そんなことよりヌニマコフ・クロード氏が来るって言ってますが会ったらなんていいますか?」
エリー「まずは10発殴る。話はそれからだ」

しばらくすると海岸の向こうからタキシードを来た男が走って来た

ヌニマコフ「やあエリー!武田!わたしがヌニマコフ・クロードだ!」

エリーはおおきく振りかぶってヌニマコフめがけて拳をぶつける寸前だった

ヌニマコフ「君たちには報酬として非売品のウルトラハイパーメキシカンライトダウンジャケットを100年分プレゼントしよう!」

エリーは大きく振りかぶった拳をおろした

エリー「ありがとうございます!」
武田「え?エリーさん殴るんじゃないんですか?」
エリー「馬鹿野郎!ウルトラハイパーメキシカンライトダウンジャケットだぞ!こんな貴重なものをもらえるんだから細かいことは気にするな」

ヌニマコフ「じゃあ交渉成立ですね。ここにサインしてください。あとは最初に来た時と同じ場所にドアを作って置いたのでそこから戻ってください。ちなみに今来ている服の代金はまだ払っていないと思うので店に戻ったら払ってください」
武田「こいつケチだなー」
エリー「だまれ武田」

こうしてエリーと武田はドアへと向かった

エリー「武田いろいろとありがとな」
武田「こちらこそありがとうございました・・・・・」
エリー「なんだ武田泣いているのか?」
武田「もうエリーさんには会えないかと思うと悲しくて」
エリー「ほら持ってけ泥棒!」

エリーは武田の手をとり自らの服の中に招き入れ左の乳房へと招き入れた

エリー「あたしゃ約束を守る女なんだよ」
武田「本当にありがとうございました!」

こうしてエリーと武田はそれぞれのドアからそれぞれの世界へと戻って行った
扉を開くと長い階段を登りはじめいたヌニクロの試着室へ戻ることができた
エリーは試着室のカーテンを勢いよくあけた
(81174文字1/11)

 
店員「サイズどうですか?ご試着されてたんですよね?」
エリー「いやまあ試着というか強制的に試着実験に付き合わされたというか」
店員「そちらご購入でよろしいでしょうか?」
エリー「お願いします」

しばらく話がそれたので思い出して見よう
数ヶ月前、エリーは殺し屋の仕事が決まり仕事着を買うためにヌニクロに来たのだった

エリー「やば!3ヶ月も遅刻しちゃった!早く殺し屋さんのとこに行かなくちゃ!」

エリーはヌニクロの外に止めてあった自転車を盗んで現場へと向かった

エリー「確か集合場所は銀杏公園だったわよね。ついたけど殺し屋さんはいない。それはそうかもう3ヶ月前の話だもんな」
殺し屋「久しぶりだなエリー」
エリー「殺し屋さん!なんでここに」
殺し屋「まあ立ち話もなんだからブランコに座りながら話そうや」
エリー「そうですね、立ち話は疲れますからね」

2人は赤と青という人間を一番不快にさせる配色のブランコへと向かった

殺し屋「なんでお前立ち漕ぎなんだ?」
エリー「ごめんなさい。わたしブランコに座ると蕁麻疹がでる体質なんです」
殺し屋「そうだったのか、じゃあジャングルジムにしよう」

 2人はすべてオーガニックの鉄で作られたというジャングルジムへ向かった

殺し屋「なんでジャングルジムに登らないんだ?」
エリー「ごめんなさい。わたしオーガニックアレルギーなんです」
殺し屋「普通は加工食品とか人工的なものがダメパターンが多いのに珍しいね、じゃああそこの砂場で座って話そう」

2人は子供達のたくさんいる砂場へと向かった

殺し屋「きみたちごめんね。おじさんとおばさんここで大事な話があるからちょっとどいてくれる?」
ガキ「は?なんでだよ。ぼくたちがさきにいたんだぜ」
殺し屋「先にいた方がいていいなんてルールは法律で定められてないんだよ」
ガキ「は?ほうりつってなんだよ。僕のパパはえらい議員だぞ。お前なんて簡単に社会的に抹殺できるんだぞ。おいジイや!パパに電話してこいつを懲らしめてやれ!」
ジイや「かしこまりました。おぼっちゃま」

殺し屋は落ちていた桜の木の枝を広い持っていたナイフで削り出した

ガキ「おいお前何余裕こいてんだよ。すぐにパパの仲間ができてお前は逮捕されるんだぞ」

殺し屋はナイフで削った先の尖った桜の木の枝を19本もって電話をかけるジイやに近づいていった
グサッ!グサッ!グサッ!グサッ!グサッ!グサッ!グサッ!グサッ!

天道(てんどう)烏兎(うと)天倒(てんとう)眼窩(がんか)独鈷(どっこ)霞(かすみ)人中(じんちゅう)頬車(きょうしゃ)頸中(けいちゅう)簾泉(れんせん)松風(まつかぜ)下昆(かこん)村雨(むらさめ)天突(てんとつ)秘中(ひちゅう)早打(はやうち)活殺(かつさつ)雁下(がんか)水落(みぞおち)
先の尖った桜の木はすべて確実に人間の急所をついた攻撃だった

ガキ「ジイやーーーー!大丈夫か!」
ジイや「ちくしょー・・こんなクソガキの面倒をみる仕事のせいで死ぬなんて・・・まだコンビニの・・・バイトの・・・ほうが・・よかっ・・・・たわ」

ジイやは息を引き取った

ガキ「お前そんな気持ちで俺の世話をしていたのか。ちょっとショックだぞ」
殺し屋「さて邪魔者もいなくなったしエリー話をしよう」
エリー「殺し屋さんあなたひどいわ。殺し屋の仕事は悪い人を殺すって聞いてたから私、面接を受けたんですよ。なんの罪もない人も殺すなら私はやめます」
殺し屋「いやいや違うよ。これみてみほら。暗殺依頼書。あのジイやって男は会社の金を10億以上横領してすべてチリ人の女に貢いでいたんだよ。だけど警察に言ったら会社の株が下がるから社長が俺に殺してくれと頼んで来たんだ」

エリー「あ、そうだったですね!あいつは悪人なんですね!なんかすいません!てへ」
ガキ「話は聞かせてもらった。ぼくからも礼を言う。それにしても見事な暗殺だった。もしかして前職は漁師か?」
殺し屋「いや市役所の公務員だ」
ガキ「意外と普通だな」
エリー「そういえば、わたしまだ殺し屋さんがなんで殺し屋になったのか聞いてないですよね?」

殺し屋「そうだっかじゃあせっかく砂場にいるんだから話してやろう」

殺し屋は長い話になるからといって近くに落ちていた桜の木の枝をナイフで削り火をつけ焚き火をはじめた
もうすでに空は紫色に染まりカラスは家に帰る時間になっていた

殺し屋「俺の親父の苗字は殺屋と言う。だから殺し屋になったんだ」
エリー「え?おわり?それだけ?」
ガキ「ガチで殺屋さんってこと?でも家柄が代々、殺し屋家業だったとかでしょ?」
殺し屋「いや、父は警視総監、母は科捜研、兄はS.W.A.T.、妹は公安だ」

エリー「いやだったら殺し屋さんもそっち系に行くでしょ普通」
殺し屋「まあコネで警察にはいつでも入れた。でも親に敷かれたレールの上を歩くのは嫌だったんだ」
ガキ「いやレール外れすぎでしょ」

エリー「でも悪い奴を掴めると言う意味ではやっていることは同じかもね?」
殺し屋「この世界には法律で捌けない罪もある。だから俺みたいのが必要なんだ」
ガキ「それでどうやって殺し屋になったの?」

殺し屋「まあさっきいった通り最初は大人しく市役所の公務員になったんだ。おれの仕事は孤独死確認家庭訪問だった。簡単に言えば定期的に一人暮らしの老人の家に行って生きてるか確認するというものだ。そして初めて行った家の老人が俺の殺し屋の師匠となった」

ホワン、ホワン、ホワン、ホワーン(回想)

殺屋「ピンポーン!市役所の者です!金さん生きてますか?」
金「朝からうるせえな!生きてるよ!あとピンポーンて口で言うな!ボタンを押せ!」
殺屋「すいません!わたしボタンアレルギーなんです」
金「なんだそれ?」
殺屋「ボタンを一度押すとボタンが壊れるまで押し続けると言う症状がでてしまうんです」
金「それなら絶対おすな!」
殺屋「かしこまりました」

金「お前なかなかいい目をしてるな?漁師か」
殺屋「いえ市役所の公務員です」
金「そうかとりあえず中に入れ。いまお茶入れるからちょっとリビングのテレビの電源切っといてくれ」
殺屋「かしこまりました」

金がリビングに戻るとテレビの電源が粉々になって壊れていた

金「しまった!ボタンアレルギーのこと忘れてた。」
殺屋「ですよね」
(83779文字1/12)

金「で、今日はなんのようだ?」
殺屋「私が今日来たのは定期的に一人暮らしの老人の家に行って生きてるか確認するという孤独死確認家庭訪問で来ました」
金「見ての通りワシはピンピンしとる。それにワシの心臓にはレモンウォッチが埋め込まれていて心臓が止まると救急車へ自動で電話がかかるようになっとるから平気じゃ」
殺屋「レモンウォッチってあのレモンがかじられたロゴのレモン社の最新ガジェットですよね?」
金「ああそうだ。年をとると新しいこと受け入れられなくなるなんていうがあれはただの怠慢だ。年をとっても新しいことに興味を持てば人生は楽しくできるんだ」
殺屋「まいりました」

金「それより君、その指のタコはどうした?」
殺屋「じつは僕、町歩きしながら穴という穴をみつけたら指を突っ込むという趣味があるんです。かれこれ30年続けてるので指はタコだらけになってしまいました」
金「なんにしろ一つのことを30年続けるということはすごいことだ。お前になら託せるかもしれんな」
殺屋「え?なにをですか?」
金「ちょっとついてこい」

金は殺屋をつれて渡り廊下を50mほど歩くと大きな蔵へ入って行った

殺屋「すごい立派な蔵ですね」
金「蔵は蔵でもただの蔵じゃない」

金は棚に並んだ高そうなツボを一つ手に取り地面に叩きつけた
バリーン!という大きな音とともに地下への階段の扉があいた

殺屋「もしかして高そうなツボを割った音に反応して開く隠し扉ですか?」
金「そうだ。このシステムの開発に23年と5ヶ月、3億はかかったな」
殺屋「でも開けるたびに高そうなツボを割るってかなり非効率的じゃないですか?」
金「お前ゆとり世代だろ。効率ばっか考えるから人生がつまらなくなるんだよ。面白さは無駄なところにこそあるんだ」

2人は地下への階段を降りて行った

殺屋「こ、これはなんですか?」
金「ここでは世界中の監視カメラの映像をリアルタイムで見ることができる。隣の部屋には武器庫があって世界中のあらゆる武器が常時ストックされてる。」
殺屋「あ、あなたは一体、何者なんですか?」
金「表の顔はピーガンレストランのオーナーだが裏の顔は世界中から引っ張りだこの殺し屋だ」
殺屋「な、なんですと!」

金「まあ驚くのは無理もない。殺し屋にあったことことなんて初めてだろうからな」
殺屋「ピーガンレストランのオーナーのオーナーだったんですか!」
金「あ、そっち?」
殺屋「じつはぼくピーガンなんですよ。でもピーガン料理を食べれるレストランて駅前に一軒しかなくて・・・もしかしてあの店の?」
金「そうあれが私の店だ」
殺屋「えー、いつもありがとうございます。週7で通ってます」


金「まあピーガンの話はそれくらいにしてくれ。実はワシももういい年だ。だから後継者を探している。お前やってみないか?」
殺屋「そんな僕は虫も殺せない性格なんですよ」
金「それなら大丈夫。ド素人でもなれる殺し屋ブートキャンプというDVDをみながら訓練をしていけば気づいたときにはもう殺し屋になってるから」
殺屋「じゃあとりあえずやってみます。DVDは貸してもらえるんですか?」
金「駅前のTATSUYAで借りられるから帰りに借りて行きなさい」
殺屋「わかりました。新作ですか旧作ですか?」
金「旧作でたしかサバと寿司の女王の隣だったと思う」
殺屋「あーサバ寿司の隣ですか、わかりました」
(85157文字1/13)
 
殺屋は仕事帰りにTATSUYAへ寄った
ウィーン!

TATSUYA「いらっしゃいませ。何かお探しですか?」
殺屋「あ、あの、ド素人でもなれる殺し屋ブートキャンプありますか?」
TATSUYA「少々お待ちください、すぐに検索します。ただいま他のお客様にレンタル中ですね。あ、でも今日が返却日です。」
殺屋「じゃあちょっとそこの証明写真のマシーンの中でまってます」
TATSUYA「では返却されたら呼びに行きますね」

殺屋は仕事の疲れが溜まっていたせいか証明写真のマシーンの中で眠ってしまった
カシャー!突然、証明写真のマシーンのカーテンがあいた

???「きゃっ!」
殺屋「わー!」
???「中に人がいるとは知らず開けてしまいましたすいません」
殺屋「いえ、僕も中で寝ちゃってすいません。立ち話もなんなんで中に入って話しませんか?」
???「そうですね。ちょっと狭いですけど」

殺屋「その制服ってことは私立銀杏学園の女子高生さんですか?」
白鳥「そうです。私立銀杏学園3年生徒会長の白鳥凛子です」
殺屋「そうでしたか。どうりで品があると思いました。私立銀杏学園といったらお金持ちのお嬢さんやお坊ちゃんしか入れないですもんね。たしか校則で不純異性交遊も禁止でしたよね」

白鳥「まあ表向きはそうですけど、実際のところみんな彼氏彼女いるし、ペロカリで使用済みパンツ売ってる子もいれば裏で体売ってる子もたくさんいますよ」
殺屋「そうなんですね。でもパンツや体を売ってる子ってお金に困っているんですか?」
白鳥「困ってないですよ。だいたいみんなブラックカード持ってるし。でもみんな刺激に飢えてるんですよ。なんでも手に入るって一見幸せそうだけど意外と退屈で苦しいんですよね。だから非日常の体験をするために娯楽としてやってるんですよ」
殺屋「いまどきの高校生も結構、苦労してるんですね」

ピロリロリン!ピロリロリン!

白鳥「はい、ニッパーです。指名はいりました?じゃあ今から行きます!」
殺屋「ニッパーってなんですか?」
白鳥「あ、いま私デリヘル嬢やっててお店での源氏名がニッパーなんです。うちの店"工具宅配便"っていう名前でキャストは全員工具の名前なんですよ。」
殺屋「他にはどんな名前の子がいるんですか?」
白鳥「ハンマードリルさん、精密ドライバーさん、六角レンチさん、ケーブルストリッパーさん、丸ノコさん、パイプカッターさん」
殺屋「いままで工具をエロい視点で見たことがなかったんですがそういう風に言われるとなんだか工具がエロくみえてきました」
白鳥「じゃあこれ名刺わたしておくんで気が向いたら電話ください。では失礼します」

TATSUYA「殺屋さん!ド素人でもなれる殺し屋ブートキャンプ返却されましたよ」
殺屋「ほんとですかよかった!こんなこと聞くのアレですがどんな人が返しに来たんですか?」
TATSUYA「お客さんの個人情報なんで言えないですが私立銀杏学園の制服を着た女子高生でしたよ」
殺屋「いまどきの女子高生は物騒ですね」

こうして殺屋は無事にド素人でもなれる殺し屋ブートキャンプを借りることができた
殺屋は家に帰るとすぐにDVDプレイヤーに入れ再生してみた
(86464文字1/14)

yes we kill!yes we kill!yes we kill!
はい殺します!と叫びながら先生が小走りでやってきた

先生「どうも!ド素人でもなれる殺し屋ブートキャンプの講師の金です!今日から1ヶ月かけて君を確実に殺し屋にあげよう!え?自信がないだって?大丈夫、声を出せば力が湧いてくる!俺についてこいyes we kill!yes we kill!yes we kill!」
殺屋「yes we kill・・・yes we kill・・・・・・yes we kill」
先生「声が小さい!もう一度!」
殺屋「yes we kill!yes we kill!yes we kill!」

ドン!ドン!ドン!

お隣さん「おい!うるせいよ!何時だと思ってんだ!馬鹿野郎!」
殺屋「申し訳ございません。先生に言われて・・・」
お隣さん「知らねえよ!大きな声を出すんじゃねえ!ていうかそもそもテレビの音がうるせいよ!ヘッドフォンして聞くのがネオパの常識だろ!」

殺屋は家賃を抑えるため壁が1mmしかないネオパレスに住んでいた
1mmの壁はお隣の食事の咀嚼音ですらはっきりと聞こえるほどの薄さだった
殺屋はすぐにヘッドフォンをしてド素人でもなれる殺し屋ブートキャンプを再生した

yes we kill!yes we kill!yes we kill!
はい殺します!と叫びながら先生が小走りでやってきた

先生「どうも!ド素人でもなれる殺し屋ブートキャンプの講師の金です!今日から1ヶ月かけて君を確実に殺し屋にあげよう!え?自信がないだって?大丈夫、声を出せば力が湧いてくる!俺についてこいyes we kill!yes we kill!yes we kill!」
殺屋「yes we kill!yes we kill!yes we kill!(心の中で叫ぶ)」
先生「やればできるじゃないか!」
殺屋「まじか!心の中の声が届いた!」

先生「殺し屋に必要なことは3つある。それが何かわかるかな?」
殺屋「射撃能力が高いこと、格闘能力高いこと、罪悪感を感じないことですか?」
先生「違う!馬鹿野郎!そんなのは鍛えればどうにでもなる!yes we kill!」
殺屋「すいません。答えはなんですか?」
先生「家族や友達を大事にすること、健康に気を使うこと、恋をすることだ」
殺屋「すごく普通なんですね」
先生「殺し屋だって普通の人間だからな」

先生「では今日の授業をはじめる。ステップ1!」
殺屋「いよいよですね!なんだか緊張してきました!」
先生「ステップ1は犬の散歩だ!犬がいる人は犬の散歩に行け!犬がいない人は犬を借りるか買ってから行け!」
殺屋「へ?ステップ1が犬の散歩ですか?でも犬飼ってないし買う金もないな」
お隣さん「うちの犬貸してやるよ」
殺屋「え?いいんですか?てか聞いてたんですか?」
お隣さん「壁が1mmだから最初から全部聞こえてるよ」

殺屋はお隣さんから犬を借りると犬の散歩へ向かった

殺屋「犬の散歩なんかで本当に殺し屋になれるのかな?」

???「わー可愛い!パグですか?」
殺屋「いえ雑種です」
???「あ、そっちですか。すいません私シンディーでこっちの犬がローパーです」
殺屋「はじめまして、シンディーさんローパーさん」
シンディー「この変に住んでるんですか?」
殺屋「そうですね。かれこれもう10年は住んでいます」
シンディー「わたしも10年は住んでるけど一度も合わなかったですよね?」
殺屋「そうですね・・・今までは夜に行ってたので・・・」

シンディー「なるほどね。話変わるんですけどここら辺で良い殺し屋さん知らないですか?」
殺屋「え!殺し屋さんを探しているんですか?」
シンディー「はい。え?普通なじみの殺し屋さんの1つや2つみんなありますよね?」
殺屋「そういうもんですかね?」
シンディー「そうですよ!殺屋さんて時代に遅れてるー!ウケるー!かわいいー!」

殺屋「誰か殺したい人がいるんですか?」
シンディー「当たり前じゃないですか!まずは旦那でしょ、あと体だけの割り切った関係って言ったのにに本気になっちゃった不倫相手でしょ、年に3回ピンポンダッシュする近所のガキでしょ、店に入るといらっしゃいまっせ!って語尾を"ませ"じゃなくて"まっせ"って言うコンビニの店員とかね」
殺屋「結構いるんですね」

シンディー「私のママ友もみんな殺したい人いるから行きつけの殺し屋さん絶対に1つは持ってますよ」
殺屋「物騒な世の中になりましたね」
シンディー「殺屋さんて変わってますね!ウケるー!かわいいー!もしよければ今度わたしの行きつけの殺し屋さん紹介するんで連絡先教えてもらえますか?」
殺屋「あ、はい。」

こうして殺屋は犬の散歩を終えて家に戻ってきた
ただの散歩に行っただけでこんなにも新しい情報が手に入るのか
あ、もしかして犬の散歩は殺し屋として働くのに必要な情報を手に入れるためだったのか!

殺し屋はド素人でもなれる殺し屋ブートキャンプを続きから再生した
yes we kill!yes we kill!yes we kill!
はい殺します!と叫びながら先生が小走りでやってきた

先生「この映像を見てるということはステップ1をクリアしたってことだな!おめでとう!yes we kill!どうだい犬の散歩をする意味が君はわかったかな?」
殺屋「はい!犬の散歩は殺し屋として働くのに必要な情報を手に入れるためです!」
先生「違う!馬鹿野郎!犬の散歩は恋をするために決まってるだろ!お前は犬の散歩で誰かと出会って連絡先を交換しなかったのか?」
殺屋「しました!」
先生「yes we kill!よくやった!すぐにアプローチをしろ」
殺屋「yes we kill!」

殺屋はシンディーにメッセージを送った
"先ほど公園で会った雑種の犬を飼っている殺屋です。もしよかったら今度、一緒に殺し屋さんのウインドウショッピングでも行きませんか?"

ピロリロリン!
シンディーから返信が届いた

"おメールありがとうございます!私もいま丁度おメッセージをお送ろうとしていたところでした。では今週の日曜日のAM6:00に昨日の公園でまってます♡"

殺屋「先生!デートが決まりました!」
先生「yes we kill!頑張れよ!」
殺屋「yes we kill!」
(89036文字1/15)

今日は日曜日、シンディーとのデートの日だった
殺屋はいつもより早く起きシャワーを浴び日課の太極拳を3時間ほど嗜み
もう一度シャワーに入って髪をいつもより多めに遊ばせてセットした
しかし殺屋はどんな服を来て行けばいいかで迷っていた

殺屋「無難なのはスーツだよな。でもやっぱりいつも通りの自分で行ったほうがいいか。短パン、タンクトップにバンダナ巻いてローラーシューズにしよう!」
お隣さん「やめろ!スーツで行け!」
殺屋「やっぱそうですかね。てか聞いてたんですか?」
お隣さん「壁が1mmだから全部聞こえてるよ」 

こうして殺屋はお隣さんのアドバイスを受けスーツで行くことにした

殺屋「ごめんなさい!遅れました!6時間も待たせてすいません!」
シンディー「遅いですよ!3分も待ちましたよ!ぷんぷん!」
殺屋「え?じゃあシンディーさんも5時間と57分遅刻したってことですか?」
シンディー「さて殺屋さん!行きましょうか!」
殺屋「あれ?僕の話は無視された?いや僕の声が小さくて聞こえなかったんだろう」

2人は歩いて殺し屋さんへと向かった

シンディー「つきました!」
殺屋「結構距離ありましたね。僕のポケットピカチュウもうMAXの999999歩ですよ」
シンディー「そうですか?自衛隊のときはこんなの毎日でしたよ」
殺屋「え?シンディーさん自衛隊にいたんですか?」
シンディー「そうなんです。15才のとき駅前でスカウトされて入隊して25才で結婚を機にやめました」

殺屋「旦那さんも自衛隊の人ですか?」
シンディー「いえ、アパレル関係です」
殺屋「じゃあ旦那さんきっとオシャレなんですね」
シンディー「結婚したときはよかったんですがここ最近になってファッションセンスが変わって短パン、タンクトップにバンダナ巻いてローラーシューズになったんですよ。実はそれが旦那を殺したい理由なんです」
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殺屋「そ、それはダサいですね」
シンディー「ですよね!やっぱり殺屋さんとは気が合いそうですね」
殺屋「ですね・・・・」

殺屋「それにしても殺し屋さんて普通に大型ショッピングセンターの中にあるんですね?」
シンディー「最近は殺し屋さんの需要が多いですからね。ついにコンビニの数を超えたみたいですよ。いま一番勢いがあるのは全国にチェーン展開している殺し屋イレブンですね。24時間営業で全国店舗数はダントツの10万店舗、次が殺し屋マートで5万店舗、次は殺し屋ソンで3万店舗」
殺屋「そんなあるんですね。シンディーさんのオススメはどこですか?」
シンディー「焦るんじゃねえよ!今からそこに連れて行くんだよ!」
殺屋「すいません・・・(キレポイントが分かりにくい人だな)」

シンディー「ついた!ここです!"殺し屋 さとう"」
殺屋「なんか普通の定食屋みたいですね?」
シンディー「わかる?実はマスターの佐藤さんはここで3年間までおろし屋やってたんだけど景気が悪くてお客さんが来なくなったから殺し屋に方向転換したのよ」
殺屋「おろし屋ってなんですか?」
シンディー「あんたほんと社会を知らないのね。おろし屋は大根を持って行くと大根おろしにしてくれるおろし専門店よ」
殺屋「それでよく3年もお店続けられましたね」

シンディー「結構、自分でおろすのが嫌な人も多いから1日100人くらいは来てたみたい。だけど3年前の憲法改正で大根おろしを生で販売することが禁止されたのが決め手で佐藤さんは店を一度しめたの」
殺屋「そんなことあったんですね」

シンディー「あんたほんと社会を知らないのね。それから佐藤さんは水あめ屋、ダイビングスクール、水商売、下水工事業とやってみたけどどれもダメ」
殺屋「佐藤さんて水に関係することが好きなんですね」
シンディー「佐藤だけにねw」
殺屋「どういうことですか?」
シンディー「あんたほんと社会を知らないのね」

2人は"殺し屋 さとう"の中へと入っていった

佐藤「・・・・・・」
シンディー「こんにちわ佐藤さん」
佐藤「・・・・・・」
殺屋「やっぱり殺し屋さんって無口なんですね」

シンディーは佐藤に近寄るとの勢いよく耳からイヤホンを外した

さとう「あー!ごめん爆音でAKP4848の新曲を聴いてて気づかなかった!シンディーちゃん!おひさ!今度は誰殺すの?」
シンディー「あ、今日は友達を紹介しに来たの。こちら友達の殺屋さん、こっちが佐藤さん。佐藤、殺屋。殺屋、佐藤。アンダースタンド?」
佐藤「どうも佐藤です!誰か殺したい人がいたらTELしてね」
殺屋「あ、ありがとうございます。あのこんなこと聞いていいのか分からないんですが佐藤さんてどうやって人を殺すんですか?」

佐藤「基本的に殺し屋はみんな自分の得意なことを殺し方にすることが多い。僕はおろし屋をずっとやってたからやっぱりおろし金を使いたいと思ったんだ。だから僕はターゲットを見つけたらしれーっと近づいて睡眠薬または注射で眠らせて家に持ち帰りゆっくりとおろし金ですりおろして殺すという方法だよ。おろしで俺の右に出る者はいないからな、まあ他の殺し屋さんに勝つための差別化ってやつよ」

殺屋「なるほど。殺し屋にも色んな殺し方があるんですね」
佐藤「まあチェーン店の殺し屋は安くて早いけど銃で一発撃って終わり。うちみたいな個人商店は高いし時間はかかるが凝った殺し方をする。だからチェーン店と個人商店は競合にならずお互いにうまくやっていけてるんだ」

殺屋「この辺だと他に個人商店の変わった殺し屋さんはありますか?」
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佐藤「元SWATの"拷問殺しのボビー"とか元多肉植物農家の"サボテン殺しの佐々木"とか元グラビアアイドルの"でかパイ殺しの愛"とかかな?」
殺屋「なんかよくわかりませんが名前を聞くだけでワクワクしてきました」
佐藤「兄ちゃん良いセンスしてんな」

殺屋「こんなこと聞いて良いのか分からないのですが人を殺すことに罪悪感は感じないんですか?」
佐藤「まあ最初のうちは多少感じるんだけど人間てのは不思議な生き物で同じことを繰り返していると"慣れる"んだよ。」
殺屋「はあ、そういうもんですか」

佐藤「そうそう。俺はもう2回目から罪悪感なかったからね。まあ例えると人を殺すのは卵をフライパンのフチで割るだろ。そうすると殻が絶対1個は入っちゃうだろ。でその殻を菜箸を使って慎重にとって捨てるだろ。そんな感じだよ」
シンディー「佐藤のおじさんってほんと例えるのうまいよね」

殺屋「そういえば佐藤さんて殺し屋になるとき誰かに教わったんですか?」
佐藤「最初は"ド素人でもなれる殺し屋ブートキャンプ"っていうDVDをみながら訓練した」
殺屋「本当ですか!実はいま僕もやってます!」

佐藤「やっぱりか。お前は俺と同じ匂いがすると思ったんだよ。いまステップいくつ?」
殺屋「まだステップ1です」
佐藤「ということは犬の散歩か。頑張れよ!最後まで行ったら俺が特上のおろし食わせてやるよ」
殺屋「ありがとうございます」

シンディーはこのあと大型ショッピングモールのレストランで
ママ友と食事をするということだったので殺屋はシンディーと別れ家に帰ることにした
予定があるなら最初からいっといてくれればいいのにと思いながら殺屋は家に戻った

殺屋「ただいまー!って誰もいないっつーの」
お隣「おかえり」
殺屋「いたんですか。てか聞いてたんですか?」
お隣さん「壁が1mmだから全部聞こえてるよ。」

殺し屋は早速、 "ド素人でもなれる殺し屋ブートキャンプ"を再生した

yes we kill!yes we kill!yes we kill!
はい殺します!と叫びながら先生が小走りでやってきた

先生「こんにちわ!今日からいよいよステップ2だ!実際に殺してみよう!」
殺屋「え?もう殺すんですか?まだ何も殺す技術を教わっていません」
先生「まあそう心配するな!殺すといっても殺すのは人じゃない!アリだ!」
殺屋「アリですか」
先生「いますぐ公園に行ってアリを1万匹殺してこい!」
殺屋「いまからって夜中の2時ですよ?こんな時間にアリを殺すなんて近所迷惑じゃないですか?」
先生「うるせい!早くいけい!」
殺屋「yes we kill!」

こうして殺し屋は近くの公園へとむかった

殺屋「そういえば最近アリなんてみてなかったな。どこにいるんだろう?」
??「僕を探しているのかい?」
殺屋「え?誰?誰もいないのに声がする」
??「ここだよここ!上!下!B!下!下!」
殺屋「え?アリさん?」
アリ「どうもアリです」

殺屋「なんでアリがしゃべれるの?」
アリ「アリがしゃべれないなんて誰が決めたんだ。それは人間が勝手にアリはしゃべれないと決めつけたからだろ。アリはしゃべれないんじゃない!しゃべらなかっただけだ!お前たちは自分たちの狭い常識のなかで生きている。だから行き詰まるんだ」
殺屋「なんかごめん。じゃあセミもしゃべれるの?」
アリ「セミはしゃべれない。あいつらの寿命は2週間だからな、短い人生を言葉を覚えることに使うなんてそんなもったいないことはしないだろう」
殺屋「確かにね」

アリ「おい!さっきから気になってたけどなんでお前俺にタメ口なんだよ。俺が小さいからって見下してないか?」
殺屋 「すいません!おいくつですか?」
アリ「3才だよ」
殺屋「なんだよ年下じゃねえか!クソが!」

アリ「アリの世界では3才だけど人間でいうと45才くらいだぞ」
殺屋「先輩!失礼しました!」
アリ「まあ今日はセミに免じて許してやる」
殺屋「でもなんで突然話しかけてきたんですか?」
アリ「お前アリを殺そうとしてるだろう?」
殺屋「え?なんでわかったんですか?」
アリ「アリの感て奴よ。まあお前は殺気がダダ漏れだしセミでもわかるわ」
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アリ「もしかしてお前も"ド素人でもなれる殺し屋ブートキャンプ"みてきたのか?」
殺屋「え?なんでわかったんですか?」
アリ「忘れもしない5年前のことだ。その日は雲ひとつない美しい日だった。いつものように女王さまに一日中エサを運び終えて巣に戻りみんなでうまい飯を食ってみんなで寝ていたら突然、大きな地震が起きたと思ったら全員、巣の外に放り出されていた。そして上を見上げるとスコップを持った人間が殺気ダダ漏れで立っていて持っていたおろし金で一匹ずつ僕たちを潰していったんだ。この出来事を私たちは"おろし金の悲劇"と呼んでいる」

殺屋「それは災難でしたね。(うわーきっと佐藤さんがやったんだ)」
アリ「お前もやるのか?」
殺屋「いえ。僕はそんなひどいことできません。この公園を一周散歩したら帰ります」
アリ「ありがとう!人間の中にも良い奴はいるんだな!じゃあおやすみ」


こうして殺し屋は自分は本当に殺し屋になりたいのか?と自問自答しながら
のそのそと公園を一周歩き回り家に戻り"ド素人でもなれる殺し屋ブートキャンプ"を再生した

yes we kill!yes we kill!yes we kill!
はい殺します!と叫びながら先生が小走りでやってきた

先生「おめでとう!ステップ2クリアだ!」
殺屋「え?僕はアリを1万匹殺せなかったですよ」
先生「いやお前はアリを1万匹殺した。正確に言えば1万4325匹殺した。エクセレント!」
殺屋「え?誰かと勘違いしていませんか?」
先生「君はさっき公園を一周しながら華麗にアリを踏み潰し殺していたじゃないか」
殺屋「そ、そうですか・・・・(アリさんに嘘ついちゃったわ・・・)」

先生「お前もしかして無意識で殺していたのか?」
殺屋「無意識というかまあ・・・はあ・・・」
先生「こりゃおどろいたお前は殺し屋界のスチーブ・ジョブズになれる逸材だ!100兆年に1人の逸材だ!ということで本来はステップ108まであるんだけどお前はもう卒業だ!」
殺屋「いいんですか?てか本来108もあるんですか?ちなみに佐藤さんは108までクリアしたんですか?」

先生「佐藤っておろし金の佐藤か?懐かしい名前が出たな。あいつは本当に努力の人間だ。殺し屋としての素質、センスは全くなかった。しかし人の1万倍努力した。そして10年かけて卒業した」
殺屋「佐藤さんてそんなに苦労してたんですね」
先生「まあ佐藤の話はもういい。殺屋!卒業おめでとう!そしてこれより最後の試験を行う」
殺屋「卒業で終わりじゃないんですか?」
先生「卒業はあくまでも殺し屋のスタート地点にたっただけだ。最終試験は誰かを殺すこと。無事に殺せれば合格そして晴れて殺し屋になれる」

殺屋「でもぼく殺したい人なんていないですよ」
先生「じゃあ私が決める。隣人を殺せ」
隣人「え?俺かよ!」
殺屋「てか聞いてたんですか?」
隣人「壁が1mmだから全部聞こえてるよ。てかマジで殺すのかよ?」 
殺屋「殺すわけないじゃないですか!」

バン!・・・・・バタッ!

殺屋「お隣さん?どうしました?」
隣人「・・・・・・・」
殺屋「ちょっと今そっちの家に行きますよ!」

ガチャ!隣人は鍵を閉めないスタイルだったので簡単に開いた
部屋を見渡すと壁のすぐ横で隣人が頭から血を流して死んでいた
よく見ると殺屋と隣人を挟む1mmの壁から割り箸が貫通して飛び出ていた
割り箸は殺し屋が先ほど食べていたエンペラー牛丼中盛りの割り箸だった

先生「おめでとう!これで君も正式な殺し屋だ!じゃあ頑張れよ!」

 
yes we kill!yes we kill!yes we kill!
はい殺します!と叫ぶ先生の声が
隣人の部屋にいる殺屋の耳に鮮明に聞こえていた暑い夏の夜だった
(94507文字1/19)

晴れて正式に殺し屋となった殺屋はさっそく金さんの家に向かった

殺屋「ピンポーン!殺屋です!金さん生きてますか?」
金「久しぶりだな。DVDみたか?」
殺屋「はい。無事に合格しました!」
金「なに?たった3日でか?通常合格まで早くて1ヶ月遅くて15年はかかるんだぞ」
殺屋「どうやら僕は殺し屋の才能があるみたいです」
金「そうか!だが日々の努力は怠るなよ」

殺屋「そういえばあのDVDの先生って金さんて言ってましたがご親戚ですか?」
金「いやあれは18才のときの私だよ」
殺屋「え?でもあの先生は体重300kg身長150cmで爬虫類みたいな顔でしたよ?」
金「ああ、私は20才のときに全身整形したからね」
殺屋「なるほど!殺すたびに全身整形して正体を隠しているんですね!さすが!」
金「いや違う違う。コンプレックスだったんだよ顔と体が。でモテたくて全身整形したのよ」
殺屋「・・・・そうですか。そんなことより僕はこれからどうすればいんですか?」

金「お前には俺のあとを注いでもらう。だから俺は今日ここで死ぬことにする」
殺屋「え?なんでですか?」
金「いつまでも年寄りが上に居座っていたら若い者が活躍できんじゃろ。じゃああとは任せたよ」

そう言い残し金は短刀を手に取り自分の腹を切り裂いた
苦しそうに悶える金を見て殺屋は無意識に刀を手に取り金の首めがけて振り下ろしていた
それが殺屋にとって殺し屋になって初めての仕事となった

翌日、コンビニのATMでお金を下ろしたときに気がついたが
セカイコロシヤキョウカイから3万円の振込があった
おそらくこの3万円は金さんを殺したことへの報酬

殺屋はこの3万円を握りしめ高級ソープへと向かった
むかし母方のおばあちゃんに心が悲しみに飲み込まれそうになったときは
高級ソープに行きなさいという言葉を思い出したからであった

こうして殺屋の殺し屋としての第2の人生は始まったのであった
その後、十年かけて殺屋は北関東一の殺し屋という名誉な称号を手にした

ホワン、ホワン、ホワン、ホワーン(回想終了)

エリー「やっと戻ってきた!てか回想長すぎるわ!」
ガキ「確かに長いですね。僕もう膀胱パンパンです」
エリー「早くおしっこ行ってきなさいよ」
ガキ「でもママンに人が話をしているときは最後まで聞けって言われてたので」
エリー「そういうとこだけはしっかりしてるのね。じゃあこのペットボトルにしなさい」
ガキ「エリーさん優しいんですね」
エリー「そんなことないよだって私殺し屋よ」

殺屋「さて、回想も終わったことだし秘密基地に帰るとするか」
エリー「そうね、わたしお腹ペコペコ。すき焼き食べたい!」
殺屋「じゃあすき焼きにするか!スーパーによってこうか」
ガキ「あ、あの!僕も仲間にしてください!」
殺屋「何行ってるんだ?お前は家に帰れ。ママンが心配してるだろ」
ガキ「家に僕の居場所はありません。僕はパパとママンのただのおもちゃです。あいつらは僕を人生の娯楽の一つとしてしかみていません。お願いします」

エリー「どうする?」
殺屋「お前俺たちについてくるってことがどういうこか本当にわかってるのか?殺し屋の仲間になればもう抜けることは許されない。パパやママンとももう会えないんだぞ」
ガキ「わかってます!お願いします!」

殺屋「じゃあテストをしてやる。今から俺をこのナイフで殺してみろ。俺は一歩も動かない」
ガキ「そ、そんな!殺生な!」
エリー「なにいってるの!?殺ちゃん!」
殺屋「どうした!できないのか!」
ガキ「わーーーーーーー!ブス!ブス!ブス!ブス!ブス!」

ガキのナイフは見事に殺屋の全身36箇所にあるホクロを貫いた

殺屋「ど・・どうして・・・ほくろの・・・位置がわかっ・・・た?」
ガキ「ぼく生まれつきホクロセンサーが鋭くてホクロに近づくとペニスがエレクトしてホクロの位置を教えてくれるんです」
殺屋「ご・・・・う・・・か・・・く・・・・」
ガキ「やったー!合格だ!いえーい!ピース!ピース!」

エリー「ガキちゃんすごい!おめでとう!」
ガキ「そんなことより殺ちゃんの手当をしてください」
エリー「そうね!まあこんな傷、ツバでも塗っときゃ治るわ。それよりすき焼きよ!」

ガキ「とりあえずタクシー呼びますね!へいタクシー!」
タクシー「どちらまで?」
ガキ「この人を秘密基地まで送ってください」
タクシー「この人、血だらけですが大丈夫ですか?」
ガキ「大丈夫です。傷口にツバつけといたんで」
タクシー「秘密基地って住所どこですか?」
ガキ「チューチュルマップで調べてくれませんか?」
タクシー「あ、でました。全然秘密になってないですね」
ガキ「じゃあよろしくお願いします!」

こうしてガキとエリーは殺屋をタクシーにのせスーパーへすき焼きの材料を買いに行った
(96449文字1/20)

殺屋「う・・・ここはどこだ?俺は死んだのか?」
エリー「あ、起きた?ここは秘密基地だよ」
ガキ「エリーさんが傷口を刺繍セットで縫ってくれたんですよ」
殺屋「そうか。しかし痛みがかなりあるな」
エリー「じゃあこれの飲んで」
殺屋「これは俺の大好物のタピオカミルクティーじゃないか!ゴクゴクゴク・・・あれなんだか痛みが消えてきたよ」
エリー「それマリファナ入りタピオカミルクティーだからね」
殺屋「なんかいい気分になってきたな」
ガキ「じゃあみんなですき焼きを食べましょう!」

殺屋「ちょっとまて!これはなんだ!」
エリー「なにってすき焼きでしょ」
殺屋「すき焼きは普通、牛肉だろ!この肉はなんだ?」
エリー「これはさっき殺ちゃんが殺したガキちゃんの運転手のジイやの肉よ」
殺屋「なんでジイやの肉をすき焼きにしてんだよ!」
エリー「私たち殺し屋は命を奪うことを生業にしている。だからせめて頂いた命を美味しく頂くことで命に感謝しましょうってネットに書いてあったから」
殺屋「ネットの情報を簡単に信じるなバカ!」
ガキ「まあまあ殺屋さん、もう作っちゃったんで食べましょうよ」

殺屋「お前もお前だ。自分の世話をしてくれていた人を食うのか?」
ガキ「でもジイやは生前もしも自分が死んだらすき焼きにして食ってくれたら幸せだと言っていたんですよ」
殺屋「え?そうなの?じゃあいただこう!いただきます!」

エリー「そんなことよりこれからどうする?」
殺屋「この秘密基地をリノベーションして殺し屋を開くのもいいと思ったんだけど今の火星は問題だらけだ。火星温暖化、少子高齢化、天然資源の枯渇、不倫、性病。我々人類は地球を好き勝手使った結果、地球を住めない環境にし火星に移住した。しかし火星に来ても同じことを繰り返してこのザマだ」
エリー「じゃあ思い切って地球に行って3人で殺し屋を開こうよ!」
ガキ「わーなんか楽しそう!」

殺屋「確か今年は西暦4649年だったな。人類火星移住計画が発表されたのが2100年で移住する999人と猫1匹を決めるのにモメて第69次世界大戦が起こり日本、アメリカ、中国以外は絶滅。あれから2000年以上たっているからきっと地球の環境も復活しているはずだな。よしじゃ地球に移住しよう!」
エリー「やったー!じゃあ出発はいつ?」
殺屋「そういえばエリー宇宙船免許もってる?」
エリー「え?ないよ!殺ちゃんは?」
殺屋「ないよ。じゃあ明日から教習所通って取ってこいよ」
エリー「殺ちゃんが行ってよ!」
殺屋「俺はダメだ。色弱だから車の免許も取れなかった」

エリー「じゃあガキちゃんも一緒に行こ!」
ガキ「すいません!僕はまだ3才なので法律でとれません」

こうしてエリーは翌日から宇宙免許教習所に通うことになった

エリー「こんにちわ」
教習所「こんにちわ、原付?」
エリー「ぶっ殺すぞてめえ!女がみんな原付とると思ったら大間違いだぞ!」
教習所「すいません。どのようなご用件でしょうか?」
エリー「宇宙免許をとりたいです」
教習所「う、宇宙免許ですか!わたしここで100年パートで働いていますが宇宙免許を取りに来た人は初めてみました」

エリー「え?宇宙免許ってそんな人気ないんですか?」
教習所「いや人気がないとかではなくて費用が1億円かかるので誰も取らないんですよ」
エリー「ちょっと一回持ち帰って検討させてもらってもいいですか?」
教習所「なんだよ!お前も金なしかよブス!帰れ!二度とくんなよ!」
エリー「・・・・・・・・」

エリーはあまりの悔しさに道端にツバを吐き散らしながら秘密基地へ戻った

エリー「殺ちゃん!いま貯金いくらある?」
殺屋「1円もないよ」
エリー「は?宇宙免許の教習所1億円だって!」
殺屋「高っ!ないよそんな金」
エリー「いままでの殺しの報酬はどうしたの?」
殺屋「もらったら速攻高級ソープで全部使っちゃうよ」
ガキ「さすが江戸っ子ですね」

殺屋「じゃあとりあえず懸賞金が高いやつから順に片っ端からぶっ殺してくるか」
エリー「そんな情報どこにあるの?」
殺屋「今日の新聞ある?」
ガキ「こちらになります」
殺屋「最後のお悔やみ欄の隣に載ってるんだよ。ほら、"殺して欲しい人ランキング"」
エリー「そんなの普通に載ってるのね」

殺屋「一番高いのは・・・・劇団パキの団長1000万か」
エリー「100万じゃ全然足りないよ」
殺屋「まてよ、でも劇団パキの団員1人につき500万と書かれているから劇団ごと全員殺せば余裕で1億いくんじゃね?」
ガキ「Yes! We Kill!」
エリー「Yes! We Kill!」

エリー「じゃあ早速行きましょう!でも武器ってあるの?」
殺屋「ナイフで1人づつ殺すのダルいからマシンガンあったほうがいいよね」
エリー「あ、マシンガンなら台所の二番目の引き出しに入ってたと思う!あった!でも弾がない」
殺屋「弾買うと高いからな。ガキお前ちょっと弾作れや」
ガキ「え?弾って作れるんですか?」
殺屋「やっぱりさ人が作ったもの買って使うより自分で作ったもの使ったほうが愛着ワクし楽しじゃん!DIYブームじゃん」


ガキ「さすがです!ではご指導よろしくお願いします」
殺屋「あ、いまLINEで"マシンガンの弾の作り方"のYOUTUBEのリンク送ったから見ながら作っといて俺ちょっと高級ソープいってくるから」
ガキ「・・・・・・・」

ガキ「できた!」
エリー「すごい!ガキちゃんこれ5000発はあるね」
殺屋「いやースッキリした。おうできたな!じゃあ殺しに行くか!」

エリー「あの一つ提案があるんだけど私たちの屋号決めない?」
ガキ「いいですね!なんかチーム名みたいのがあったほうがかっこいいです」
殺屋「そうだな。なんかいい名前ある?」

エリー「"殺しのエリー"はどうかな?」
殺屋「いやそれお前1人目立ちすぎやん。てか何かのパクリやん」
ガキ「じゃあヒーローっぽい感じで"ガキンジャーズ"は?」
殺屋「いやそれお前1人目立ちすぎやん。てか何かのパクリやん」
エリー「じゃあ殺ちゃんなんかいい名前あるの?」
殺屋「じゃああいだを取って”もやしパンなちゃん"はどう?」

エリー「全然あいだじゃないじゃん」
ガキ「いやでもなんか響きが可愛らしくて良い感じです」
エリー「確かに全く殺し屋っぽくないのに実は殺し屋っていうギャップがいいかも」
殺屋「はいじゃあ決定!俺たちは"もやしパンなちゃん"だ!」
ガキ「Yes! We Kill!」
エリー「Yes! We Kill!」
殺屋「Yes! We Kill!」
(99091文字1/21)

こうして"もやしパンなちゃん"一行は劇団パキへと向かった

スタッフ「こんちは!大人1枚と子供2枚ですか?」
エリー「は?わたしはもう立派な大人よ!この野郎!バカにしやがって!」

そう叫ぶとエリーは着ていたタートルネックを引きちぎり
ほどよく発育した右の乳房を劇場スタッフにみせつけた

スタッフ「これは失礼しました!では大人2枚と子供1枚ですね?」
ガキ「は?俺ももう立派な大人よ!この野郎!バカにしやがって!」

そう叫ぶとガキは履いていたブリーフを引きちぎり
完全に包茎なちんぽを劇場スタッフにみせつけた


スタッフ「では大人2枚と子供1枚で8500円になります」
ガキ「・・・・・・・・・・ちぇっ」

スタッフ「本日の演目は"母のカスタネット"です」
ガキ「なんだそれつまんなそうなタイトル」
スタッフ「だまれ包茎」

ブーーーーーーーーーーーー
これより劇団パキによる本日の演目”母のカスタネット”をはじめます

団員A「母が突然いなくなってもう90年。残されたのはこのカスタネットだけ。90年間なんどもなんども叩き続けたけど母は見つからない。」
団員B「どーしたんだーいー♪そんなーくらいー顔をしてー♪ありのままのーきみでいてー♪」

ダダダダダダッ!ダダダダダダッ!ダダダダダダッ!
突然大きな音がして舞台をみると劇団員は全員死んでいた

殺屋「おいエリー!なんだよ!これから面白くなりそうだったのに!」
エリー「ごめんわたしミュージカルダメなの。普通にしゃべればいいのに歌いながらしゃべる意味がまったく分からないの」
殺屋「まあどっちにしろ殺すんだからいっか、ガキとりあえず全員の首切って袋に詰めろ」
ガキ「Yes! We Kill!」

殺屋「よしじゃあ帰るか」
スタッフ「ありがとうござました。本日はどうでしたか?」
ガキ「BGMがよくなかったね」
スタッフ「だまれ包茎!お前に聞いてねえよカス」
エリー「カスタネットの色がカラフルで素敵でした」
スタッフ「ありがとうございます。団長に伝えておきます」

エリー「そういえば報酬はどこでもらえるの?」
殺屋「全国のコンビニで受け取れるよ。まずはATMにこの世界殺し屋協会のキャッシュカードをいれる。そして暗証番号を5648と入力。殺したやつの首をATMのカメラに近づける。すると報酬が口座に振り込まれる」
エリー「すごーい!簡単だね!」
ガキ「振込手数料は引かれるんですか?」
殺屋「100万以下の振込は引かれるが100万以上は引かれない」
ガキ「良心的な組織ですね」

ガキ「でも、そんな堂々と首をコンビニ持っていったら店員に通報されませんか?」
殺屋「大丈夫だ。そもそもコンビニはすべて世界殺し屋協会が運営しているからな」
ガキ「そうだったんですか!知らなかった!」
エリー「だから最近コンビニの店員て外人ばかりなんだね」
殺屋「じゃあガキ、言ってきてくれ」
ガキ「Yes! We Kill!」

ガキは首をもってコンビニへ向かった


ガキ「お待たせしました!この通り1億円手に入れました!」
エリー「やったー!これでやっと教習所通える」
殺屋「じゃあさっそく明日から通ってくれ」
エリー「Yes! We Kill!」

翌朝、エリーは教習所へと向かった

エリー「おはようございます」
教習所「あれ?あんた宇宙免許取ろうとして金なくてやめたねーちゃんだ」
エリー「これでどうだ」
教習所「ひえーーー!現ナマの1億円!所長!所長!」

所「はじめまして所長の所(ところ)です。宇宙免許取得コースのご入会ありがとうございます。まずは簡単な流れを説明します。授業は主にGに対する訓練がメインになります。Gとは体にかかる負荷のことで体にGがかかると強いストレスを感じます。そのGに耐えられるようになれば合格です」
エリー「なるほどね」

所「G訓練にはレベルがあり段階的にクリアしていってもらいます。1、全身こちょこちょに耐える訓練。2、口内炎だらけに耐える訓練。3、LINE既読スルーに耐える訓練。4、1万匹の蚊に刺される訓練。5、足の小指を角に100回ぶつける訓練。となっております」
エリー「わたし時間がないんで今日全部クリアしてもいいですか?」
所「ですがおそらくあなた死にますよ?」
エリー「大丈夫。わたしもっと辛いこと乗り越えてきてるから」
所「あんたの覚悟受け取ったぜ!」

所「佐々木!G訓練の準備だ!それと今日は他の生徒全員キャンセルしろ」
佐々木「はい!」

所「全身こちょこちょに耐える訓練はじめ!」
エリー「・・・・・・・・・・・・・・・」
所「ばかな!まったく動じていない!クリア!」

所「口内炎だらけに耐える訓練はじめ!」
エリー「・・・・・・・・・・・・・・・」
所「ばかな!まったく動じていない!クリア!」

所「LINE既読スルーに耐える訓練はじめ!」
エリー「・・・・・・・・・・・・・・・」
所「ばかな!まったく動じていない!クリア!」

所「1万匹の蚊に刺される訓練はじめ!」
エリー「・・・・・・・・・・・・・・・」
所「ばかな!まったく動じていない!クリア!」


所「足の小指を角に100回ぶつける訓練はじめ!」
エリー「・・・・・・・・・・・・・・・」
所「ばかな!まったく動じていない!クリア!」


所「信じられない。あんたいったい今までどれだけつらい人生を歩んできたんだ。想像するだけで胸が苦しくなって全身の骨が軋むベットみたいになってしまったよ」
エリー「語るほどの人生じゃないわ」
所「あんたみたいな女抱けるなら俺はもう死んでもいい。今夜どうだい?」
エリー「あんたのレベルじゃ私をイかせられないわ。G訓練をすべて笑いながらクリアできたら連絡しな」

そういってエリーは業務スーパーのホームページに飛ぶQRコードが書かれた名刺を投げ捨てて帰った

殺屋「エリーおかえり!どうだった?」
エリー「G訓練マジできつかったわ!もう死にそう!肉体的にも精神的にも限界」
ガキ「エリーさん僕がマッサージしましょうか?」
エリー「お前もすでに完全ボッキしてるじゃねか!下心がダダ漏れじゃねえかカス」
ガキ「・・・・・・・・・・ちぇっ」

殺屋「こっちもエリーが免許とってるうちに宇宙船作っといたぞ」
エリー「え?うそすごい!ていうか宇宙船てDIYできるの?」
殺屋「チューチュルでチュルったら宇宙船の作り方っていうブログがあって見ながら作ったらできたよ」
(101673文字1/22) 

エリー「じゃあ今日行っちゃう?」
殺屋「Yes! We Kill!」
ガキ「Yes! We Kill!」

エリー「車体前方OK!車体後方OK!車体の下OK!これより出発します!」
ガキ「ボンネットの中はチェックしました?たまに猫が入っているので」
エリー「あ、いけね!パカッ!猫が3匹もいたわ!じゃあいくわよチューチュルマップで目的地、地球セット完了!」
殺屋「チューチュルマップって火星だけじゃなくて地球までも使えるんだね。さすがチチコンバレーの王様」

ガキ「だいたい火星まで何時間くらいですか?」
エリー「まあ世界最高峰の宇宙技術をもったMASAの宇宙船なら37時間だけど殺ちゃんの作ったポンコツ宇宙船なら60年と5ヶ月ね」
ガキ「え?そんなにかかるんですか?地球についたら僕もう63才ですよ!親にも殴られたことないのに」
殺屋「まあいいじゃないか。急ぐ旅でもねえし。ゆっくり生きようぜ」

ガキ「でも60年と5ヶ月も10畳ほどの狭い宇宙船で何をしてすごせばいんだ。あ、そうだちょっと僕、ジグソーパズル買ってきます」
エリー「ちょっとちょっと!もう発進してるわよ!もういま宇宙空間よ」
ガキ「え?嘘?だって全くエンジン音もしなかったですよ?」
殺屋「そうだろ。今回のエンジンはフリウスのエンジン使ってるからな」
ガキ「フリウスってあのエンジン音が静かすぎて逆に危険な自動車の?」
殺屋「そうそうソフトオフでなんと3000円で買えたぜ」

殺屋「そういえばソフトオフでついでに買った冷凍睡眠装置あるから使う?」
ガキ「なんですかそれ?」
殺屋「これ使えば到着するまで眠ったままになって到着したら自動で目が冷めるよ」
ガキ「それいいですね!僕、退屈になると死にたくなるタイプなんですよ」
殺屋「じゃあまずこのバリカンで全身の体毛を2.5mmにカットして」
ガキ「なんでですか?」
殺屋「説明書に書いてあるんだけど目が覚めたとき全身の毛がボーボーで驚いてショック死する人がたくさんいるから必ず全身の体毛を2.5mmにカットしてくださいって」

ガキ「でもなんで2.5mmなんですかね?」
エリー「パイパンにすると生えたばかりの毛がチクチクして痛いのよ。でチクチクしないギリギリの長さが2.5mmなのよ」
ガキ「え?じゃあエリーさんも今2.5mmなんですか?」
エリー「わたしは生まれつきパイパンよ」
ガキ「遺伝ってことですか?」
エリー「隔世遺伝ね。パパとママンはボーボーだったけどおじいちゃんがパイパンだったの」

ガキ「エリーさんのパイパンちょっとどんな感じか見せてもらってもいいで・・・・・」
殺屋「冷凍睡眠がはじまったみたいだな」
エリー「じゃあ次は殺ちゃんも冷凍睡眠しちゃいなよ」
殺屋「そうだな。エリーも俺が眠ったあとやれ・・・・・・・」
エリー「眠るのはや!さてと私も冷凍睡眠しようかな。でもその前にオートパイロットにしないと、あれ?この宇宙船オートパイロットないじゃん。てことは私だけずっと起きて操縦してなくちゃいけないの?最低!マジファック!地球についたら私もう85才のババアじゃん!最低!マジファック!」

それから60年後

殺屋「う・・・・ここはどこだ?」
ガキ「う・・・・・わたしはだれ?」
エリー「おう!やっと目が覚めたのか!久しぶりじゃな!」
ガキ「ひえー!誰だ!この気持ち悪い洗濯機みたいなババアは!」
殺屋「そうか俺たちは宇宙船に乗って地球に向かう途中だった。おい洗濯機ババア!エリーをどこにやった!」
エリー「わしがエリーよ!」
ガキ「おいババア!冗談は顔だけにしとけ!」
エリー「だからわしがエリーゆうとるやんけ」
ガキ「じゃあパンツ脱げや!本当にお前がエリーならパイパンのはずだ」
エリー「ほれ」
ガキ「わー!エリーさんだ!」
殺屋「エリー!一体なにがあったんだ」

エリー「お前らが寝た後わしも寝ようと思ったらオートパイロットがこの宇宙船にはないから仕方なくわしが60年ずっと運転していたんだ」
ガキ「60年も運転し続けたというとはゴールド免許ですか?」
エリー「そこはどうでもいいだろ」
殺屋「いや60年無事故無違反ならブラック免許だ」
エリー「お前もこの話広げるんかい」

殺屋「そんなことより地球についたのか?」
エリー「あーここは地球じゃ」
ガキ「わーすごい!早く降りようよ!」

ウィーーーーーーーーん
"もやしパンなちゃん"たちは60年かけてようやく地球へたどり着いた
これは人間にとっては小さな一歩だが"もやしパンなちゃん"にとっては大きな飛躍である

殺屋「いったいここは地球のどこなんだ?」
ガキ「あ!あそこに人がいる!第一村人発見!ちょっと行ってきます」
エリー「おいおいちょっと早すぎる!わたしゃ85才だよ。もっとゆっくり歩けや」

 

ガキ「すいません。今日って西暦何年の何月何日でしたっけ?」
第一村人「今日は西暦4709年3月9日ですよ」
ガキ「てことは今日は卒業式ですか?」
第一村人「冗談はアゴだけにしてくださいよ!2000年前に剛毛帝王パイパン・ベイダー様が君臨してから地球から学校はなくなったじゃないですか」
ガキ「あ・・・そうでしたね・・・・」
殺屋「あ、すいません!こいつずっと引きこもりだったんで社会のこと全く知らないんですよ。よかったら最近の地球のこと教えていただけませんか?」

第一村人「そういうことですか!ではよかったら私のうちでお茶でもしませんか?」
殺屋「ではおじゃまさせていただきます」

殺屋「さっそくですがここ2000年で起こったことを手短に教えていただけますか?」
第一村人「わかりました。まずは2100年人類火星移住計画でモメて戦争が起き日本、アメリカ、中国以外は絶滅。そして2200年3国から選ばれた999人と1匹が火星に出発。しかしすぐに連絡は途絶えおそらく火星に行けず全滅したと言われています。当時の地球環境は最悪な状態でした。じつは地球の中心部には自爆装置があることが哲学者チンタンショウ先生が発見しそれは地球があまりにも汚染された場合、自ら自爆する仕組みになってることがわかりました」

エリー「話が長いな」
ガキ「まあまあ」

第一村人「ある日、突然ピンポンパンポーンという音が流れアナウンスが流れました。"これより25時間後に地球は自爆し消滅します。みなさま最後の1日をお楽しみください"という内容でした。みんな最初はイタズラだと思って普通に暮らしてましたが政府が会見を開きストロー官房長官がこれはガチだといった瞬間から世界はパニックに陥りました。みんな銀行で全財産を引き出し己の欲望を満たそうと豪遊につぐ豪遊。ある者は高級レストランで高級料理を食べまくったり、ある者はブランドバッグを買いまくる。この1日だけで国民の預金が全て消費されました。しかししばらくして冷静になると、ある者は恋人と過ごしたりある者は家族と過ごしたりある者はペットと過ごすことを選びました。」

ガキ「第一村人さんは誰と何をしてたんですか?」
第一村人「僕は行きつけのソープ嬢と過ごしてました。もう貯金する必要もないのでオプション全部つけて1500分コースでお願いしました」
ガキ「家族はいなかったんですか?」
第一村人「妻と娘がいますが2人とも行きつけのホストクラブで豪遊しにいっていました」

ガキ「けしからんですね」
第一村人「まあ妻は僕がホストクラブで働いていたときのお客さんで散々お金を使ってもらいナンバー1にしてもらったんで妻には頭が上がらないんですよ」
ガキ「そのホストクラブのキャストは全部で100人くらいいたんですか?」
第一村人「いや2人ですよ」
ガキ「話を元に戻してください」

第一村人「あと数時間で地球が終わるってときでした。空から突然全身の毛がパイパンの人が降ってきました。彼は何も言わず全身にローションを塗りたくると地面に頭を押しつけ体をものすごい早さで回転させ続けました。みるみるうちに地球の真ん中までたどり着くと自爆装置を解除しドヤ顔で穴から出て着ました。こうして地球の自爆は回避しましたがみんな今日死ぬというテイで貯金をすべて使ってしまったので逆ギレしパイパンさんをみんなで集団リンチしてしまったんです。完全にパイパンさんが死んだとおもったとき突然パイパンさんの体が大量の毛に包まれ巨大化し剛毛帝王パイパン・ベイダーとなりました。それ以降、地球は剛毛帝王パイパン・ベイダーに支配され続け今にいたります」
(105101文字1/23)

殺屋「剛毛帝王パイパン・ベイダーに支配されてからどんな生活になったんですか?」
第一村人「剛毛帝王パイパン・ベイダーの掟は3つあります」
ガキ「あのちょっと話に水を指すようで悪いんですが剛毛帝王パイパン・ベイダーってフルで呼ぶと長いんで略して剛毛ベイダーにしませんか?もうこの小説も12万文字まであと1万5000文字切ってるんで無駄に尺を取りたくないんですよね」
第一村人「剛毛ベイダーの掟は3つあります。1、収入の98%を剛毛ベイダーに支払うこと。2、全身をパイパンにし剃った毛を剛毛ベイダーに献上すること。3、不倫をしないこと。」
殺屋「どれも守るのは難しい掟ですね」
エリー「とくに3番目が一番難しいのお」

第一村人「あなた達はもしかすると地球を救いに来た勇者様御一行ではないですか?殺屋さんが勇者で、洗濯機ババアが魔法使い、ガキが薬剤師!村に言い伝えられている伝説の予言書とまったく同じだ!」
ガキ「違いますよ、僕らはただの通りすがりです」
第一村人「そうですか残念、もしも剛毛ベイダーを倒してくれたら村長から秘宝がもらえるんですがね・・・・」

殺屋「秘宝とはなんですか?」
第一村人「ここだけの話ですが村長が村人から吸い上げた税金で買った高級ソープの60分無料券を1000枚です」
殺屋「じつは僕らは剛毛ベイダーを倒すために結成された"もやしパンなちゃん"という勇者と愉快な仲間達です。隠しててすいません」
第一村人「やっぱりそうでしたか!では今から村長に会ってもらいます」

こうして"もやしパンなちゃん"は第一村人の住む村へと向かった

第一村人「村長!大変です村長!」
村長「どうした!まさか高級ソープ"泡姫学園"の生徒会長サクラちゃんが辞めたのか?」
第一村人「いえ違います!村の伝説の予言書にかかれていた"もやしパンなちゃん"がきました」
村長「なんだじゃあまだサクラちゃんいるのね!よかった!いやーそれにしてもまさか本当に"もやしパンなちゃん"が来るとはね。あの予言書は嘘だと思って一度ソフトオフに売りに行ったんだけど買取価格が1円て言われたんで売るのやめて持って帰ってきてよかったわ」

殺屋「それより剛毛ベイダーには弱点などはありますか?」
村長「いい質問だ。剛毛ベイダーは基本的には人間と同じ構造している。しかし全身が剛毛で覆われているため直接肉体にダメージを与えることは難しい。つまりまずは剛毛を剃ることから考える必要がある」
エリー「剛毛にガソリンをぶっかけて火をつけて燃やすのはどうじゃ?」
村長「それは5年前にやってみたがダメだった。剛毛ベイダーの毛は特殊コーティングされていて燃えないんだ」
ガキ「じゃあブラジリアンワックスはどうですか?」
村長「それも3年前にやったがダメだった。ワックスを塗るまではよかったんだけどワックスを剥がす力が足りなくて剥がせなかった。なんせ剛毛ベイダーの大きさは奈良の大仏と同じくらいの大きさだからな」

殺屋「アイディアは会議室では生まれないリラックスしているときにフと思いつくものだからな。よし!とりあえず風呂にしよう!」

こうして"もやしパンなちゃん"たちは村の自慢である露天風呂に向かった

殺屋「いやーそれにしても気持ちのいいお湯だな。火星とは大違いだな。やっぱ地球はいいな。」
ガキ「ヒエッ!エリーさんアソコの毛が全部ストレートになってる!キモい!」
エリー「ほんとや!わしの縮れ毛がストレートになっとるわ!」
殺屋「あ!もしかしてこのお湯は!」

ボチャン!!!!
殺屋は自らの頭をお湯にぶち込み3分ほどのたった頃に頭をあげた

ガキ「ヒエッ!殺ちゃんの天然パーマがストレートになってる!」
殺屋「やっぱりそうか!このお湯には縮毛矯正のときに使うチオ系加温二浴式用縮毛矯正剤が含まれている」
ガキ「なんでそんなこと知ってるんですか?」
殺屋「じつは俺、むかし美容師になろうと美容師の専門学校行ってたんだけど最後の国家試験の当日に美容師やっぱなんか違うな?と思って試験に行くの辞めたんだよ」
ガキ「なんかってなんすか?」
殺屋「言葉ではうまく言えないんだけどなんかはなんかなんだよ」
ガキ「なんかわかる気がします」

殺屋「それよりこれだよこれ!このお湯を剛毛ベイダーの全身にかけてストレートにするんだ!」
エリー「でもストレートにしても毛はなくならないじゃろ?」
殺屋「よし!みてろよガキ」

そう言うと殺し屋はエリーのストレートになった隠毛を鷲掴みにすると
華麗な手さばきで綺麗にパイパンに剃りあげた

ガキ「わ!きたねえ!ババアの隠部が丸見えだ!」
殺屋「そこじゃねえよ!隠毛が剃れただろ!」
ガキ「そうか!そういうことか!」
殺屋「縮れ毛の強度はストレートの毛の1万倍と言われいている。そこで縮れ毛をストレートにすることで強度を下げることで簡単に剃ることができるんだ」
ガキ「よ!さすが元美容師!」
殺屋「いや美容師にはなれなかったんだよ」
エリー「わ・・・わし・・の毛を返せ!!!!!」

こうして"もやしパンなちゃん"たちは村長の元へも戻った

村長「エクセレント!よしそうと決まれば村中の温泉を消防車に積んで出発じゃ!」
殺屋「いや待ってください!あと一つどうやって毛を剃るかと言う問題もあります」
村長「それはもう解決しとるわ!村一番の発明家の第二村人が剛毛ベイダー専用バリカンを開発済みじゃ」
殺屋「それはありがたい!では村人たちは剛毛ベイダーに温泉の放水!われわれ"もやしパンなちゃん"たちはバリカンで剃り上げるという作戦で行きましょう」

こうして村人と"もやしパンなちゃん"たちは剛毛ベイダーの元へと向かった

殺屋「村人!温泉の放水開始!」
エリー「おう!剛毛ベイダーの毛がストレートになってきた!」
ガキ「これで剛毛ベイダーはもう直毛ベイダーになりましたね」
殺屋「よし俺たちも行くぞ!」

ウィーーーーン
ウィーーーーン
ウィーーーーン

"もやしパンなちゃん"たちは三日三晩一睡もせず直毛ベイダーの毛を剃り続けた
そしてそのときはきた!ついに全身の体毛を剃り上げることに成功した

直毛ベイダー「ぎゃーーーーーーーーー!」

突然、直毛ベイダーが大声をあげたと思ったら体が小さくなり普通の人間サイズになりパイパン・ベイダーに戻ることができた

パイパン「剛毛帝王パイパン・ベイダーになってしまった私をもとのパイパン・ベイダーに戻していただきありがとうございます!」
殺屋「よかったですね!じゃあわれわれはこれで」
パイパン「もういってしまうのですか?何かお礼をさせてください!」
殺屋「お礼は村長からもらえるんでいいですよ」

こうして"もやしパンなちゃん"たちは村に戻った

殺屋「村長!やりました!では秘宝をください!」
村長「そうじゃの!ではこの高級ソープの60分無料券を1000枚!もってけドロボー!」
殺屋「ありがとうございます。さっそく行ってきます!」

泡姫学園「いらっしゃいませ!どんな娘がいいですか?」
殺屋「肌がツルツルな娘がいいです!」
泡姫学園「ちょうどいい娘がいます!今日入ったばかりの新人です!」
殺屋「ではその娘おねがいします」

???「はぁい!触れただけで誰でもイかせる昇天肌!好きなものはこってり系ラーメン!元剛毛帝王パイパンベイダーだよ!よろしくネ!」
殺屋「え?なんであんたが!」
パイパン「あ!あのとき助けてくれた勇者様!たっぷりご奉仕させていただきます」
殺屋「いやなんで働いてるの?」
パイパン「あのあと色々仕事探したんですけどどこも雇ってくれなくて結局ソープしか働けるところがなかったんです」
殺屋「あんたもいろいろ苦労してんだな。

殺屋「ウッ!・・・・・・・・・・・」
殺屋「・・・・・・・・・・・・・・」
殺屋「・・・・・・・・・・・・・・」
殺屋「・・・・・・・・・・・・・・」
パイパン「賢者タイム長いんですね。賢者じゃなくて勇者なのに」
殺屋「うまいこといいやがって馬鹿野郎」
パイパン「よかったまた来てくださいね」

こうして殺屋はみんなの待つ村へと戻った

ガキ「殺ちゃんどこ行ってたんですか?」
殺屋「いやちょっと散歩にな。大人には1人になりたいときがあるんだよ」
エリー「そんなことよりこれからどうするんじゃ」
殺屋「そうだなとりあえずこんな田舎じゃ仕事になんないから東京行くか」
ガキ「わーい!東京!東京!東京!東京!」

こうして"もやしパンなちゃん"たちは東京へ向かった
(108516文字1/24)

ガキ「ここが東京ですか?東京って見渡す限り可愛い女の娘がそこら中を歩いてるんじゃないんですか?」
殺屋「確かにへんだな?見渡す限りババアしか歩いていない。小学校のときの理科の教科書には東京には見渡す限り可愛い女の娘がそこら中を歩いてるって書いてあったんだけどな」
エリー「ほんまじゃ!見渡す限りババアじゃの!」
ガキ「お前もババアだろ」

殺屋「そこのババアさん!見渡す限りババアしかいないみたいですが東京で何かあったんですか?」
ババアA「いやワシはナンパとか興味ないんで」
殺屋「いやナンパじゃねーよ。」
ババアA「あ、キャバクラのスカウトマンか。ワシはキャバとか興味ないんで」
殺屋「いやスカウトマンじゃねーよ。スカウトマンだとしてもお前に声かけねーよ」

ガキ「そこの美しいお嬢さん!見渡す限りババアしかいないみたいですが東京で何かあったんですか?」
ババアA「じつは・・・・・」
殺屋「やっぱり女はいくつになっても女なんだな」

ババアA「地球が剛毛帝王パイパンベイダーに支配されてから、われわれ国民は掟で毎月全身の体毛を剃って剛毛ベイダーに収める義務があった。そのため常に全身の毛を伸ばしていたため肌をみせる機会が減り東京中の女性の美意識が急激に下がったのじゃ。そしてつい先日、どこぞのだれかが剛毛帝王パイパンベイダーを倒したせいで全身の体毛を伸ばす必要がなくなりいざ剃ってみたら全員ババアになっていたんじゃ。これまでお肌の手入れをサボっていたつけが一気にきてしまったわけじゃ」
ガキ「その剛毛ベイダー倒した奴が許せませんね!」
ババアA「そうじゃ!もしもワシの目の前に来たらぶっ殺してくれるわ!」

殺屋「なんか神様の気持ちがわかった気がするな。あしたを晴れにすれば遠足に行くことどもたちは喜ぶが干ばつに苦しむ農家は悲しむ。あしたを雨にすれば遠足に行くことどもたちは悲しむが干ばつに苦しむ農家は喜ぶ。すべての人間を喜ばせるなんて不可能なのかもしれないな」
エリー「まあそう落ち込むな。お前はお前が良いと思ったことをただするだけでいい。それをどう思うかは相手の問題であってお前の問題じゃない。」
殺屋「エリー・・・・・・・・」
エリー「たまには良いこと言うじゃろ?」

殺屋 「さっきからずっと気になってたんだけど口臭いよ」
エリー「へ?」
殺屋「まあいいや。それよりさっきなんて言ったの?口臭いの気になって全然話聞いてなかったわ」
エリー「さっきの話なんてどうでもいいわ。ワシの口臭臭いの?宇宙船で60年間1人だったから全然気がつかなかったわ。じゃあ第一村人の村にいる時も臭かった?」
殺屋「もちろん」
エリー「だからみんなワシから半径5mほど距離をとっていたのか。てっきりワシに惚れていて直視するのが恥ずかしいから距離を取っていたのかとおもっとったわ」
ババアA「ババアあるあるじゃな」

殺屋「なんか東京つまらないしもう火星に帰る?」
ガキ「そうっすね。なんかテンション下がりまクリスティーって感じです」
ババアA「ちょっとまて!そういえば隣のババアBさんに聞いたんじゃが東京ニートサファリパークってとこに若者が集まってるそうじゃからいってみるといいわ」
(109828文字1/25)

こうして"もやしパンなちゃん"たちは東京ニートランド向かった

スタッフ「夢の国 東京ニートサファリパークへようこそ!」
殺屋「大人1枚、子供1枚、ババア1枚」
スタッフ「東京ニートサファリパークではニートの方は無料ですがみなさま労働者の方々ですか?」
殺屋「え?そうなんですか?いまのところ全員ニートです」
スタッフ「お勤めご苦労様です!では無料ですのでお入りください」

ガキ「あの東京ニートサファリパークってどんなところなんですか?」
スタッフ「はじめての方でしたか!失礼しました!ではうちのマスコットキャラクターのニッキーからご説明させていただきます」

ニッキー「やっほーい!僕ニートのニッキー!東京ニートサファリパークはニートを観察できるニートの動物園みたいな感じだニート!7つに分かれたゾーンに世界中から集められた珍しいニートがなんと1000匹以上のびのびと自由に暮らしてます。サファリゾーンでは車に乗って直接ニートに餌をあげたりする体験もできます。遮る物は金網だけ。ニートたちの息遣いまで伝わる迫力です。」
ガキ「なんか楽しそうだね殺ちゃん、ババア!」
殺屋「そうだな。じゃあ早速いってみるか!」
エリー「ワシは膝と肘の関節が痛いからレストランで水タバコ吸ってまっとるわ」

こうして殺屋とガキは東京ニートサファリパークの引きこもりニートゾーンへ向かった

ガキ「わーすごい!本当にニートがいるよ!おーい!」
殺屋「呼んでも全然反応しないな。やっぱり野生のニートは違うな」
ガキ「ずっとこたつに入ってアニメ見ながらみかん食べてる」
殺屋「ニートってずっと見てても飽きないもんなんだな」
ガキ「あ!お母さんが餌をもってきた!直接渡さずドアの前に置いた!お母さんがいなくなったのを確認してドアを開けて餌をとった!」
殺屋「手慣れたもんだな」

ニート「ピーマンは食えねえって言っただろババア!」
お母さん「ごめんさない。すぐにつくりなおします」

ガキ「うわー!お母さんピーマンの肉詰めまみれ!ピーマン苦手なのになんでピーマンの肉詰め作っちゃうのよ!」
殺屋「だったらピーマン外して肉だけ食えよ」
客A「いやもうピーマンの匂いが肉に染み付いてるかダメなんだよ」
殺屋「なるほど。お詳しいですね?」
客A「あ、どうも申し遅れました。あそこのニートの父です」
殺屋「え?お父さんでしたか、なんかご家族を見て楽しんじゃってすいません!」

客A「いえいえいいんですよ。それに私たちは家族は東京ニートサファリパークのおかげでまだ生きているようなものですからね」
殺屋「どういうことですか?」
客A「じつは東京ニートサファリパークの運営会社は闇金界の帝王 金持銭三郎が会長を務めるパコムなんです」
殺屋「パコムってあの、か・ね・か・し・のーパコム♪っていうCMの?」

客A「そうですそれ!実はお恥ずかしい話なんですが少し前に泡姫学園という高級ソープにハマってしまい妻から頂くお小遣いだけでは足りずパコムでお金を借りまくったところ返せなくなりました」
殺屋「泡姫学園ってそんないい娘いましたっけ?」
客A「最近入った娘なんですが全身がパイパンでエゲツないほどツルツルの肌をしていて尋常ではないほどの快感を感じさせていただきました」
殺屋「その娘ってもしかしてパイパンベイダーじゃないですか?」
客A「そうです!なんでそれを!お知り合いですか?」
殺屋「いや、まあちょっと・・・・その・・・」
客A「もしかしてあなたも!ということは私たちは兄弟・・・」

殺屋「お、兄ちゃん・・・」
客A「お、弟よ・・」
殺屋「兄ちゃん!」
客A「弟よ!」
殺屋「兄ちゃん!」
客A「弟よ!」

ガキ「殺ちゃん何やってんの?次の早く次のゾーンに行こうよ」
殺屋「ちょっとまて!実はこの人は俺の兄ちゃんなんだ。そしてあのニートの父親だ」
ガキ「え?どういうこと?だってこの人は地球人で殺ちゃんは火星人じゃん」
殺屋「あ・・・・だから腹違いで星違いの弟だよ」


殺屋「そんなことよりお兄ちゃん!なんでパコムに金借りて妻と子供が東京ニートサファリパークの檻に入ることになったんだ?」
お兄「最初に借りたのは3万なんだけど俺はニートで息子もニート妻はティッシュをティッシュ箱にしまう内職をしているが月に2000円しか稼げない。さらに金利が1日10割。つまり1日ごとに3万借金が増えていく。そして今の借金は6000万円。もう一家心中しようと思って色んな崖に行ったんだけどしっくりくる崖がなくてやめて家に帰ったら家の前に黒塗りのNBOXカスタムがとまってたんだ。で、パコムの会長が出てきて東京ニートサファリパークの檻の中でキャストとして生活すれば1日3万円くれるっていったんだ。しかも3食飯付き。こんないい話ないだろ!」

殺屋「ちょっとまて、でもそれじゃ利息分しか返せないだろ。6000万は一生減らないぞ」
お兄「そうくる思ったぜ。まだ話には続きがあって、なんとパコムの会長は檻の中で内職をすることを許してくれたんだ。つまり妻のティッシュをティッシュ箱にしまう内職で月に2000円返済できる。ということはいつかは返せるってことだ!」
殺屋「いやそれだと全部返すのに2500年かかるぞお兄」
お兄「うそ!計算間違えた!ずっと250年で返せると思ってた」
ガキ「いや250年だとしても返せないだろ。お前さては文系だろ。てか妻と息子も気づけよ」
お兄「じつは妻と息子も文系なんです」

お兄「どうしよ弟よ」
殺屋「とてもじゃないが俺たちも6000万はもってない」
ガキ「こうなったら檻ぶっ壊して逃げるしかないんじゃないですか?」
お兄「それは無理。ここは世界一のセキュリティー技術をもったぺコムによって24時間完全に守られている」
ガキ「なっかパコムとかペコムとか似たような名前でややこしいな」

殺屋「そんならもう闇金界の帝王 パコムの金持銭三郎を殺すしかないな」
お兄「そんなの無理に決まってるよ。金持銭三郎には世界トップクラスのSPがついてるし金持銭三郎自身も元柔道金メダリストだよ」
ガキ「そんなの大丈夫ですよ。だって殺ちゃんは火星殺しンピックの金メダリストですよ」
お兄「火星殺しンピックってなに?」
ガキ「火星で4年に一度開かれる殺し屋火星一を決める大会ですよ。殺ちゃんは前回大会の金メダリスト。まあ他の人は全員戦って死んだから銀メダリストと銅メダリストも殺ちゃんがもってるんだけどね」

お兄「それならいけるかもしれない」
殺屋「それより金持銭三郎はどこにいるんだ?」
お兄「東京ニートサファリパークの一番奥にあるツンデレラ城にいます」

殺屋「そういえばババアずっと放置したままだからラスボスを倒す前に一度挨拶にいってこよう」
ガキ「それもそうですね。このまま一度も登場しないでこの物語終了させるのもかわいそうですしね」

こうして殺屋、ガキ、お兄はババアの待つレストランへと向かった

ガキ「ババア!ババア!どこにいるんだよ」
店員「もしかしてあちらのかたのご家族ですか?水タバコを吸いすぎて完全に意識飛んじゃってるんで面倒みてもらえませんか?」
殺屋「ご迷惑かけて申し訳ございませんでした。よかったら今夜ディナーでもご馳走させていただけませんか?」
店員「あ、私、結婚してるんで・・・・・・」
殺屋「いや別にそういうんじゃねーよ。勘違いすんなよブスが」

ガキ「パチン!おいババア!パチン!起きろよ!」
ババア「へ・・・・?お、正岡子規か!久しぶりじゃの!」
殺屋「ちゃうわ。殺ちゃんだよ」
ババア「あ・・・殺ちゃんか!あれもうポプサップvsパケポノ戦終わった?」
ガキ「とっくの昔に終わったよ。これ脳完全にイっちゃってるじゃん」

店員「あのもしよろしければザッツ・ア・スモールワールドにいってみてはどうですか?あのアトラクションには脳を蘇らせる効果があると言われています」
ガキ「そうなんですか?よし行ってみましょう!」

こうして"もやしパンなちゃん"たちはザッツ・ア・スモールワールドへ向かった

ガキ「いやー混んでますね。8時間待ちか」
殺屋「8時間は流石にきついな。向こうのピーさんのバニーハントいかない?」
ガキ「何いってるんですか!その前にババアを直さないとでしょ」
殺屋「はいはい。そうだ!瀕死のババアを見せれば優先的に乗らせてくれるんじゃない?病院もそうじゃん。重症の方がいる場合は順番が変わることがありますのでご了承くださいとかかいてあるじゃん」
ガキ「まあでもここは病院じゃないから無理でしょ」

殺屋「とりあえずやってみようぜ!ちょっとババア貸してみ!」
ガキ「はい。ちゃんと頭支えてくださいよ。ちなみに左肩脱臼してるんで気おつけてください」

殺屋「すいません!ババアが死にそうなんです!先に乗らせてくれませんか?」
スタッフ「すいません。みなさま並ばれていますので並んでいただかないと・・・」
殺屋「ババアは一度でいいから死ぬ前にザッツ・ア・スモールワールドに乗りたいといっていたんです」
スタッフ「そういわれましても・・・・」
殺屋「あんたのババアがもし死にそうになってたらどうする?乗らせるだろ?」
スタッフ「ちょっと上司に確認します」

殺屋「ダメだ!そうやってなんでもかんでも誰かに答えを求めるからお前は成長しないんだよ!答えは自分で考えて自分で決めろ!お前いま夢を諦めてここで働いてるんだろ?」
スタッフ「え?なんでわかったんですか?もしかしてあのときの方ですか!」
殺屋「いやちげーよ。大体みんな何かしら夢を諦めて生きてるからこれ言っとけば大体あてはまるのよ。占いみたいなもんよ」
スタッフ「なんですかそれ。」

殺屋「それでお前の夢はなんだったんだよ?」
スタッフ「ぼくは・・・ぼくは小さい頃からカレンダーになりたかったんです」
殺屋「なんでだ?」
スタッフ「カレンダーって毎日みるじゃないですか?だからカレンダーになったら僕のこと毎日みてくれるってことだから」
殺屋「いい夢だな(キモっ)。じゃあいまからカレンダーになれよ」
スタッフ「無理ですよ。僕はカレンダーになる才能ないし」
殺屋「誰でもみんな初めは自信なんてないんだよ。挑戦して失敗してを繰り返してだんだんと自信がついていくもんなんだ。だからお前もまず一歩踏み出せ!」

スタッフ「わかりました!僕この仕事やめます!そして帰ったら全身の体毛を剃ってペンキで白く塗って線を書いて日付をいれてカレンダーになってみます」
殺屋「エクセレント!そうだ全身をパイパンにするなら知り合いにプロがいるから紹介するよ。泡姫学園のパイパンベイダーって娘なんだけど名刺あげるから今から行ってきな」
スタッフ「ありがとうございます!じゃあぼく行ってきます!」
殺屋「おい!その前に俺らをザッツ・ア・スモールワールドに乗せてくれ」
スタッフ「おやすいごようです!」

チャンチャラチャンチャンチャンチャラチャラリャラ♪

ガキ「わー!すごいですねザッツ・ア・スモールワールドって」
殺屋「ババアどうだ見えるか?」
ババア「わーすごい!壁一面に正岡子規がいるぞ!」
ガキ「まだダメみたいですね」

小人A「わーあんなところに脳がイッちゃってるババアがいるよ」
小人B「直してあげようよ」
小人C「めんどいからいいよ」
小人D「でもお客さんを喜ばせたら僕らも早くここを出られるんだよ」
小人E「ぼくもうこんな偽りの国にいたくないよ」
小人F「ぼくはやくUFJいきたいよ」
小人G「ちゃちゃっと直して今日は早めに上がって麻雀やろうぜ」
小人全員「チチクリパソコン!チチクリパソコン!ババアよ元に戻れ!」

ピカー!シュワシュワシュワシュワ!ドーン!

エリー「あれ殺ちゃん!ガキ!」
殺屋「エリー!エリーがババアから元の30才に戻ったぞ!」
ガキ「え?エリーさんて30才だったんですか?見えない。29才かと思ってました」
エリー「よかったー。もう本当は私だけババアになって超へこんでたんですよ」
殺屋「まじでよかった。ぶっちゃけババアになったエリーは口臭くてタイミングさえあればいつでも殺そうと思ってだんだよ」
エリー「ちょっと殺ちゃんそれヒドいー!ぷんぷん」

殺屋「いまのエリーのぷんぷんは可愛いけどババアのエリーがぷんぷんやったら速攻で殺してたわ」
エリー「ちょっと殺ちゃんそれヒドいー!ぷんぷん」
ガキ「いやでも本当によかったこれで"もやしパンなちゃん"完全復活ですね!」

殺屋「そうときたらいよいよ金持銭三郎を殺す準備にかかろう」
エリー「Yes We Kill!」
ガキ「Yes We Kill!」
(114931文字1/26)

殺屋「一応言っておくが今回の戦いは今までの中で一番困難な戦いになる。もしかしたら全員死ぬかもしれない。それでもいくか?」
エリー「そんなのはじめからガッテン承知の助よ。わたしは殺し屋を志した日からいつ死んでもいいように毎日を生きてきた。まあババアになったときはさすがに焦ったけどね」
ガキ「僕も右に同じです。殺すことに一切の罪悪感を抱かない殺ちゃんのプロ意識に惚れ僕は殺し屋になりました。そんな殺ちゃん、そしてエリーさんと共に戦って死ねるなら僕は幸せです」

小人全員「おい!お前ら何、最後の最後で感動モードに持って行こうとしてんだよ」
ガキ「いや、この小説もあと5000文字で12万文字で終わりだから最後に感動ポイント作っておいた方がいいと思って。それに感動させる話を書いた方がモテるってちょい不良オヤジ向け雑誌のペオンに書いてあったしね」
小人全員「え?そうなの?じゃあ僕らもモテたいので参加させてください」

ガキ「いや最後は流石に"もやしパンなちゃん"たちだけでやらせてよ」
小人全員「じゃあピンチのときに助ける感じで登場させてよ」
ガキ「いやそれ一番美味しいとこじゃん」
エリー「まあ食事はみんなで食べた方が美味しいって言うし良いじゃん」
ガキ「殺しを食事と一緒にしないでくださいよ」

殺屋「まあ実際には食事は1人で食べてもみんなで食べても味自体は全く変わらないけどね。ただみんなで食べると楽しいという喜びが乗っかるから美味しい楽しい大好きみたいな感じをマルっとまとめてみんなで食べた方が美味しいっていってるんだろうね」
小人全員「お前さてはめんどくさいやつだな」

こうして"もやしパンなちゃん"たちは金持銭三郎がいるツンデレラ城へと向かった

エリー「すごい厳重な警備だね」
ガキ「ポプサップ並みのガードマンが腕を組んで城を完全に囲ってますね」
殺屋「あの手のガタイがいいやつは98%の確率で甘いものが好きだ。エリーお前チョコ持ってあいつらに配ってこいよ」
エリー「そんなんで引っかかるわけないでしょ。相手はプロよ」
殺屋「大丈夫だ。甘いものは別腹だからな」

ポプサップ「おい!この城には近づくな。あと一歩でも近づいたら殺すぞ」
エリー「よかったらチョコ食べますか?」
ポプサップ「え?チョコくれるの?食べる!みんなチョコだぞ!」
ポプサップA「わーい!」
ポプサップB「わーい!」
ポプサップC「わーい!」
ポプサップC「わーい!」

エリー「ほんと男って単純ね」
殺屋「今のうちに中へ入るぞ」
ガキ「ここは1Fの中心部ですね。真ん中に大きな噴水がある。金持ちって感じだな」
エリー「さっきのチョコが手についちゃたから噴水で洗おうっと!キャッ!」
殺屋「どうしたんだ」
エリー「これよくみたら噴水じゃなくておじさんが口から水を吐き続けてるのよ」

殺屋「ひどすぎる!おそらく彼もパコムで借金して返せなくなって噴水にされたんだ」
ガキ「それにしてもよくできてますねこの人間噴水。肛門からホースで水を入れて口から出るようになってるから半永久的に水を吐き続けられる仕組みです」
エリー「もしかして金持銭三郎って理系なんじゃない?」
ガキ「その可能性はありますね。僕は文系だと思ってたんですが」
殺屋「そんなやつはほっといて上にいくぞ」
エリー「ちょっとまってその前にマップを見てから行こうよ」

ガキ「あ!3Fのフードコートにパクドナルドが入ってる!」
エリー「いいね。お昼はパックにしましようよ。あ!レモンジョンあるじゃん!ちょっと私、下着買いにいってもいい?」
殺屋「女はほんとに買い物好きだよな」
ガキ「じゃあ僕と殺ちゃんで金持銭三郎は殺しとくんでエリーさん買い物言っていいですよ。じゃあ3時にフードコート集合で!」
エリー「はーい!」

殺屋「そもそもツンデレラ城って何階建てなんだ?」
ガキ「4649階建てですね」
殺屋「で金持銭三郎は何階にいるのよ」
ガキ「インフォメーションセンターで聞いてみましょう」
殺屋「お前はバカか!そんな簡単に教えるわけねえだろ」

ガキ「すいません!金持銭三郎さんてどこにいるんですか?」
スタッフ「申し訳ございません。そういったことはお教えできない規則となっております。」
殺屋「ほらな」

ガキ「お姉さんすごく肌お綺麗ですね。何か特別なことやってるんですか?」
スタッフ「え?そうですか?嬉しい。特に特別なことはしてないんですけど、しいて言えばお風呂上がりに鏡をみながら"私は綺麗"って大声で唱えながら肌をこすってるくらいですかね」
ガキ「エステとかいかないでそんなに肌が綺麗な人みたことないですよ」
スタッフ「そんなに見ないでくださいよ。はずかしい」

ガキ「そういえば金持銭三郎さんてどこにいるんですか?」
スタッフ「4545階のマスターベーションルームにいます」
ガキ「ありがとございます。じゃあまた今度」
殺屋「お前すごいな。殺し屋より詐欺師の方が向いてるんじゃないか?」
ガキ「いや僕じつは人を騙すと身体中に蕁麻疹ができて呼吸困難になる持病をもってるんですよ。ゴホン!ゴホン!」

殺屋「大丈夫か!お前なぜ分かっててそんなことを!」
ガキ「ぼくの命に代えてでも金持銭三郎を倒さないと。殺ちゃんあとはおねがします・・・・・バタッ」
殺屋「ガキー!誰か助けて下さい!誰か助けて下さい!くそー!金持銭三郎!お前は絶対に許さない!待ってろよ」

こうして殺屋はエレベーターへ向かった

チーーーン
4545階です
ウィーン

殺屋「金持銭三郎!お前を殺しにきたぞ!」
金持「あっ・・・・・・・・・・・・・ちょ・・ちょっとまって・・・・」
殺屋「あっ!いま賢者タイムでしたか!これは失礼5分後に出直してきます」

5分後

殺屋「金持銭三郎!お前を殺しにきたぞ!」
金持「誰じゃお前は!返り討ちにしてくれるわ」
殺屋「言っとくが俺は火星殺しンピックの金メダリストだぞ」
金持「え?マジで?1000万あげるから仲間にならない?」
殺屋「俺は金で動く人間じゃない」
金持「じゃあ1億あげるから仲間にならない?」
殺屋「・・・俺は金で動く人間じゃない」
金持「じゃあ10億あげるから仲間にならない?」
殺屋「キャッシュで?」
金持「キャッシュで」
殺屋「交渉成立だ」

エリー「殺ちゃん!遅いから来ちゃった!交渉成立ってなんの話?」
殺屋「いやその・・・敵を騙すために仲間になったフリをしたんだ」
エリー「それでどうやって倒すの?」
殺屋「いまから俺が10億をもらいに行くからその隙に金持の頭をこの冷凍ゴボウで殴ってくれ」
エリー「ちょっとまってでも10億もらえるならお兄の借金も返せるし金持銭三郎を殺す必要はないんじゃない?」

殺屋「確かにそうだな。じゃあこのまま10億もらって帰るか」
エリー「そうしよ。あと帰りにレモンジョンで下着買って。欲しいのあったんだけどお金足りなくて買えなかったの」
殺屋「いいよ。じゃあさっそく俺10億もらってくるわ」
エリー「よろしくね!」

金持「金は奥の金庫に入ってる。一緒に来るんじゃ、そういえばお前のTシャツって竹浦亜弥の限定Tシャツじゃないか?」
殺屋「そうだ!よく気がついたな」
金持「じつは俺はデビューする前からの大ファンだなんだ」
殺屋「そうだったのか、お前とは気が合いそうだな」
金持「今度ライブに一緒に行こうじゃな・・・ヒェー!!!!」

殺屋「どうした金持!あれ?頭に冷凍ゴボウが刺さってる」
エリー「殺ちゃんごめん!なんかこの部屋の床が精子まみれで滑って転んだら冷凍ゴボウがそっちに飛んでっちゃったの」
殺屋「金持は完全に死んでる」
エリー「嘘!ごめん!もうレモンジョンで下着買わなくていいから許して」

殺屋「まあいっか。ガキは金持に殺されたようなもんだし、その敵が討てたってことで」
エリー「え?ガキ、殺されたの・・・・・・・。許せないこの変態親父」
殺屋「おい!何してんだよ」
エリー「こいつのちんぽ切り取ってもって帰るんだよ。戦利品として。そしてガキのお墓にお供えしてあげるの。敵はとったよっていいながら。」

殺屋「まあ好きにしろ。でもなんでちんぽ切り取った場所に冷凍ゴボウを縫い付けてるんだ」
エリー「だってこの人にも家族がいるでしょ。家族がこの人を発見したときチンポがなかったら驚くでしょ。だから冷凍ゴボウをつけてあげるの」
殺屋「お前ってほんと優しい人間だよな」
エリー「まあね。親の教育がよかったんでしょうね」

殺屋「さてと金も手に入れたことだし帰るとするか」
金持「・・う・・・ま・・まて・・・・・・・」
殺屋「まさかまだ生きているのか?」
金持「かえせ・・・・・・かえせ・・・・・・・」
殺屋「残念だが金は返せない。じゃあな」
金持「金じゃない・・・おれの・・・・ちんぽを・・・返せ」
殺屋「そっち?」

エリー「だめよ。このちんぽは意地でも返さないわ」
金持「100億・・・・やるから・・・・かえして」
エリー「キャッシュで?」
金持「キャッシュで・・・・・・」
エリー「交渉成立ね!じゃあこれ返すから・・・・・」

小人「ちょっとまった!そのちんぽを返してはいけない!」
殺屋「本当にクライマックスででてきやがったな七人の小人たち」
小人「そのちんぽを返したらそいつはそのちんぽを食って巨大化することができる」
エリー「うそ!もう渡しちゃった!」
金持「ヒエッツ!ヒエッツ!バカめ!これで俺は巨大化できる!パクっ!」
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金持「ウォー!!!ウォー!!!ウォー!!!」
小人「みなさんここは危険です!すぐにツンデレラ城から脱出してください!」
殺屋「いやお前ら突然来て仕切るなよ」
小人「では僕たちに捕まって!チチクリパソコン!チチクリパソコン!チチクリワープ!」

ピューーーーーーーーーン、ドン!!


殺屋「いやお前らワープ使えるなら登るときも助けろよ」
小人「やっぱりピンチのときに登場したほうが美味しいじゃないですか」
エリー「みんな大変よ!金持が馬鹿でかい金ピカの羽のある怪獣になってこっちにくるわ!しかも頭が3つあるもある!」
小人「あ、あれはキングカネラ!」

キングカネラ「お前たち絶対に許さないぞ!踏み潰してやるわ」
エリー「どうするの?あんなの流石に殺ちゃんでも倒せないでしょ」
殺屋「おい七人の小人!俺を大きくする呪文はないのか?」
小人「あるにはあるんですが・・・・・・」
殺屋「あるならすぐにやってくれ!」
小人「しかしこの呪文を使ったものは一生3つの副作用に苦しむことになります」

殺屋「どんな副作用なんだ?」
小人「一生どんな曲を聞いてもサビの一歩手前で曲が止まること」
殺屋「・・・・・・大丈夫だ!はやく呪文をかけろ!」
小人「一生耳元で蚊の飛ぶ音が聞こえること」
殺屋「・・・・・・大丈夫だ!はやく呪文をかけろ!」
小人「一生オーガズムを感じなくなること」
殺屋「・・・・・・・」

小人「これも殺屋さんなら大丈夫ですよね!チチクリパソコン!チチ・・・」
殺屋「ちょっとまって!最後のはきついよ!最後のだけなんとかならない?」
小人「これは上の決定なので僕ら下っ端小人にはなにもできません」
エリー「やばいよ殺ちゃん!キングカネラがあと5cmの所まで来てるよ!」
殺屋「わかったよ!やればいんだろ!かけろよ呪文」

小人「チチクリパソコン!チチクリパソコン!巨大化呪文!トールグランデおベンティー!」
殺屋「ウォー!!!ウォー!!!ウォー!!!」
エリー「殺ちゃんが大きくなった!あれでもよく見たら大きくなったのちんぽだけじゃない?」
小人「しまった!呪文を間違えた正しくはトールグランデベンティー!なのにベンティーをおベンティーって言っちゃった!また課長にしかられるわテンション下がるわ」

エリー「こうなったらチンポでキングカネラを殴るしかないわ」
殺屋「いくぞ!滅びのおチンポストリーム!」

ズドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!
ドカン!ドカン!ドカン!ドカン!ドカン!ドカン!
キャー!キャー!キャー!キャー!キャー!キャー!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・バタッ

エリー「やった!キングカネラが死んだ!殺ちゃん!私たちの勝ちよ!」
殺屋「やったなエリー。いま何時だ?」
エリー「今はPM5:55だよ」
殺屋「もうすぐ"くそパルコちゃん"の時間だな。家に帰ろうか」
エリー「そうね帰りましょ」

2人は夕暮れの海岸をゆっくり歩きながら帰っていた

殺屋「エリー俺と結婚してくれないか?(プーーーーーン)」
エリー「え?何言ってるの?冗談でしょ?」
殺屋「本気だよ(プーーーーーン)」
エリー「でも殺ちゃんもうオーガズム感じられないんだよ」
殺屋「お前と一緒にいれればそれだけでいい(プーーーーーン)」
エリー「じゃあレモンジョンの下着買ってくれる?」
殺屋「今月厳しいからTバック1枚までならな(プーーーーーン)」

エリー「やったー!あ、そうだ音楽聴きながら帰ろうよ。殺ちゃんイヤホン右でいい?」
殺屋「あ、オレ左利きだから左がいい(プーーーーーン」
エリー「あれ?なんで?音楽が流れてこない」
殺屋「これなんの曲?(プーーーーーン」
エリー「GRAYの口唇」
殺屋「あの曲ってサビからはじまるんじゃなかった?(プーーーーーン」
エリー「だからか」
殺屋「アハハハハハ(プーーーーーン」
エリー「アハハハハハ」

 

【完】
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